お疲れ様です、ガリゲーです。よろしくどうぞ。
さて、GEEKVAPE AMMIT(アメミット) MTL RDA。今、1週間くらい使ってる最中ですね。最初から言っちゃいますがこれは良いアトマイザー。
そうです。タイトルにあるように、誠に勝手ながら「マイ・ベスト・オブ・アトマイザー 2018上半期」と認定させていただきました!おめでとう俺!
それでは3AVAPEさんの提供でレビューさせていただきます。
提供 / 3AVAPE
俺も混ぜてくれよ?GeekvapeがMTL勢にカチコミ!
Geekvape公式より
中華マスプロ屋のMTL勢に新たな刺客現る。その名もAMMIT MTL RDA。
レビュアーによって公式よりも先に明らかになったときは驚きました。
まさか、あの爆煙メーカーがMTLを出してくるなんて夢にも思わなかったですよ。
だってSIREN2 RTAが既にありましたからね。
Geekvape公式より
そしてデッキ構造が発表されたときはさらに胸熱。あの往年の名機「AMMIT RTA」を彷彿とさせるデザインであり、驚異のトップエアフローというTPD(EU圏規制)へのアプローチ。
どこか後出しジャンケンみたいな最後に美味しいとこを持っていくGeek。他メーカーは「マジかアイツ・・」状態である。それではAMMIT MTL RDAの特徴ね。
主なスペック
- 22mm径のBF対応RDA
- 2ポストシングルコイルデッキ
- トップAFCから3Dエアフロー構造
- 3種類のドリップチップと2種のエアパーツ
だいたいこんな感じ。ウリはやはりMTLにしては珍しいトップ→ボトム構造でしょう。それに22mmというのも何気に嬉しい。
それでは実機を見ていく。
AMMMIT MTL RDAのパッケージとインプレッション
いつものケース入り。そういや、このワニっぽいマークはAMMITのトレードマークである幻獣。
古代エジプトでいうところの「貪り食うもの」を意味します。らしい。
他に説明書やカード類などがありますが割愛。付属品はBFピン(プラス)、予備ネジOリング、プリメイドコイル(2コアフューズド/2.5mm/0.7Ω×2)やエア調整パーツ、それにドリップチップが2つ。
公式画像ではT型ツール以外に専用工具があったけど入ってない。
ボトムエアパーツの装着用だと思うけど・・。まあ、無くてもプラスドラバーで装着は可能。
これがボトムエアに装着するパーツ。結構小さいので無くさないように注意。
ボトムホールに取り付けてドロー具合を変えられます。おそらく1.5mmと2mm。たぶん・・
ドリチは3パターン用意。ブラックの2つはネジでジョイント式。左から3mm短/2mm/3mm長。
それぞれで味の表情が変わりやすい作りでした。
底はテーパーなのでHastur miniみたいにミストを塞き止めることはない。長いのは流入が多くドローは軽い。
細短いいのはやや重いが、ジョイントの底が大きいためスムーズなドローとなる。
顕著にミストの触感が変わるので中々ケースにしまえない出来。
ただ、ブラックのデルリンは先がフラットなため口当たりが良くない。個人的には2mmに落ち着いた。
RDA本体は上部にAFCに配したトップエアフロー。独特な形状してますよね。
特にボトムが絞られてるのは珍しい。イラストは焼付かも。真後ろにロゴはなし。
AFC(エアフローコントロール)は5ホールで調整。個人的には最小2つ開けが一番好きなドロー具合でした。全開でやや抵抗のあるDLって感じ。
リングを回すと1ホールづつでも調整可能。最小だとかなり重い。
ただ、ミスト量とのバランスが肝心なので出力に合わしたエア調整が肝。ちなみにリングは外せません。
見た目が垂直なら尚良しだったが・・。ただ、個性は消えるのでコレでもアリかな。
ロゴが嫌いな方は磨いて消すしかないですね。ただ、上部がエアホールになってるから探しやすいということもある。
このキャップは無造作にかぶせても位置を気にしなくていいのです。
ポジピンはノーマルでもBFでも約1mmはガッツリ出てる。
デッキ構造を掘り下げる
前述しましたが、このAMMIT MTL RDAはトップからデッキ両サイド、そしてコイルの左右と下にエアを当てる「3Dエアフロー」なる構造です。
それでは内部がどうなっているのか、まずはキャップ裏を見ていく。
キャップ裏にはRTAのようなチャンバーが有り、その隙間を通ってデッキサイドへ流れていく仕組み。
デッキに穴は空いていても漏れにくい仕様です。お次はココから流入したエアがどこを通るか。
3方向からのエアで攻める複雑なデッキ
外見上は既視感のあるデッキ。2ポストでシングルコイル専用機。
中央のボトムエアパーツは2種類。大きい径だとかなりDL気味になる。それはお好みで。
まず、どういう流れか気になったのでポジピン外して全パラ。
すると、両サイドのエア流入と中央のホールが分かりますね。
緑ラインはBF用チャージホール。この対角にもう1箇所で計2ホール。
BF RDAにしては割と位置が高いのでウェル入り口で張力が働きやすいのが難点でした。
そして上画像は全流入が集約しているパーツ。両サイドのエアはさらに細いホールへ侵入し、コイル左右(上傾斜)とボトムへと運ばれます。
流体力学なんかは知りませんのでここからは推測。
つまり制限された両サイドからのエアはさらに小さいホールへ流れ出すのでエアが速くなる。そして、より直線的になる。
何が言いたいかというと、あの大まかなトップフロー構造からよくここまで味が出るなと不思議に思ったから。
だって、まるでミストが飲み物みたいに口に入ってくるんですよ?
影に隠れて丁寧な処理を行っているAMMIT MTL RDAの仕業でした。
ビルドがカンタンで味も出る
まずはプリメイドのクラプトンでビルド。径は2.5mm。おそらく30g×2のアウター38g。
足はカットしやすくキャップとのスペースもあり。
ビルド自体はAMMITとほぼ同じでRBAビギナーでも難なくこなせそう。
ビスも内部で詰まってるから細いワイヤーでも逃げにくい。ネジ山が舐めやすいプラスなので賛否両論が起こるかも。
私は滑るマイナスが大嫌いなのでプラス、六角が好き。
コイル位置はパーツで内包させる感じ。クラプトンだけにコットンはできるだけ供給の良いNINJA WORKZ。
2.5mmならリキチャ用のスペースもかなり作れますよ。
このウェルは深そうにみえますがセンターパーツが深いので過信は禁物。
しかし、ウェルのギリまでチャージしても漏れないのは大変良い。BF要らないかも。
使用したプリメイドクラプトンは立ち上がりも早く20W以下でも楽しめます。
抵抗値は低かろうが高かろうが熱を持つかどうかなので、テクMOD前提ならワット数で判断。
吸う前にキャップを外してミストを出すとバラ付きが分かります。
ホットスポットが除去されていなかったりすれば荒くなるし、コットンがマッチしてれば細かくなったりもする。ビルドの指標のひとつ。
さて・・まず、このクラプトンが美味い!。20W前後でリキッドは常飲のHiLIQ鉄観音。
特有のモアっと感は否めないがフレーバーがまとまりやすく単純に美味しくなる。
ドロー調整よりも大きい内径のドリップチップとの愛称が良い。
セッティングではこのキャップ裏をこまめに見ると判断しやすいです。
バランスの良いミストとエアを選択するとココに結露が起きにくくなる。上画像だとエアが足りないか出力を上げすぎ。大抵クラプトンはこうなりますけどね。
お次はNi80 28g-2.5mmスペースド。1.2Ω、14Wあたり。コレが一番美味かった。
茶系の渋みとコク。低温なので甘さはさほど立たないが、リキッドの素を垣間見た感じ。
3Dエアフローの効きも思ったより素晴らしい出来。余すこと無くミストを運んでくれる。
そして、エアフロー調整で着目したいのはOUT(デッキ出口)に対してIN(AFC)を決めるということ。
例え大きい口を開けてみても食道が狭ければ意味はないし、構造によってはエアが空回りする。
ビルドをした状態で空吸いをしてOUTに対するバランスのよいINを探したいところ。
ドローがおかしくなるようならボトムエアパーツかドリップチップを変えてみましょう。
総評:何よりも使い勝手が素晴らしいRDA
RDAと聞くと、頻繁にリキチャを迫られ、しょうがなくBF運用をして、さらに洗い物が増えるという「美味しいけどやっかいな代物」である。
特にキャップやスリーブをグルグル回せばOリングは緩む。劣化も早い。
そしてゆくゆくはサイドから滲み出し「めんどくせ」ってのが関の山。でしょ?
では、このAMMIT MTL RDAではどうだろう。
まず、ベースに対して何も考えずキャップをかぶせることができる強み。
これが地味に運用しやすいのだ。いちいちエアホールに合わせる必要もなく適当にカブせてAFCでキめる。
※これは追記ですがトップホール直下にサイドのどちらかを合わせるとより味が濃く出た気がします。気のせいかもしれませんが・・
ウェルも1mlほど入り、低出力なら持続しやすい。味は前述したので挟まないが、どこかRDAとRTAの良いとこ取りをしたかのようなプロダクツ。
ビルドも至極簡単でセッティングの変更も億劫で無くなる。こういった運用のしやすさ、扱いやすさというのはユーザーの心をよく理解してなければ作れない。
私はGeekvapeのファンである。その大きな要素は革新とするアヴァンギャルドさと人の心を知る謙虚さだ。