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記録ビデオ編集とは何か?そのワークフローと注意点

time 2015/07/27

私はビデオにおける編集とは「メイク」ととらえます。スッピンが映像素材であるならば編集は「メイク」。もともと、美人であるならばナチュラルメイクで丁度いい。もともとブサイクな方wはメイクをかなり施すでしょう。誹謗中傷ではなく例えですからね。真に受けないように。

美人は撮影がしっかりしていて、撮りっぱなしでも絵になる。この状態でメイクを大きく施すとかえってブサイクになります。一方ブサイクはとても素のままでは納品できないようなヒドイ撮影状態。メイクをかなり施して限りなく美人に仕上げるのがビデオ編集マンの腕の見せ所

しかし、時にはメイクを通り越して整形手術を行う場合もあります。撮影の一部が撮れていなかったり、ゴミがレンズに付着していたり、音声が録れていなかったり・・と、大幅な矯正を強いられることも。そんな使用前→使用後なのが「編集」であります。

 

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撮影状態の確認(不具合の確認)

まず第一に撮影素材・撮影状態の確認作業から編集に入ります。フォーマットは何か、撮らなければいけない箇所がうまく撮れているか、音声は適正レベルか、ホワイトや露出は合っているのか等。それらをラッシュで見ていき、まず不具合の生じてる箇所だけを探します。ここで重要なのが自分が撮影に立ち会ったか立ち会わなかったで大きくポイントが変わってきます。

撮影に立ち会っている場合は現場で起きたことを把握しているので、スムーズに不具合箇所や注意点などが分かるんですが、撮影には行かないで編集をする場合、撮影者からのメモ書きや情報が無いとうまく不具合箇所を把握できません。「丸投げ」というヤツです。忙しくて撮影したものをチェックしない。連日の撮影で撮影状態など忘れてしまう。忙しい時期にはこんなことがよくあるわけです。

編集者はそのまま不具合が無いと思い編集をして納品。しかし、先方から「あの方のあいさつは短くしてほしいと言ったのに短くなっていない」など、撮影者(現場スタッフ)と編集者の連携は非常に大事なことです。特に先方からの注意点はその場でメモを撮り、テープやメディアに貼っておくことが重要。編集者も常に疑念を抱いておいたほうがいいと思います。

 

編集ソフトと編集効率の関係

ビデオの編集は現在、ほとんどがパソコンでの編集ソフトを用いて行うのが一般的だと思います。代表するならば、Avid, Premiere, FinalCut, EdiusPro.などのユーザーが多いのではないでしょうか。効果を加えたい時にはPhotoshopやAfterEffects, Motion など、3DなどはMayaやlightwaveなど。

何が良くて何が自分に合ってるかなど、プロからしてもそんな高価なソフトを全て購入して試せるわけもありませんね。放送局レベルだともう分けが分かんない。ソフト選びは業者さんならほぼ「昔からコレ使ってる」から、クライアントへのデータ納品の関係でアレ使ってるなど新人として入った時から強制的に編集ソフトは決まってくるでしょう。

最終的に「映像を良く見せる」ためにソフト選びは関係ないと私個人は思っています。最低カット編集と無制限トラック、効果はディゾルブがあれば十分です。プロでもムービーメイカーを愛用してる方もいます。私は映像作家ではなくビデオ業者(主に記録撮影)なので、一択、Ediusで決まりです。

ユーザーの多いWindows使用、予算的にプレミアかエディウス。プレミアはクリエイティブ系のAdobeで、フォトショップやAEなどの連携もスムーズ。しかし、Adobe特有の何がどこにあって、何が出来るのか分かりづらい。詳細設定が細かすぎる。レスポンスがPC依存によるので高スペックなPCを要求させられます。そして何より金もうけのためにバージョンアップが早い。
Ediusは元々Canopusという映像製作機器メーカーの貴重な国産品でした。

私がリニアからノンリニアへと移行する時はCanopusのRex-editというのを使ってました。そこからDV-Storm, AceDV, Ediusへと進化。今でこそグラスバレーの外資になってしまいましたが、インターフェースが日本人好みで分かりやすく、映像クリップの独自デコーダーでレスポンスも良い。マルチカメラ機能が使いやすい。など、記録系の映像製作ではほぼダントツだと私個人は思ってます。

それら編集ソフトを用いて編集するわけですが、使う機能というのが限られてきます。記録系だとカット編集かマルチカメラ編集が主なので「いかに映像を早く探し出して、早く処理できるかがカギ」なわけです。昨今のフォーマットで主流なのがAVCHD。高圧縮で画質が良い。HD世代の象徴なようなフォーマットですが、難点があり「非常にデコードが重い」ということです。Edius7でもPCによっては未だカクツキが出ます。そんな時に重宝するのがHQ-AVI。

AVIなので当然容量は食うのですが、独自フォーマットなのでAVCHDから変換しても画質劣化は少なくてレスポンスが軽い。軽すぎるw。これに慣れてしまうとPremiereにはもう戻れない。マルチカメラ編集はリアルタイムで6,7台は再生できます。映像の当て込み作業も容易にクリック一つで自動で行ってくれます。

長文になりましたが、「編集とはケツ拭き作業」。いかに不具合を的確に見つけることができるか、レスポンスの良い編集ソフトで効率を上げるかが、記録ビデオ屋にとって重要なことだと思うわけです。

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