お疲れ様です、ガリゲーです。
さて、クトゥルフの新作RDA 「1928」を試すときがやってまいりましたよ。既視感バリバリな見た目ですが実際はどうなんでしょうね。
それでは3AVAPEさんの提供でレビューさせていただきます。よろしくどうぞ。
提供 / 3AVAPE
「1928」の意味とは?
今回はいつものタコではなく気合の入ったガチダコ。メタルでいえばデスメタル枠。
カーカスとかのジャケでありそうな雰囲気を醸し出してますよね。
皆さん既にご存知かと思われますが、このCthulhuMODのクトゥルフとは「クトゥルー神話」から来ています。
ゲームとかでもよくモチーフにされてたりする宇宙的恐怖。
それでこの「1928」の意味は“1928年にアメリカのパルプ誌「奇妙な物語」に掲載された短編「The Call of Cthulhu」”から命名されたらしいです。※公式より抜粋
その「コール・オブ・クトゥルフ」が元になり現在の神話物語の土台となっていったわけなんですね。
しかも今年でクトゥルフ神話は90周年を迎えました。それを記念したモデルともいわれています。
あと、私はバカなのでどんだけ経ってもスペルを憶えられない。これは調べたら「人間には発音不能な音」という意味合いがあるみたいです。
クトゥルフという呼称も便宜上のものだとか。Cthulhu。
はい。
簡素なパッケージだがセンスはある
Hastur mini RTAもそうでしたが缶ケースに入ってました。しかもネルの巾着入り。ちなみに今言った「Hastur」も物語に出てくるキャラです。
付属品は本体と予備ネジ、Oリング、BFピン(六角)、プラス・六角ドライバー、そして細長いドリップチップ(510)。
それでは本体RDAをザックリ見ていきましょう。
外見はシンプルだが中身が凝っている1928
公式のインスタ画像を見たほうが早いのでどうぞ御覧ください。
径は22mmの片側サイド→ボトム仕様のシングルコイルデッキ。キャップで調整するエアホールは4つ。
それぞれ、0.8mm、1.2mm、 1.6mm 、2.0mmとやや大きめで幅が少ない。色は黒とシルバーのみ。
そして最大の特徴はRDAのくせにチャンバーを内包しているということ。ほぼRTAのようなRDAです。
これはミストを出来るだけ圧縮し、耐熱効果も兼ねているのだと思われます。
いうならばBerserker RDAをキャップの中に入れちゃいました!っていうノリ。
やはり22mmというスタンダードな大きさはMODに合いやすいですからね。リキッドキャパも稼げるし。
そしてHastur mini RTAを踏襲するが如く細長いドリップチップも付属。これに付け替えるだけでインパクトがマシマシ。
ちなみにこちらはHastur mini RTAです。短いのもほとんど同じ形状。ただし内径は1928のほうが少し大きい。
最初に言いますがこの1928のドローは軽いです。
それでは早速分解していきましょう。
1928 RDAの構造
本体はおおまかに3つのパーツで構成。いたって普通のRDA。サイドエアホールは片側1箇所のみ。
デッキはシングルでコットンホールは珍しいデザイン。これはおそらくリキッドチャージしやすいようにスペースが設けられているのだと推測。
そしてチャンバーはデッキの中央にジョイントさせる作りです。なのでウィックもサークルからハミ出ないように処理しなくてはいけない。以外にメンドイ1928。
底を見ると何気にロック&ストッパー処理が施されてます。このせいなのか全閉でも結構吸えちゃいますね。密閉度は低い。もちろんドローにも影響。
後述するデッキもそうですが、安い割に仕事が丁寧なクトゥルフ。それが味に直結するのかはまた別の話。
おもしろいレイアウトのデッキを見ていく
MTLにしてはボトムホールが2mmほどでやや大きい。アダプタで調整できれば尚良しだったのだが・・。あとワイヤー留めも漏れなく噛まないタイプ。
チャンバーがギリで覆うことを考えれば半周、もしくは一周させるのがベスト。※通電時、コイル足がチャンバーに振れるとショートします。
BFピンはベースに這わせるタイプ。ノーマルピンも同様に先細りなネジですが特に根拠は無さそう。
ちなみにポジティブポストはどうやっても外れませんでした。
デッキ裏を覗くとウィック分だけ溝が掘られています。安いのにこういうのは丁寧に作ってますよね。
そしてベースとデッキは塗装?してありました。※現行品は加工処理なし。
コンタクトピンの出シロはあまり出てません。そしてキャップとの接合は2つのOリングで固定。
このせいかダバダバ吸っててもリークすることはありませんでした。ありませんが・・・
撮影中にOリング破損・・。これはOリングが弱いというよりよく見ると目がありますよね。
面に対して平行に収まっていないので負荷がかかったんでしょうか。
どのみちモロいのでリキッドを少し塗ってからキャップを付けましょう。
納得がいかないドリップチップ
2つの付属510ドリップチップは左の細長いのが内径3.5mm。右の短いのが4.2mm。キャップ接合部分は左が5.2mmで右が5.7mm。
しかもテーパー処理もなく内部もドンストレート。もちろん結露が付着しやすくミストも妨げやすい。ちょっとHastur Miniのを見てみます。
1928より細いだけでした。つまり1928のほうがまだマシかも。
ただ、私の記憶が定かならこの右側の長ドリチってマイナーチェンジしませんでしたっけ?。より内径太くした的な。
どちらにせよ、ここまで細いとミストが効率的に上がってきません。実はHastur Miniのレビューを昔やろうと思ってたんです。
でも、このドリチのせいでやめました。じゅるじゅるだもん。
長いのはせっかくカッコイイんだから付けたいのはやまやま。
ですがどうにも余計なエアを吸い込んでる感じがしていかんせん気に食わない。もちろん個人の嗜好だということをご留意ください。
それではビルドして吸っていきます。
慣れれば簡単という意味不明なビルドワード
よくレビューを読んだりしてると「ややこしいけど慣れれば簡単」という文言を目にします。いやそれは当たり前だろと。
2ポスト、プラスネジ、見た感じ誰でも簡単にビルドできそうですが、Hastur mini同様にこのタイプはワイヤー留めが難しい。
26G以下だと滑りやすんですよ。なので半周か一周してネジ切ります。
幅は3mmだとパンパン(上画像で当てているジグは2.5mm)。
ですので2mm~2,5mmがベストかと思われます。位置は多少上でもキャップには当たりません。今回は低めで26g-2.5mm。
はい。気を取り直してウィッキング。ウェルは深いので長くてOK。約6mmほどありますよ。コットンは最近ニンジャばっかです。
クルクル丸めてドボン。特にすいたりしなくても供給は良い。RDAだし。
そしてデッキのサークル内に収めてあげます。これを怠ると最悪コットンをチャンバーが噛んでしまい供給が悪くなる。
リキチャ用のスペースも空いていてチャージしやすい。ただ、外周の余分なスペースが気になるかな。
ここに結露しそう。チャンバーでフタをする形状でもないのでもう一工夫欲しかった。
ブシュォォー
とりあえず26g SSで適当に組んだら0.6Ωだったのでそれでテイスティングしてみます。リキッドは常飲の賃上げ鉄観音。
MTLではないMTL RDAの矛先
なんていうか・・スカスカ?。全閉吸えてしまうので濃くは出ない。ドローは最小でもボトム出口が大きいのでアンバランス。Berserker Miniの半分よりも軽目。
内部チャンバーが利いてるのか17W前後でチェーンしてても熱くはないです。一番大きい穴ではDL可能。音もスムーズじゃない。
やっぱボトムホールがデカすぎるんじゃないかな。
細長いドリチもHastur mini同様になんか良くないんですよね。なのにAmmit RDAの長いのとか何であんなに美味いんだろ。不思議だ。デッキそのものか・・
しょうがないのでGalaxies RDAのドリチに変更してみたら下が広くてフィットしませんでした。なので短い純正使ってます。試しにドリチ外したら余計に味出ませんでした。
漏れに関してはコットンをチャンバーで覆ってますからサイドから滲むということはありません(横に置いたら漏れたとか言わないように)。
あとオーバードリップでもホールからのジュルりもなし。ただ、ドリチ裏はベットベトですが。
味にあまり言及しないのは察してください。タイミングが悪すぎる。Hastur miniと比べてどっちだよ!と問われればHastur miniをお勧めします。
1928はどこか大味っぽい出方。それはおそらくエアとミストの収束が合っていないのだと思われます。Galaxies RDTAが8ならAMMIT RDAは7。そして1928は4.8くらい。
うーん・・チャンバーを狭くしたいのならRTAでいいわけだし。しかもAmmit RDAは二重チャンバーでトップボトムだからね。
勝てるわけはないのですが、シンプルなデザインは好きです。見た目の評価をした時点で再びお察しください。もちろん、使えないわけではなく期待値の問題。
もしかしたら、DLセッティングで化けるかもですが似合うドリチが無いのが難点。
ただ、VAPEは試行錯誤が醍醐味。再び原点に立ち返り初心の心でリトライしたいと思います。長々とお付き合いのほどありがとうございました。