こんにちは、ガリゲーです。今回はASPIREの新作クリアロマイザー「REVVO TANK」をご紹介させていただきます。
レヴォ?レッヴォ?読みはよくわかりませんが、たぶんRevolution(革命)とRevving up(復活、改革)とかの造語でしょうか。
アスパイア(アスファイア)といえば1年くらい前では全盛だったように思います。爆煙アトマ「アトランティス」や「Cleito」。
味重視なノーチラスなど常に革新的な製品を世に送り出してきたVAPEメーカーだった。
※ちょっとここから前置きが長くなります。
私もアトランティスEVOやノーチラスX、Odyssey mini kit、サバイバルKIT、CFサブオームMODなど色んなAspire製品を持ってますがどれもこれもが他メーカーとはとは明らかに違う。
化粧箱のクオリティもそうだけど、とにかくユーザビリティに優れているというか、VAPE愛を感じるのです。
そして時は経ち、色々な新興メーカーが勢力を伸ばしてきている現在、「別にASPIREじゃなくてもよくないッスか?」という声にならない声をよく聞くようになった。
企業理念には「当社の目標は、1年に4つ以上の新しいモデルを作成し、3か月ごとに少なくとも1つの新製品を開発することです」とある。
当初はスゲーなAspire!と思ったもんです。
しかし、現在のVAPE製品ラッシュをみれば理解できるだろう。それではあまりに遅すぎる時代へ突入してしまったのだ。
もはや主要イケイケメーカーでは1ヶ月に1製品を出しているのが現状だ。もちろんK4やノーチラス2は未だに人気機種だし、NX MODだって素晴らしい。
だがいかんせん、何かホームランみたいなヤツが欲しいと思うのは私だけであろうか。
Aspire好きなだけに前置きが長くなりましたね。それでは渾身の力作クリアロマイザーをベプログショップさんの提供でレビューさせていただきます。
Aspire REVVO TANKのパッケージ
思ってるより箱は小さいですね。中箱はプラケースでヒンジがついてます。それをクイッと回すとこんにちは。さすがアスパイア、シャレてる。
裏面にはセキュリティシール。こんなゴールドホログラムは今まで見たことがないな。私、もうセキュリティチェックはしていません。シール品質で十分伝わりますから。
同梱物は本体、スペアガラス、予備コイル、VAPEバンド、Oリング、説明書など。やはり日本語表記はまだのようです。
今回のREVVO TANKは構造がややこしい。よく読んでからイジったほうがいいです。パーツがえらい多いし。それでは本体を愛でます。
径は24mm。最近のアトマイザーはほとんど24mmが主流なのであまりデカく感じません。逆に22mmがすごい小さくみえる今日この頃。
VAPEバンド兼保護キャップはサイドエアフローからの滲みやトップからの埃の侵入などを防ぐ。ただ、家で吸う分には必要ないですね。外出で重宝するアクセサリーかと。
それではバラして詳しく見ていきます。
Aspire REVVO TANKのスペックと特徴
このREVVO TANKは24mm径のクリアロマイザー。タンク容量は3.6ml。
TPD版も出てますがベプログショップさんのところでは3.6ml版しか扱ってません。
TPDとはEU圏の電子タバコ規制です。ただ、ショートサイズも割りとカッコイイのでアダプタで変換可能ならよかったのに。
さーて、ややこしくなってきました。見た目はRDTAに似ている。しかしREVVOはコイル交換式のクリアロマイザー。
エアフローはトップに3箇所なので爆煙アトマという認識でよろしいかと存じます。
ドリップチップは510ではありません。キャップと一体型です。それほどワイドボアではないので吸い心地は秀逸。
それと他には見慣れないコイルらしきものも写ってますね。それでは分解していきましょう。
REVVO TANKを探る旅
デザインはすごくシンプル。中央のスリーブにロゴくらい欲しかったかも。やや主張が弱い感じがします。
「強い男ほど優しい」みたいなノリなのでしょうか。それか弱い犬ほどよく吼えるみたいな。
まずはキャップを外します。するとAFC(エアフローコントロール)リングも外せました。洗浄には便利ですね。そしてクリアロらしからぬ顔がこちらを凝視・・
ミドルパーツをスレッドで外す。これは噴水みたいな形状だ。どうやって使うのコレ?
とにかくエアの流入経路はトップからサイドに変換されているもよう。
トップエアフローから下へと溝が入ってます。それをさっきの噴水あたりに当ててるんだと推測します。
少しやっつけ感はあるかな・・。たしかAspire サバイバルキットのRDTAも似たような構造してました。
さて噴水。下の円盤上のものがコイルだというのは何となく分かります。
平面でストーブトップ(蚊取り線香型)と呼ばれるコイル形状。内部には白いウィックが見えます。
これだとよく分からないので上に設置されてるパーツを取り外してみましょう。ネジ式(つげ義春)です。
ほう。この噴水パーツにはホールが4つあり、そこをミストが圧縮されて通り抜ける感じだと思います。
要のパーツですね。しかもスピットバック防止にも役立ってるとみた。
はい、コイルを外す。Oリングだけで留まってます。どのみち先ほどのパーツで固定しますから問題はありません。
それにしてもこのREVVO TANKはOリングが多い。
ARC(Aspire Radial Coil)という新規格
もちろん、これまでタンク用にこのような革新的な交換可能なコイルを製作した者はいませんでした。ARCの「Aspire Radial Coil」という素晴らしい新しいコイル設計は、「ストーブトップ」デザインと同様にタンク内に水平に座っています。もちろん、設計上の実際のトリックは、カンタールAFワイヤーを使用して0.10〜0.16オームに格付けされた素晴らしい風味と優れた蒸気生成のためのコイルの表面積の増加です。
公式からの直訳引用です。このAspire Radial Coilとは通常のコイルとは違いフラットな金属(カンタル)を熱してウィック面を稼ぎます。抵抗値は0.15Ωでした。
こういう形状はJoyetechのノッチコイルに似てますよね。単線ではないので熱容量は多くなり、必然的にワット数を上げないとミストが出ないタイプ。
裏面にはリキッドが染みやすいように表よりウィックが露出してる。これはコットンじゃないですね。
清浄機のフィルター繊維みたいな素材感。これのおかげか高出力で焚いてもイガることはありませんでした。
2週間ほど使用してますがガンクらしきものも今のところつかないですし、コイル寿命も長いかと思われます。
それにしてもコンタクトってどこなんでしょうか。インシュレーターらしきものが見つからない。
さっきの噴水上のパーツと中央からの接合なのかな。裏面の金属は受け皿みたいなものかと思われる。
そしておもしろいというか難解なのがこのポールのギミック。
上から押し込むとタンク内底のチャージホールが開く仕組みです。
なのでリキッドチャージは押しながら入れる感じ。後述しますね。
まず、上のコイル中央部にホールが1個。圧逃がしかな。
ちょうどウィックの中央にあるだけに負圧供給かと思いましたが確認できませんでした。謎。
続いてもう1個タンク内上部にチャージホールが空いてます。
これは過剰チャージの際に下から上へとリキッドを排出するホールじゃないかと。入れてるときに下とこの穴からリキッドが出てました。
なんとも難解な機構である。ギミック好きならたまらない構造であることは間違いない。美味いか不味いかはまた別の話ね。
ガラスタンクはベースパーツを外してから下に引き出します。
最初は硬いので無理と判断したら取り外しをやめましょう。分解は引き際が肝心です。ちなみにガラス厚は割とありますね。
それではリキッドチャージしてREVVO TANKを味わってみる
リキッドチャージがすごい楽です。最初はやっかいかな・・と思ってましたけど、キャップを外さなくていいので気に入りました。
この噴水部分の突出してるパーツにノズルやスポイトを押し込みながらチャージします。押し込まないと溢れます!
ゆっくりチャージしてもいいですし、適当でもうまく入っていくように設計されてます。昔からよく考えて作るな~Aspireパイセンは。
チャージ後には自動でロックがかかるので逆さにしても漏れません。
リキッドがウィックに浸み込んだ後はVAPEバンドをつけてください。これはテストでやってるだけなので。
24mmでもWISMEC P80 SINUOUSなら難なく乗ります。
それではエアフロー5分の1くらいで60Wで吸っていきます。リキッドはDRAGONSLAYER。
すごいミスト量(爆煙)・・・
そりゃ60wも出したら爆煙なのは分かる。だけど30W程度じゃミスト出ません。
味は大味なので味重視というか完全にクラウドチェイサー向けのアトマイザーかと思われます。
浸透力も早いので少し傾けて吸ってるだけで供給不足には陥らない。底までカラッカラになるまで難なく吸えました。
なので出来るだけ濃いデザート系リキッドとの相性が良いかと存じます。満腹になるまでたらふく食らう!って感じ。
もはや、わた菓子製造機ですね。
ただ、どうしても高出力が要求されますのでデュアルバッテリーMODのほうが電池に負担がかかりません。
このREVVO TANKはAspire SkyStar KIT(デュアルバッテリー)のアトマイザーでもありますので、そちらも考慮していただけると満足のいく運用ができるかと思われます。
さて、このREVVO TANK。アトランティス、Cleitoからなる系譜を受け継いでいるまさに「新時代の爆煙アトマイザー」。
K4などからステップアップしたい方には候補の一つとして十分挙げれるでしょう。新星ASPIREをぜひ試していただきたい。