GariGari-Studio

名づけて「スマートマルチ撮影」救世主4kの未来とは

time 2015/10/16

今回は私個人が「こうありたい」と思っている撮影スタイルの考察記事です。さて、記録ビデオにはいろんな撮影スタイルがあるんですが、特に多いのは2人2カメ。

腕のいい2人のカメラマンによる2台(または複数台)撮影はあたかも4カメで撮ってるかのような撮影が可能なこともある。

Aグループが出てきたとします(ABCDEの5人)。※カメラマンは1、2。

それを1がA全体、続いて2がA、1が全体からB、2がC・・のように、カットtoカットが生じる編集なら仰々しいスイッチャーはいらないことになる。

しかし、コレをやってのけるには言語での意思疎通があってこそ(インカムなど)。言語なしで、しかもカメリハする時間も無い場合、どうやったら2台でマルチ撮影をうまく撮れるのか・・応用次第では人件費削減に繋がるかもしれない。

この記事では余計なセッティングなし、ややブッツケ本番での撮影を目標に考察する。
昔から私が強く望んでいる撮影スタイル、名づけて「スマートマルチ撮影」という方法である。撮影スタイルはカメラマン1~2名。2台のカメラのみだ!。普段はスイッチャー有りでの撮影をたった2台だけであたかも4カメで行ってるかのように撮影したい。

 

★ スマートマルチ撮影の勝手な定義

  • スイッチャーなし言語意思疎通なし
  • 電波なし(特に会館では使えないから)
  • カメラマンとカメラのみ(バッテリーオンリー)
  • カメリハなし
  • 最低でもアップtoアップが4カット連続で続けられる

実現できれば人件費、機材費削減・仕込み時間の大幅短縮!さあ、考えてみるか・・。

 

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言語なしでの意思疎通ツールとは?

上記の定義の中で一番ネックとなりえるのが「言語なし意思疎通」だろう。これさえ可能ならばスマートマルチ撮影は完成したも同然・・しかし・・インカムもダメ、ラジオ、携帯電話、トランシーバーもダメだとすると・・。

思いつくのは原始的な手法「手振り」だろうか。しかし、これはカメラマン同士がお互い確認できる位置にいることが前提である。まあ被写体が同じなら遠くはないと思う。

さて、「手振り」であるが、コレは結構実践してたりする。例えば、最初からタイト役とルーズ役を決めておく。1台がタイト(アップ)メインで動き回り、もう1台はルーズ(引き)であまり動かさないという手法。ルーズ側がアップに行くときは手を上げる。それを確認したタイト側は引きの絵を作るという手法である。

しかし、ルーズtoアップは難なく可能であるが、問題のアップtoアップの確認方法が難しい。相手の撮ってる絵が見れたら簡単なんだが、返しケーブルも電波もダメか・・。

言ってはみたものの難しいな・・(笑)。いっそのことマルチケーブル1本引けば事足りるのだが・・いや、ダメだ!考えろ!負けるな!。※ (注)書きながら考えてます。

 

おい・・ちょっと待てよ・・4kってどう?

既出だが、4k解像度はHDの約2倍。4人のグループショットなら2人までアップにいけないだろうか?(物理的に)。納品がDVDオンリーだったら1人のアップは余裕だぞ。

これは試してみる価値はありそうだ。まあ、すでに4kを撮影スタイルに組み込んでる業者さんと話したことはある。実用度はかなり高いと思われる。たしかピンアマになるからシャープフィルターかけてるって言ってたな・・微妙か。

どうやら現在では4k編集がまだまだ大変な模様。EDIUS7では使い物にならないレベルだと聞いてるし(他ソフトは知らないが、どちらにせよネイティブなんてムリ?)ダウンコンの品質問題もあるしな・・。それではおおよその4kワークフローを考えてみる。

  • 4kでルーズ主体の撮影(2台とも)
  • ワークはほとんどサイズ変更のみでFIX
  • ピンアマこいたら終わり(屋外撮影ならイけるかも)
  • 編集作業でトリミング・キー打ち
  • HDに耐えうる画質でダウンコンできるかがカギ
  • SD(DVD)ならほぼ無敵

こんなところかな。
コレなら意思疎通など関係なく、しかも2人もいらないかも。ロングのみで客席で寝てることも可能(笑)1人2カメ4k撮影か・・。ウーム。スマートすぎるぜ。

スマートマルチ?・・それって4k撮影の小ネタ次元の話だろ?「そうです、何か?」

 

メインカメラと併用するならアリだ!

4kによるスマートマルチ撮影は魅力的だが、さすがに怖いのは拭えない。まだ業務用4kカメラは数台しか販売されていないし、中型タイプなどほとんど無い。

ひ弱なレンズでは内部処理にリソースが食われ、光源そのものの解像度をはたして記録できるものなのか?ウーム今はチョイ待つか・・。シネカメラなどは予算的にスマートではないし、スチル一眼動画では操作性がダメだしな。やはりまだサブ的な立ち位置か。

Sonyさんから中型4kカメラがいずれ出そうな気もする。DVカメラの名機DSR-300、HD業務カメラの先駆けとなったHVR-270などを思えば必ずショルダータイプの中型4kカメラが出てきそうな予感。少なくとも東京オリンピックまでには4k地上波放送が実施されていると予測して・・早くて3年後か?その前に8kハンディカム出そう(笑

だとすれば現在、スマートマルチ撮影を行うならば1台はメインで好き放題且つ編集も考慮して撮影、フォローできなかった絵は小型ハンディ4kカメラにまかす!というのが実用的である。よし、なんとか光が見えてきた。ん、ちょっと待てよ、音収録忘れてた(笑

 

音声収録もスマートに撮っちゃえ!

もう、SonyのPCMレコーダーでエア撮り。予備はカメラマイク。どうしてもラインが欲しい場合はパッチからRolandのR-88を使用して単独録音。これでイけそうだが。

どうだろう。録れるだろうか。
モニターに困るっちゃ困るけど、スマート撮影ではいたしかたない。これで十分だ。

 

スマートと手抜きは同じではない?

スマートマルチ撮影の未来を4k撮影に委ねることにしたのかはまだ検討中だ。しかし、可能性は多いに秘めている。今後の4k機材に期待したいところ。もともとの発端はマルチカメラ撮影という膨大な機材を抹消したいが為だ。

もうスゴイのだ・・機材の量が・・ハンパないのである!。しかも出来上がる絵ときたらさほどでもないことが多々ある。意味あんのか?

あきらかに何も考えず惰性で撮影していたに違いない。クッソ重い鉄とゴムの塊。それでもSD時に比べたらはるかに軽くはなった。昔はCRTだったしね。

そして膨大な機材を無くすと共に肝心なことがもう一つある。スマートマルチ撮影とは儲けを少しでも出す撮影スタイルにしたいのだ!。惰性で撮ってる撮影スタイルの見直し、人件費削減、仕込みによる拘束時間の短縮など。

今までは経験豊富なカメラマンしか1人2カメや2人2カメは行わなかったが、今回の4kマルチ撮影だと3パターンくらいのFIXを新人に教えとくだけでいい。後は編集でなんとかなるかもしれない。ヘタにかまわれるよりマシなのは確かだ。

スタッフが4,5人の撮影からすれば「手抜き」と思われるかもしれないが、その分、価格に反映することだってできる。しかも普通のマルチ撮影と品質が大差ないとしたら・・。

コストを削減し、且つクオリティを維持するという難しい目標であるが、ちゃんと考えておかなければいけない撮影スタイルではないだろうか。今後も模索していきます。

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