こんちは、ガリガリです。おっさんドヤがすごい伝わってきますね。
本日はINNOKINのARES(アレス) RTAをレビューしてみたいと思います。イノキンって懐かしい。
isubシリーズやクールファイヤなど一時代を築いたんですが、最近はちょっと音沙汰ありませんでした。
しかし、このARESで再び実力を見せつけてくれたんです。はい、ところでARES RTAって何なの?
INNOKINってまだ居たんだ・・からの脱却
コレが出たときビックリしました。えぇ!?イノキン!?だと!?的な。
だってさ、iSubシリーズ以来まったく音沙汰なかったんじゃありません?
出すには出してたんだが影が薄かったというほうが正しいかな。
そういえばカンガーテックとかも見ないですね。まあ、私が疎いだけの話ですが。
そして上画像のパッケージは備品を詰め込みすぎててプラケースが割れた図。
もうね、ギッチギチにたくさん入ってるの。購入はいつもの3AVAPEで約3,700円くらい。
何度も言うけどこのARES RTAは付属品がスゴイ入ってるの!。
これは強みだし価格が高いだけあるね。日本だと5,000円あたりでしょ。その価値は十分あります。
本体、予備ガラス(スモーク)、バンド、Oリング、ネジ、MTLドリップチップ(POM)、スペースドコイル×2(1Ω)、ワイヤー(26g-1mくらい)、コットン、ジグ×2、プラマイドライバー
・・・。ビルドセットかよ!
正直、ここまでの付属品ってないですよ。しかもスペースドコイル専用のジグが入ってるから素晴らしい。
ただLRの意味が不明。右回し左回しならどっちでもできるんじゃなくて?やり易さ?
慣れないと余計にメンドイだけだったので私はたぶん常用しません(愛でるだけ)。
どうせなら黒で塗装してほしかったかな。ワイヤー見えないんだわ。普通のジグは3mm,2,5mm径。
説明書も非常に丁寧に作られている。こういうの見ると
「さすがINNOKIN!」と叫んでしまう。iSub-Gしか持ってないけど。
たぶんビルドビギナーの方へ向けてのVAPE愛なんだと思います。歴史のあるVAPEメーカーですから、ぽっと出のクローン屋あがりとは格が違う。
にしても、さっきからサインとかパッケージの顔とか二人のオッサンが異様にアピってきて困惑気味な俺。誰だよ!
Ares噴霧器は、Phil Busardo、Dimitris Agrafiotis、Innokinの協力です。目標は、構築が容易で、作業が容易で、充填が容易で、口から肺(MTL)の群衆のために優れた腹腔を提供する肺再構築可能なタンクアトマイザ(RTA)を作成することでした。信じられないほど美味しい味の雲を届けます!5mlおよび2mlのTPD準拠バージョンで利用できます。
「INNOKIN公式より抜粋直訳」
なんでもPhil Busardo(左)とDimitris Agrafiotis(右)というMTLの神様みたいな存在のVAPE系Youtuberらしいです。知らんかったけど。
2つの付属ジグにも名前付いてますよ。粋だなオイ!
ゆえに美味くないわけないだろ?っていう自身の表れ。
あのSMMやマイクさんだって、ここまで俺が俺がしないよ。
ARES RTAのスペックと構造
デッキが浮いているGTAタイプの24mm RTA。
ボトムフローでシングルコイル用デッキ。タンク容量は通常の5ml版とTPD版の2mlがラインアップ。
現物見たことないけど2mlでも24mmっぽいです。単にデッキ下げただけくさい。
割とでかく感じるのはタッパがあるからです。ドリチまで5.5cm。
見たとおり、既視感のあるデザインでこれといった特徴もナッティン。
構造はSIREN2に激似。
分解できるのはここまで。こういうの楽だから好き。リキッドチャージはトップキャップをスライドさせる方式。この精度がよろしい。
ドリップチップ装着したままでもスライドできますからね。
しかもこのキャップ裏にハートマークまで印字する拘りっぷり。見えない部分に力をいれるイノキン魂。
もう、中盤から言っちゃいますけどコレ(ARES RTA)は買っていいやつです。
特にRTAビギナーな方にはビルドが楽で、しかも付属品満載だから超絶オススメ。
ボトムエアホールは4ホール。これをAFC(エアフローコントロール)リングを回してお好みに調整。1ホールも裏に付いてます。
ね。SIREN2に似てますよね。というかノーチラス2もバーサーカーもそうだしMTLはこういう仕様なのかも。バラさせない分、ヌルヌルと動きます。
チャンバー内部と底はこんな感じ。チャンバーはやや大きいのでコイルが当たりにくい。
スレッドの精度もいい。ピンの出具合とかはどうでもいいですね。
真上からのARES RTA。チムニー細いのでドリチによっては接合部分にリキッドが溜まりやすいかも。径4mm。510。
それでは肝心なデッキを見てみましょう。
シングルデッキは非常にビルドしやすい作りである
GTAなのでコットンは窪みに合わせて垂らすタイプ。ネジはプラスでボトムホールはレンコンみたいなやつ。
漏れにくさと気流を圧縮できる構造を両立している。
しかも、エアホールをガードするかのようにパーティションも装備。短い巻きでもコットンがヘタらないようにするためでもある。
素晴らしいぞイノキン。いや二人のオッサン。
ただし、フューズドクラプトンで組む場合には足の調整が必要。
ベース端とコイル足に距離があるからテキトーにカットしてもショートとかの心配もない。
ビルドビギナーであれば付属のコイルとコットンで難なくビルド可能な予感。
逆にコレ以外で組みやすく漏れにくいRTAがあれば教えていただきたい。
しかし、最終的なのは「味」ですよね。ぶっちゃけVAPEによる味というのはリキッドによりけりですが、「出方の良し悪し」というのはアトマイザー構造やビルドによって変わってきます。
以下は私の感想ですので心底信じず、自分の野生の勘だけを頼りにしてください。
誰が組んでも不味くなる気がしないARES RTAのビルド!
このARES RTAは約2週間ほど使用してからレビュー書いてます。なので撮影と文章が一致しないのはお許しくだされ。
私の場合は0.5Ω~1Ωあたりで組みます。コットンホール(窪み)が割と大きいのでコイル径は2.5mmか3mmがいいでしょう。高さはポストより少し浮くくらい。
リキッドノズルでコットン足を濡らしながら調整するとハミ出しにくい。ジュースホールは詰めたほうがリークし辛いです。
このときコットンでエアの導線を作る感じでウィッキング。タンク容量5mlならあまりコットンを変えられません。
ですのでコシが強いKENDOかBaconがおすすめ。
もちろんシートコットンでもかまいませんが、カラになるまで時間がかかるとヘタりやすくジュルりやすい。
足は底付けせずに距離を取りましょう。これは供給を良くするためです。
リキッドがコットンより下でも張力でヘバりつくから安心してね。
出来るだけイガらずスパスパやるにはコットンワークだけを気にしてください。
後はお好きなリキッドを注ぐだけ。割と濃い味を楽しんでます。VANDYVAPEのMTLクラプトンとの相性もバツグンでした。
個人的にはMTLより全開で30Wくらいが好み。DLと両方イケますよARES。
漏れに関してですが、今のところ上記のビルド方法で漏れたことなど一度もありません。GTAやスライドキャップで圧がかかりにくい構造だしね。
それでも漏れるなら接合がうまくいっていないか、コットンが少なすぎるかもしれません。
エアフローは小さい穴1個でもそんなに重くはないです。4個でも軽くない秀逸なバランス。笛鳴りも皆無。あと、MTLドリチは結露溜まりやすいのでストレートタイプが私は好き。
ここ最近で購入したアトマイザーの中ではピカイチなARES RTA。
SIREN2も良かったのですが、デザインがちょっとね・・。
こういうタイプは他にあるのでどれも似たようなものでしょ?って最初は私も思いました。
けれど日常の使いやすさとカンタンなビルド。タンク容量も5ml入るからスコンカーも要りません。
このオッサン二人が主張するだけあってVAPEに対する愛情が非常に良く伝わってくる製品。いうなれば神は細部に宿るって感じ。
私もVAPE初めて1年半くらい。そんな巡りあいは早々無かったのでARES RTAを購入して本当に良かったなと思います。INNOKINやるじゃん。