こんにちは、ガリゲーです。
本日はアイコス互換機の最新作「Cigaresso(シガレッソ)」をご紹介したいと思います。
まあ、正直なところIQOS互換品は昨今たくさん出ています。加熱ブレード搭載のKecigタイプやEfosなどのような全方位加熱タイプが主流かな。
そして、このCigaressoもブレードタイプなんですが、使い勝手が非常に良い。そして最終的には「アイコス互換機ではなく、もはやアイコス」という評価に落ち着きました。
それでは加熱式タバコケース専門店「MokuMoku」さんの提供でレビューしていきたいと思います。
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アイコス互換機 Cigaresso(シガレッソ)とは
さて、シガレッソの特徴ですが、「1回の使用につき6分または14パフ」だということ。アイコスと一緒ですね。
そしてバイブ機能とステータスランプによる使い勝手の向上。
ただ、フル充電で約11回使用というのは他の機種同様に標準的な性能かと思われます。※リチウムイオン充電池650mAh搭載。
そして軽量コンパクト。重さは38g。高さは約9cmです。
大きさは使い捨てライターとだいたい同じくらい。外装はアルミなので軽量・腐食性に優れている。
あと、この「Cigaresso」というブランドはVAPE EXPO JAPANで出展していた中国シンセン市に拠点を置く新興メーカーの製品。
シンセンといえばVAPEの聖地と言われるほどの中国経済特区。製品への信頼性は高く思えます。
そこら辺の安いだけの無名ではないというのも安心感に繋がる。特にこの手の互換品は粗悪なバッテリーを使用してると安価で提示する傾向がありますから。
それと、あたりまえに保護回路(過充電、過放電、短絡、異常発熱)は付いてますしね。ここまで詳細に公開しているのもまた自信の現れでしょうか。
気になる価格は現在7,560円(送料無料)。ぶっちゃけ高いです。ですので、価格相応なのかもレビューしていきますよ。
それでは早速実機を探っていきましょう。
シガレッソのパッケージ内容
パッケージには保証書も同梱。「MokuMoku」さんのショップでは通常30日間保証ですが、レビューを書いて60日間延長してもらえるらしい。
ケースを開けると本体が鎮座。
中敷きの下には説明書やアクセサリーが入っていました。
説明書やクイックスタートガイドは英語版もありますが日本語訳もあります。割と詳しく書かれていますが直訳なんですね。それでも理解はできますが文体が怖い(笑)。
MokuMokuショップさんの話だと新たに日本語説明書を作成予定だとか。
操作方法は後述しますが直感で分かる感じ。気をつけなきゃいけないことは連続使用ですね。
このCigaressoでは連続使用(チェーン)に対応していません。物理的には可能ですが電池に負荷がかかりやすいため間隔を置いて楽しみましょう。※3分ほどのインターバルをおく。
このリチウムイオン充電池は過放電により高温になり過ぎると最悪、発火・爆発の恐れがあります。それを無視して「連続使用可能!」と謳っていないだけで私自身は好感が持てました。
付属品は充電用USBケーブル(約50cm)とクリーニングキット。
綿棒はエタノール付きかと思いましたが、どう使用するのかわからずじまい。消毒液と書かれているのでたぶんスティックの中から染み出すのかな?
折ったりしても全く湿らなかったです。ブラシもよくあるのですが、金属部分が割と露出してます。なのでブレードに擦りつけるのは注意が必要。
私はアイコス純正クリーニングスティックのほうが清掃しやすかったですね。推奨はしませんが無水エタノールを付けたベビー綿棒でも代用できます。
シガレッソの質感や構造を見ていきましょう
中央のパネル部分にはフィルムが貼られており、それを剥がすのがとても気持ちがいい。そして本体にはボタンがひとつだけです。
サイドパーツはアルミでスベスベな肌触り。塗装もしっかりしている。他の黒いパーツはグレアパネルなので指紋は付きやすいけど。
上部にはIQOS ヒートスティックを挿すホール。スライドキャップ式なのでアイコスと使い勝手は同じです。
アイコス、アイコス言ってますけど、これら互換品はパッケージから説明書まで「IQOS」という文字は一字も入ってません。入れたら終わりだからです(笑)。
だからあくまでアイコス互換機と言ってるのはこちらの推測。
底にはUSB端子を配置。もちろん自立しますが、このくらいのコンパクトさだと寝かせて置いても場所をとりません。
触感としては悪くないですね。そしてボタンを5回素早くクリックすると電源が立ち上がります。LEDは屋外でも認識しやすかった。
キャップを外します。ブレードに干渉しないように垂直にスリットが入ってる。
心臓部分であるヒートブレード。やけに白い・・。いや、使用前だからという意味じゃなくて普通は電熱線が外に付いてるタイプが多いから。
素材は不明ですが見た感じセラミックでしょうか。熱線は内部に薄っすら見えます。こういう処理工程にコストがかかりそう。
上から覗くとこんな感じ。これがアイコスだったら非常にクリーニングしやすいのにね。そしてブレードの前あたりにマグネットが付いてます。
そことキャップの金属部分でジョイントする感じ。使用中でもスッポ抜けることは皆無。それでいて外しやすいナイスバランス。本家IQOSもこうしたほうがいい。
しかもサイドの二重スリットで本体とのガタつきも一切なし。真面目に作ってますねCigaresso。
いや、製品レビューは割とやってますからなんとなく品質の良し悪しはすぐ分かるんですよ。良い製品は細部の処理が細かい。
あと、キャップ素材は本物のPEEK(高耐熱樹脂)だそうです。本物と書いたのは代替品が多いから。これも割と高価なので価格に響きやすいのかも。
うん。ここまで悪くはないですね。そりゃ7,000円以上ですから悪かったら詐欺ですよ。
それでは肝心な味と操作方法について書いていきます。と、その前に・・
使用前にシガレッソを充電しておきます
使用前には必ず充電しておきましょう。サンプルでは残量が約80%でしたが、中には工場出荷時から30%を切っている製品があるかもしれません。極稀にね。
リチウムイオン充電池は容量の20%あたりを切ると再充電不可になる恐れがあります。長く使用しない場合でも気づいたら充電しておくことをお勧めします。
Cigaressoは2A充電に対応していないですが容量は650mAhと少ない(多ければアンペア(電流)は下がる)。
PC(500mA)でも約1時間半で満充電となります。※要充電ステータスからの目安
シガレッソの操作方法(使い方)
まあ、簡単にいえばスティックを挿して加熱するだけなんで難しいことは何ひとつありません。
スティックの刺さり具合はアイコス同じ。ほとんど変わりません。もし刺さりにくい場合は加熱をしながら焼き切るように入れていけばスムーズに入りますよ。
挿入位置はこれまたアイコスと同じようにシルバーラインまでです。印刷にもムラがありますから止まるところまででいいでしょう。
シガレッソの使い方
- ボタンを素早く5回クリックで電源のON/OFF
- 1回軽く押すと電池残量ステータス(4パターン)
- ボタン長押しで加熱スタート(バイブ有り)
- 約20秒でスタンバイ(バイブ有り)
- 12回吸引、または約5分でお知らせ(バイブ有り)
- 14回吸引、または約6分で加熱オフ(バイブ有り)
- キャップを外してからスティックを抜く
ざっくりこんな流れです。ほぼアイコスと何も変わりませんよね。しかし、アイコスよりも親切!
シガレッソは、おせっかいなほどバイブで知らせしてくれるんです。
このバイブお知らせが非常に良い!
アイコスの場合は初回加熱時に1回と終了前に1回。しかしCigaressoの場合はスタンバイOKと加熱OFF時が追加されてるので状態を把握しやすいんです。
アイコスを使っていて常々「こうあってほしい」と思っていたことをまさかシガレッソがやってくれるとは・・・
実際の使用時間はどうなのか?計測してみました
吸い終えたら「キャップを取り外してから」スティックを抜きます。ここもアイコスと一緒ですね。
ですけど、製品説明の使用時間と実際の時間がかけ離れていたらダメですよね。それもちゃんと計測しましたよ。
まず20秒で加熱とありましたが、実際には23秒ほど。これはボタンを押すタイミングとタイマーで誤差があるかもしれませんから許容範囲。
続いて吸引時間と本数。これは表記通り12本でバイブが鳴りました。
そして、そこからがちょっと個体差があるというか・・私の場合だと残り2回どころか4回くらい吸えちゃうときがあったんです。
回数制限は負圧センサーで感知してると思われますが、残り1分という方向に切り替わっちゃってるのかな。これらの挙動は充電残量が多いときによく見られました。
それでも1回の充電による使用回数11本は変わらなかったので良しとしましょう。途中で電源オフにも出来ますしね。
シガレッソの味はどうか?アイコスと比較してみました
これが一番気になるところであります。
まず、第一印象としてはスティックによってムラがあるということ。これはアイコスも同様です。
割と挿入ホールにギリギリな太いスティックはアイコスとさほど味は変わりません。逆に隙間があるようなスカスカなスティックの場合は味が薄い傾向にある。
気密性と加熱バランスの問題かと思われますが、ブレード自体は優秀とみていいです。特に今思えばKecigタイプのものはスティック表面があまり汚れていませんでした。
それは、シミのように汚れていればベイパー(蒸気)が多く出ている証拠だからです。
スティック内のタバコペーストにはグリセリンが含まれており、それを加熱することにより「たばこベイパー」を生み出します。
要はブレード外周まで万遍なく熱を伝わらせることができれば互換成功というわけ。しかし中央は炭化させずにチップでコントロールしなくてはいけない。そこが難しい。
そして、それを行うのがヒートブレードの役割なわけです。よくある針のようなタイプだと効率よく外周まで熱が伝わりません。逆に360度加熱タイプやベポライザーでは外周から中まで真っ黒焦げなことが多い。
そう思えばアイコスと形状が似ているブレードタイプは一番熱効率が良いと推測します。なので問題は熱コントロール。
本家のPM側は莫大な開発費をかけているだけあって、おいそれとマネなど出来ません。
上画像の各右側がアイコス。各左側はCigaresso。
たばこペーストで見ると分かりやすいですが、左のCigaressoのほうは乾いた茶色ですよね。右側のアイコスは茶褐色です。つまりアイコスと比べたら外周まで熱が行き届いていないということ。
それが味の差に直結していると思われます。
ただ、アイコスを吸っていても季節やスティックの品質で味は変わりますので一概に優劣をつけれるものではありません。どれほどアイコスに近づいているかという私の判断ですのでご理解ください。
あと、他のフィルターの状態はほとんど変わりませんでした。
まとめ / 11本吸ってみた感想とシガレッソの総評
シガレッソを満充電から使用してちょうど11本目で要充電の合図が出ました。加熱ボタンを押してもLED点滅とバイブだけになる状態です。
汚れ具合は1本目とそれほど変わりません。1本目で既に汚れが目立ってましたからね(笑)。この汚れが割と落ちにくいんです。あまり強く擦らずにエタノール綿棒で軽く拭くぐらいにしておきました。
それと、挿入ホールがむき出しなので塞ぐキャップが欲しいところ。普段はカバンかポケットに入れるので匂いは少しでも抑えたい。
さて、それでは私のシガレッソに対する味や喫味の率直な感想としては「75%IQOS」です。
個人的にはかなり上の評価なんですけど・・。下回った要因としては加熱ムラというよりスティックに左右されやすいということ。ただし、ギチギチなやつほど美味しいです。
また、互換機あるあるな「半分くらいまで味が出て、後は薄い・・」ということはありませんでした。これには驚きましたね。少なくとも12回までは味が続きます。
しかし、どうにもホール内部に隙間があると味が薄くなるというか乗ってこない。まあ、私の判断基準が厳しいだけかもしれませんけどね。
全体を通して高価な素材も使っているせいか質感は良いです。全然安っぽくはありませんし、デザインも良いため人前でも余裕で使えます。
味は許容範囲だし、スティックとの相性が良ければ本物のアイコスになってしまうほど。それにアイコスでいえばホルダー単体で動作可能というコンパクトさ。
あとは・・・
そうなんですよ。非の打ち所があるとすれば価格でしょうね。それ以外は間違いなくお勧めできる機種なんです。
いわゆるハイエンド互換機というカテゴリーに入るのだろうと思われますが、低価格帯の機種と割と差があります。
なので、その辺りでユーザーがどう捉えるかですよね。私自身でいえばアイコスの予備として大活躍中。