アトマイザー

精度バツグンのMTL!Vandyvape Berserker V2 MTL RTAをレビュー


本日は100年ぶりかと思うくらいアトマのレビューを久しぶりに書かせていただきます。宜しくお願いいたします。ガリガリです。

そうね・・。もう最近の製品はあまりチェックしてないので、コレも「え!?またかよ!前出たばっかじゃん!」みたいな。

何個あったっけ・・。バーサーカーRTA、RDA、1.5?、ミニ?、V2ミニ?。なんかメチャクチャ出てますよね。私も一昔前に何個かレビューしてます。


中でもMTLなのに24mmを頑なに貫き通す、このバーサーカーRTAシリーズ。今回はそのV2バージョンになりますか。そうですか。ではどうぞ。

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24mmである理由と狂戦士である理由が不明なBSKR


BSKR。DAI語みたいっすね。ブサイクな彼氏みたいな。そして、パッケージイラストには申し訳程度の狂戦士っぽさを演出。

プロデュースはお馴染みのAlexさんです。見た目が少しシチリアマフィアっぽい人。


さて、BSKR V2にはドリチ3種とクリアPEIタンク、エアプラグなどが付属しています。バーサーカーシリーズはいつも内容が充実してますよね。

基本は24mmのシングルRTA


ドリチ内径(約3mmほど)はどれも同じ。長さが違うのみです。底はテーパー仕様。一番長いのだけベースがヒートシンク。突出部分が約26mmほどありました。

個人的には右の小さいのが一番味の出がよく分かり、後の2つは長すぎてミストが薄まる印象。



そして特徴なのが、6種類のボトムエアパーツを交換して様々なセッティングを楽しめるということ。

こういうタイプは以前からあるので特に物珍しいというわけではありません。バーサーカーでいうなら無印RDAの流れかと。

価格は国内で約4,000円前後。海外では約3,200円前後。送料も踏まえるとあまり変わりません。


カラバリは4色。サンプルで来たのは右から2番目のガンメタでした。少し茶色がかってて柿渋のような色あい。やっぱ無難にSSが一番人気でしょうね。


他に予備パッキンやイモネジ、MTLクラプトン(Ni80 30g*2-38g ID:2.5 0.7Ω)、日本語なしマニュアルなど。


では、本体を眺めます。・・うーん、個人的には全体のフォルムとドリチのバランスが悪く思えてしまうのでデザインはあまり好きじゃないです。


しかも頑なに24mmを貫き通す理由は何なのか。3mlしか入らないし、ミニとの差別化が曖昧すぎる。


ここまでくると似合うMODが一つもないっていう・・

とにかく、いろいろ細部をイジってBSKR V2の真相に迫ってみようと思います。

 

なんなんだこのトップキャップは・・・おいAlex


ここをご覧になってる方であれば構造などは全てお見通しかと存じます。ただ、ひとつだけ、「実機触らなきゃ無理だって!」っていうのをお伝えしたい。


それはトップキャップの構造です。通常、キャップは薄いので本体に干渉することはあまりないですよね。

しかし、コヤツ、BSKR V2のキャップは半分ほどの面積を占めているのであります。理由は不明。熱対策?

しかも、切り欠きだけのジョイント式でまさかの逆回し。言ってる意味わかんないすよね。すいません。

NIXON RDTAのキャップみたいなノリっていえば分かりますかね・・


つまり、キャップを閉めようとするとMODからアトマが外れる。アトマをMODにつけようとするとキャップが外れる

タンク部分を掴めば問題ないですけど、大の大人の手じゃどうしてもキャップが干渉してしまい、煩わしいことこのうえナッティン。

キャップロックの方向を他と同じにしとけばいいのに全くもって意味がわかりません。逆に解体はしやすい。そんだけです。それ以外はナイスだから次行こう。

 

6種類のボトムエア!しかも精度はバツグン


Berserker RDAの点棒を思い出します。このBSKR V2もまた交換式ボトムエアを採用。もちろん、ビルド後の脱着も可能。

しかし、この交換式ボトムエアってやつの真価はRDA(RDTA)で発揮されるモノ。リキ満タンのRTAではどうなの?っていう疑問はありました。


だって、吸いながら「あーでもないこーでもない!」したいじゃないですか。それがRTAのようにタンクにリキッドが入ってる状態では確認しづらいと思います。

デッキはGTAなので、猛者なら逆さにしてアクセスもできますが、いかんせん面倒くさい。


なのでアタクシはRTAをRDAにして全種類使ってみました。以下、その食感です。ドリチは一番小さいの。リキはHiLIQ烏龍茶。Ni80/28g-2mm 1.0Ω マイクロ/14-16w

0.8  / 全開でも重すぎ。酸欠になる。精度が凄い。味に直結はしない。
1.0 / このコイルだと良い感じのmtl 。しかし、全開してやっとmtl 。好きな味の出方。芯が立つ。0.8の重さはafcで再現可能。
1.4 / いきなりスムーズさが出る。吸いやすい。半開のバランスがよい。味にまろやかさが出た。
1.6 / 軽め、ガバガバ。ここからは出力上げないと味がぼやける。音にスムーズさが無くなる。パーツとエアホールのバランスが悪い。
2.0 / よくいう重めのdl。18w以上推奨。これはこれで運用幅を広げられるのであったほうが断然良い。
d1 / 1.0の二股。食感は1.0に近い。そこから風味が増した感じ。ドローもよし。しかし、暫く運用したらエアパーツが少し溶けた。

総評するに、このBSKR V2の1.4以下はかなり重いです。

エアパーツはPEEKっぽいですが、あまりエアが当たらないセッティングだと溶けやすいかもしれません。ドライバーン時には外したほうがいいです。

シリーズ進化を謳うならMulan RDTAのように金属だったら安心して使えたんじゃないかと思う。


あと、いい忘れてましたがAFCはドット7つの片側無段階です。全閉が全く吸えないので各パーツの接合はしっかりしている印象。

薄いけどローレットがあるのでMOD装着時でもなんとか調整できました。しかし、黒系のボディだと見づらい。


0.8から2.0まで交換してもエア漏れは全くありません。おそらく、上画像のパッキンが良い仕事をしてると思われ。※ここの予備もあり。

それに、ホールが真下ではなく中で経路が曲がってました。これは漏れ対策なのか不明ですがタイトドローを再現するのに一役買っているとみた。

見えない部分の作りが素晴らしいバーサーカー V2 MTL RTA

 

つーかキャップいらなくね?的なリークプルーフスタイル


もうひとつ素晴らしいところ。それは、リキチャホールが無いということ。パッキンの両側に切れ込みがあり、そこからノズルを突っ込んでリキチャします。

この仕様により、キャップでフタを閉じるという意味が半ばなくなります。圧をかけさせない執念すら感じさせるVandyクオリティ。


タンクへはチャンバー周りから入るのですが、ココがまた狭い。狭すぎ。ただ、逆流は起こりませんでした。

元がMTLだし、ホールも小さい。そのうえGTA。しかもパッキン切り込み隊長。漏らす自信がねぇ・・


ちなみにコンタクトピンは調整式でした。インシュレーターもバリ出てるのはナイス。ただ、これをメカで使う人はそうそう居ないと思いますけど。

24mm MTLならタコチューブの18350と相性良さげかもしれませんね。

 

ビルドは誰が何と言おうが簡単です


デッキはフローティングタイプのGTA。しかもチャンバーに噛まないタイプなのでウィッキングが楽ティン。

そのチャンバー裏はテーパーのようなファンネル形状。抜けた先のドリチ底はテーパーなので結露が溜まりづらい。

あと、ポストがキワなのでワイヤー処理だけ注意すれば宜しいかと存じます。


初回は付属のフューズドで試しましたが、やはり先述した単線のほうが個人的には好き。クラプトンはどこかトゲが無くなってしまうので。

ワイヤーホールは大きめ。マイナスのネジ山は少し広いので遊びが出ます。ジュースホールは普通サイズ。

デッキからすると、やはり24mmの恩恵はありましたね。


交換エアパーツはビルド後でも可能ですが、指で直に引っ掻くとツメが欠けます。自分は先が曲がったピンセットをホールに挿して引っこ抜きました。

おそらく素材はPEEkかと思われますが、あまり高温だと溶ける心配も出てくるでしょう。DLはDL専アトマでお願いします。

 

MTLアトマイザーとして秀逸!問題はデザインとキャップ仕様


はい、久々にアトマのレビューをしたので構成がチグハグになっちゃいました。もう暫くはお腹いっぱいです。

さて、このバーサーカーV2 MTL RTA。シリーズが長いので歴史を踏襲してきた部分もあり完成度は高いように感じます。

特に密閉精度。エアが散漫せず当てるとこに当ててダイレクトにミストを舌へ運ぶ。あたりまえの仕事があたりまえに出来ているのが素晴らしい。

どこか中華っぽくなく、重箱の隅をつつく日本の職人が作ったみたいな趣さえ感じられました。


ただ、いかんせん・・似合うMODを選ぶというか・・どれに載せても似合わないというか・・。そこは個人の好みなのでしょうがないですね。


ドリチを低いのに変えれば若干マシにはなりますが、味がボヤける。なぜ24mmなのか?というのもビルドのしやすさだけでは足りないかと。


ただし、味の出も含めてモノは間違いなく良い製品。6つのエアパーツもそれぞれ個性があっておもしろい。

そういった「矛盾」が交錯して中々「コレいいよ!」と勧めづらいことは確かです。一言で締めるならば「惜しい」。

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