アトマイザー

DL派を昇天さす鋼の乙女!Brunhilde(ブリュンヒルデ)Top Coiler RTA


あざますガリゲーです。来ましたねコレ。Vapefly ブリュンヒルデRTAですよ。何回も言わせないでください。

今年の1月頃に発表されてからプリオーダー開けるまで約3ヶ月はかかってるので当初に予約した方の心中お察し申し上げます。

特異なデザインを見ればタダものじゃない感は理解できるのですが果たして実用的かどうかが問題ですよね。

なので今回は一度使ってみて個人的にどう思ったかをレビューさせていただきます。インプレッションか。

では、お久しぶりな3AVAPEさん提供でお送りいたします。5月1日から4日まで労働節キャンペーンやります!(おぼかたさん

Thank you for the offer / 3AVAPE

AD
AD

ドイツの職人集団German103が絡むセミハインドな逸品


このブリュンヒルデは以前CORE RTAでコラボしたGerman 103チームが設計を行っています。※以下Vapefly公式より画像引用。


VAPEオタク、バイカー、メタラー、猫好き、金属加工、左官屋、大工などVAPEのスペシャリストたちが開発に関わっており、その制作日数はなんと200日と赤字覚悟なもよう。


特徴としてはタンク内にそびえ立つ4本のステンレスワイヤーロープ。もちろんドイツ製。これで上部に鎮座するデッキへジュースを送り込みます。


調べるとこういった構造は前々からあり、Corona V8やTaifun BT RTAなんかもそうみたいです。他にもあるでしょうし普通にRDTAで使ってる方もいると思う。

こちらは25mm、全長65mmのRDTAのようなRTA。

公式でTop Coiler RTAと謳ってるので意味不明。こういうスタイルの総称かもしれません。


このテクスコの時代にあって8mlといったリキッドを蓄えられるメリットとは何か。そんなワイヤーでホントに供給されるの?つーか美味いの?つーか長くね?

そんな真相をちょっと突っ込んでいきたいと思います。


ちなみにBrunhildeとは北欧神話でいう女神集団ヴァルキリー(ワルキューレ)の一人。分かりやすく言えば欅坂の平手友梨奈。

 

相場約5,000円超のパッケージ内容


はい。VapeflyのくせにこのブリュンヒルデはSSで約5,500円。その他のカラー(ブラック / ガンメタ / レインボー)にいたっては約6,000円という高価格。※3A比


なので、おいそれと手を出せない方のためになるべく詳しくご紹介していきたい。・・・ケースは普通の紙パッケなのね。


開けるとGerman 103推しカード。本体とスペアガラスが鎮座。この810レジンドリップチップは本体カラーで違います。撮影し辛いからSSが良かった・・


そしてユーザーマニュアル(日本語なし)と予備パーツ類。ワイヤーロープは1つありますね。510アダプダも有り。イモネジは六角。


プリメイドコイルはNi80の2コアフューズド 0.35Ω。ブリュンヒルデで使う場合、約0.25Ωくらいになりました。MTLクラプトンほど細いゲージじゃないので高出力推奨。


見た感じ、思ってたより普通なナリ。おそらくSSだとディティールが細かく現れやすいため所有欲を満たしたい方はSSかなぁ。※個人談

それでは構造などをみていきます。

 

タンクキャパが特大なデュアルコイルデッキRDTA


長くて自立しませんのでアトマイザースタンドに乗せてます。無印AMMITが隣にあるので比べてみたところそれほど長くはない。Smoant Campbellのほうが長い。


そしてメインを張るブリュンヒルデのアイコンとパルテノン神殿っぽいロープが主張する。ほぼ聖闘士星矢なので人によっては安っぽさが垣間見えるデザインかな。SSならたぶんカッコイイ(SS好きやな


さて、上部はアトマイザー部分。Vapefly Wormhole同様に対角両サイドエアフローとセンターポストへ続く1ホールで調整します。※後述します。


スリーブを回していくとリキッドチャージホールが現れる。マークで分かる仕組み。


弁のようでかなり細いが意外によく入っていきましたね。ガラススポイトはキツイ。シリンジなら奥まで入ります。


アトマイザー頭部。みんな大好きレジンドリップチップ。ヒートシンクな加工もされてます。


ドリチ底は特になんの処理もありません。とかくワイヤーロープで物々しい様相ですが冷静に機構を考えれば普通のRDTA。

個人的見解としてはワームホールRDAとCore RTAが合体してRDTAになりましたって感じ。

 

ポジピンはガッツリ出てます(1mmほど)。ただ全バラしようとしたらやたら固かったのであきらめました。逆ネジ?。ピンも相当長いので分解の際はご注意を。

では、エアフローとデッキ詳細をみていきます。

 

中と外から当てるサイドエアフローとベロシティデッキのような壁ポスト


まずはエアの流れから。上半分のアトマイザー部分のパーツはデッキ、対角2ホールのスリーブ、階段状にカットされたトップキャップです。


ポストから出るエア調整はスリーブサイドの1ホールから。ここからデッキ内部へ貫通してます。しかしリキチャホールと見分け付きにくいので出来ればストッパーがほしかった。


上画像、デッキに穴が6つ開いてますよね。先程のインテイクからココに出ます。形状がRにエグられてるのでエアが効率よくコイルを冷やすみたい。CORE RTAのパワフルQなる仕様。


次はサイドエアフロー。ほとんどDROP DEADと同じ作りかと。階段状に開け締めも可能なので上下左右どちらでも応用効きます。コレ最初に考えた人天才だね。

エアは内外どちらも全閉可能。スリーブがガバガバ気味ですが全閉精度は割と良かったです。


さて、デッキはワイヤーホールを独立して挿入できるベロシティタイプ。エアホールも介してるのでかなり壁が広い。

何故 Velocity(ベロシティ)と呼ばれるのか調べてもよく分かりませんが遅速とあったので互い違いという意味なのかな・・よく分かりません。


そしてカリフラワーみたいなのが4つウェルに見えますね。つまりコレがブリュンヒルデ最大の特徴であるワイヤーロープリキッドチャージ

ここにコットンを乗せればいいだけなんですが・・・ほんとに供給されるか心配ですよね。そもそもうまく供給出来なかったら買う意味はないです。


ちなみに普通のRDTAにもできますがコットンホールが狭すぎてウィッキングはし辛い。

ではそのワイヤーロープをみていきましょうか。今日長いな・・

 

タンク構造・なぜステンレスワイヤーで供給できるのか?


とりあえずデッキ部分とタンクを外します。回せば外れます。が!パッキンがガラスとうまく噛まないとダメなんで注意が必要。


タンク底のパッキンはどうでもいいけど、ガラスを挟む上部の形状がどことなくバランス悪い。設置の仕方にもよりますがココにうまくガラスをハメないとゴムがネジっちゃったりしてうまく密着できないことがありました。


ベースパーツとタンクカバーは固定されてるのでガラスのみということは出来ません。タンクはさほど普通のRTA並ですがチャンバーが無いため8mlも入るんですね。


さて、このワイヤー。7本の単線がツイストしてあり、さらに7束にしている。それが4本支柱のようにタンク底まで貫いてます。


最初負圧で上げるもんだと思ってましたが調べたところ毛細管現象。以下困ったときのWikipediaより引用

  • 表面張力によって液面は縮まろうとする方向に力が加わっている。
  • 壁面付近の傾きをもった液面が縮まろうとすることによって結果的に水面を持ち上げる。つまり、液体の上昇する力は壁面付近の表面張力の垂直成分に等しい。
  • 上の二つの力と持ち上げた液体の重さがつりあうまで液面は上昇する。液体の重さは密度×体積(管断面積×高さ)で求まるが、細い管の場合はこの管断面積が微小となる。このため液面の上昇する高さは非常に大きいものとなる。

らしいです。たぶんコットンでお馴染みの毛細管現象かなと。もちろん負圧も助力としてあるだろうけどリキッド入れて全閉空吸いしても一向に上がってきませんでした。

そうなるとめっちゃビビるじゃないですか。5,000円も出したのに!ってなっちゃう。※私はサンプル品で申し訳ない。


しかしですよ!コットンを敷いて暫く置くと見る見るリキッドが供給されてるじゃありませんか!


ということは・・気密性が鍵となるのでウィッキングの際にはちゃんとワイヤーロープにフタするようにしないと上手く機能しないかも。

それにVGPG比率も関係してくるんじゃないかな。試したのは割とシャビシャビな7:3リキッドだったので100%VGは時間かかりそう。

そういえばイノキンのサイフォンスコンカーとかありましたよね。あれとはまた違うのかな。とにかく理科の実験みたいでおもしろかったです(小並。

あと、リキッドが奥まで浸透するから洗浄の際は念入りに行わないと味残っちゃいそうですよね。こういうのこそ超音波があれば便利かな。

 

ブリュンヒルデRTAのビルドはカンタン


もう何も考えないでコイル入れて足カットして終了です。ポストレスやクランプデュアルに比べれば雲泥の差。


初回はプリメイドで試しましたがイモネジも詰まってて単線でも逃げるとこがない。


ただ、ワイヤホールの間は広めなので巻き数足らないとやり辛い部類。内外エアフローを合わせて使うならDLアトマとなるでしょうね。

こういったタイプは経験上中途半端な出力や吸引力だと楽しめないと思います。少なくとも40W以上で焚かないと意味のないエアフロー構造かと。※ワイヤーによる


あと、スリーブに3ホール開いてるので内部ホールを全閉にすれば連動してサイドホールも動きます。ストッパーもないのでグルグルしてると位置が分からなくなることが多々あり。

ワームホールよりビルドは楽ですが構造的に変わってません。外部サイドエアを調整するにはスリーブを手で固定してキャップで調整する煩わしさもある。

そういったことが好きな方には向いてると思いますがセッティングが決まればほぼ同一が多いんじゃないでしょうかね。

 

ブリュンヒルデを使ってみて思うこと


真っ先に気づいたこと。それは似合うMODがないとかえってダサくなりがち。25mmのTubeタイプなら合いそうだけどBOXなら大きくないとバランス悪いです。


そういえば発表時にTubuメカも限定であるよ!ってことだったんですがどうなったんでしょうね。絶対合うよコレ。


ちなみに個人的にはドリッチチップのカラーが邪魔をするので同色のワイドボアにしてみました。


肝心な味は自作HiLIQ Red Wineがドロップデッドのレベル6に対し8くらいにはなったこと。ワームホールの味の出は忘れました。

プリメイドクラプトンで50W-70Wくらい。エアのノリというか内外をイジってみましたが内を殺すことでより濃くなる印象。外オンリーでは音がうるさいだけ。

両方少しづつ開けだともう分けわかんない。これだけ両コイルに壁があればサイドだけで十分に美味しい


心配していたワイヤー供給はチェーンしまくりで若干イガったくらい。普通の間隔で吸っていけばしっかり供給されてるもよう。

60W前後でそうだったからもっと低くてパーフェクションコットンとかなら全然問題ないと思いますよ。凄いよね、よく供給される


滲みや漏れについては絞ればサイド滲みは当然あります。両方ちょい開けだとほぼありません。横にしておくと漏れたというのはやってません。

こうしてみるとやはりセンターの壁が味の出に直結してるかと。コイル位置は内外のちょうど真ん中あたりにしてます。


当初は色物だと思いつつ気にはなってたんです。まずパっと見、必ずワイヤーロープに目が行くのですがソレはあくまで供給手段にしか過ぎません。

このブリュンヒルデの真が発揮されるところはエアフローの内外バランスとそれに見合った出力なのかなと感じます。

DL好きならスコンカー無しで延々爆煙できるのは気持ちいいですよ。

あくまでインプレなのでこの記事が参考になるかは分かりませんが最後までお付き合いありがとうございました。

 

通販ショップ / 3AVAPE
AD
AD
GariGari-Studio