こんにちは、ガリゲーです。前回のARES RTAに続きましてINNOKIN製品をレビューさせていただきます。お許しください。
さて、INNOKIN。iSubシリーズやCoolfire4あたりが全盛だったころは誰もがイノキン!イノキン!言ってましたよね。
それがどういうわけか、ここ3ヶ月くらい前まであまりコレといった話題や製品も流れてきませんでした。当然、私が疎いのもあります。
だが、それは杞憂だった。ARES、LIFT、RIPTIDEなど、ここ最近のINNOKINは熱い。
その流れからのENDURA(エンデュラ)T20 Sだという意味をお察しいただきたい。
爆煙がお好きな方はこちらをどうぞ。>RIPTIDEレビュー
それでは安心30日保証のベプログショップさんの提供でレビューさせていただきます。
INNOKIN ENDURA T20 Sって何?どんな特徴なの?
バッテリ容量:REAL1500mAH / 2000mAH
最大出力ワット数:18W
最大出力電流:6A
最大出力電圧:3.85V
クリーマイジング抵抗:0.6オーム(min。)
充電:マイクロUSB DC 5V / 0.5A1x Endura T20S
1xプリズムT20Sタンク(0.8ohm)
1xスペアプリズムSコイル(0.8ohm)
1xスペアドリップチップ
1xクイックスタートガイド
1xマイクロUSB充電ケーブル
1xユーザーパケット
調べると昨年(2017年)の春あたりに無印(T20)が発売されてます。
ということはこのT20Sはバージョンアップ版といったところだろうか。前作はより細い太さのT18だろうと思われます。
内臓バッテリーのペンタイプスターターであり、ドリップチップの形状からしてMTL機種のようにも見えますよね。
じゃあ無印↓のほうはといいいますと・・
使用したことがないので想像だけですが、ほぼ構造は変わりません。
ただ、バッテリー容量が1,000mAhで長さも少し短い?。トップキャップのデザインも違います。それに保護キャップも付いてますね。
タンク容量はどこ探しても書いてないのでこれもまた憶測ですが、たぶん2mlかと。
ベプログショップさんの製品ページでは「コイルの進化」とも表記されてますから、誰がどう見たって「バージョンアップ版」と捉えていいでしょう。
しかしT20を愛用してる方なら「S」は改悪だという意見もあるかもしれません。そこは無印を使用したことがない私では判断できない。
なので進化版だからどうのではなく、初めてENDURA T20Sを使ってみた感想だけを記します。
INNOKIN ENDURA T20Sのパッケージ
この箱のスタイルが最近になってからなのかは存じませんが作りが非常に丁寧。
よくある指が入らなくて箱が開けられないタイプじゃない。しかも取っ手つき。
ペンタイプスターターにしては割と大きいパッケージ。
うーん、キレイにまとめてますね。iSub-Gの箱と比べたら雲泥の差。ディレクターが変わったのかな。
女子ウケもしそうな雰囲気。accessaries(左)、innovation inside(右)と書かれています。
今、思いましたが、もしかしてINNOKINってINNOVATION(革新)と何かかけているのではないでしょうか。次ぎ行きます。
そのイノベーション側のフタを外すと本体と付属品コーナー。提供品サンプルはシルバーでした。
下敷きはプラケースなので、あまり強く出し入れするとヒビ入ります。
そして左側のアクセサリーコーナーにはUSBケーブルと各種カードや説明書、クイックスタートガイドとか。
これもまた凝っているから、メーカーとしてのブランディングを意識しているのかな。
ワランティ(品質保証)、サイト案内、ワーニング(注意書き)、そしてステッカーも封入。
それらが一つのカードケースに入れられている。もう、これだけでINNOKINというメーカーがモノ作りに対してどれほど愛情を込めて製作しているかが伺えます。
USBケーブルは約1m。往年の機種「i taste」の文字が・・。在庫の使いまわし(根拠なし)であっても破棄するよりは地球に優しいINNOKIN魂。
フィルムもかすれてないしキレイだから敢えてでしょうね。
なにやら本体を触るまでもなくイノキンの心意気が十分伝わりました。現場からは以上です。
INNOKIN ENDURA T20 Sの構造と使い方
高さはドリップチップまで13cm。太さはT20である20mm(2cm)。重さは約90g。
VAPEの品名って割とサイズを入れるのが多いですね。icare140とかeGoAIO-D16とか。
話に出たeGoAIOはEndura T20 Sより高さが1cmほど低い。画像のトップキャップはドリチ一体型。
デフォルトでは510が使えるものになっています。
予備パーツはコイル1個(0.8ohm)、もう1つはインストール済み。形状の違うキャップ、あと写真撮り忘れましたがOリングの予備がアクセサリーケースのほうに入ってました。
全バラするとこんな感じ。バッテリーは1500mAh。エアフロー1ホールが対角に2箇所。
ガラスタンクとコイルにトップキャップ(2バージョンあり)。
よくあるアトマイザー一体型ではない為、MOD単体(セミメカ)でも使用可能。
しかし最大出力が18Wなので低抵抗で使用しないほうがいいです。使用するなら1Ω以上がベター。
もちろんアトマイザーも別MODで使えますし、丸洗いもできちゃうのが利点。eGo AIOやFOG1で「なんだかな~」って思っている方はご考慮ください。
スプリング式のコンタクト。径20mm。MODとして使用できるとはいえ、合わせるアトマイザーも限られますけど・・
底は安定してます。アトマイザー外すと割りと軽い。
Enduraってどういう意味かググったところEndurance(耐久)が出てきたのでEnduraは頑丈!っていう認識でよいかと。
MOD背面にはUSBコネクタ。ここからケーブルで充電します。主にPCからですかね。
ACアダプタ変換があれば家庭用コンセントでも充電可能。
パフボタンは3回クリックでON/OFF。一般的な5クリックではないので、連打してる間にON/OFFを繰り返さないようにご注意を。
それとT20 Sは立ち上げ時とパフ時にランプが点灯します。パフ時の色で電池残量が分かる仕組み。緑/OK、黄/そろそろ、赤/もう無理。
リチウムイオン1500mAh(1時間-1.5A放電可) 、0.8Ω-約17W(4A)なので1日7回休憩・各3分使用まで大丈夫的な?。会社員の方ならまず1日は持ちます。
Endura T20 Sのアトマイザー
マークにPRISMとありますが、これはiSub APEXのプリズム気流と何か関係があるのでしょうか。
あれはトップエアをボトムに変換していることをいっていたのですが、このT20Sは2ホールのボトムフローです。プリズム(屈折)はスルーしますね。
リキッドチャージはトップリフィル。キャップ外して上から注入します。タンク容量は推定2ml。キャップはドリチ兼のタイプも装備。
材質は耐水性のあるデルリン樹脂っぽいです。左側は内径が狭いMTL用。右側はDLというかストレートタイプ。
ダイレクトミストを楽しめますので私は一体型のほうが好みでした。
エアホールがあるアトマイザーベースを外すとコイル交換ができます。
つまんで引っこ抜く仕様なので回さなくても大丈夫。ただし固定するためのジョイトに合わせて挿入してください。
私、こういうコイルはじめて見ます。なんとコンタンクトピン(510スレッド)と一体化してる!。
この意味はなんだろう・・。アンペアの低いバッテリーだから通電のロスを少なくするためかな。
いや、このコイル良いんですよ(マジで)。以前にVAPTIO THRONE TANKというクリアロを使ったことがあるんですが、あれに近いシャワーみたいなミストの出方をします。
あと、形状だけの判断で申し訳ないですが、無印T20とのコイル互換は不可なように思われました。それと1.5Ωもラインアップされてます。
コイルの長さのせいなのか直進性がすごい。T20 Sはコイルの進化とありましたが、確かに他のペンタイプではありえない出方をします。eGoAIOとかFOG1とは全然違います。
コイルのシリコンキャップは外すものではないのでご注意を。撮影のために取り外してます。
中にはスピットバック防止のメッシュ。奥はバーチカル(垂直)の単線カンタル。
やはりこう見ると内径が細くてチムニー状になっていることが分かる。
トップキャップ裏でコイルにフタをする構造なのでミストに直進性が出るんですね。
ただ、その感じ方は私の好みが左右されます。肺活量が少ない私は内部で発生するミストを吸い込むというよりか、ミストが自動で口腔内に入ってくるのが大好きなんです。
ですので、決してMTLのような重いドローではありません。
エアフロー調整はできませんがバランスは秀逸です。軽くもないし重くもない。
VAPER全員の統計をとったわけではないので一概にいえませんが、何故か根拠のない自信だけはあります。
それがINNOKINの培った技術だとすれば今後の製品にも期待大でしょう。
最初の1本として恥じないバランスの良いペンタイプVAPE
何故いつも記事が長くなってしまうのか自分でも憤慨しています。文字数が多ければ誰も読んでくれませんし、すっ飛ばしやすくなる。SEO(検索エンジン最適化)で文字稼ぎなどモバイルフレンドリーな昨今では当に終わってる。
本当は端的に且つ的を得た文章で押し進むことができればいいのですが・・不器用ですいません。
どうしても製品と向き合っていると「コイツの代弁」をしなきゃいけないと勝手に思い込んじゃうんです。
製品に口はありません。所詮マスプロですが、私の元に辿り着くまで幾重もの会議やエンジニアの熱意が篭っている。
そういう声にならない声に耳を傾けることがせめてもの礼儀だと思うのです。
私はこの製品を自分のお金では購入していません。ベプログショップさんからの好意でサンプル提供を受けさせていただいてる身の上。
だからといって提灯記事などは提供をしてくださるショップさんに対して大変失礼なこと。
そうなると全身全霊でコイツと向き合わなきゃコイツが可愛そうだ・・となっちゃうんですよ。だから必然的に記事が長くなっちゃう。
はい。どうでもいいですね。失礼しました。
もう3週間ほど毎日使用してますが、悪い部分から書きます。
まず、トップキャップが開けにくい。タンクとツライチですし、なんの引っかかりもありませんので指が滑る。
あと、粘度があまりないリキッドだとチャージ時にジュルりやすい。意外にジュースホールの供給がいいのです。
これくらいですかね。割とVG高めのリキッドでもイけますよ。
良い点はというと、やはりドローの気持ちよさ。ミストがシュコー!って口に入る感じはやみつきになります。
常飲でリシェバックを吸いまくりましたが、味の出方はFOG1より劣ります(やや薄い)がeGoAIOよりか断然上をいってる。必要にして十分な域に達していることは間違いないでしょう。
ただ、MTLペンタイプと誤解されがちですが、T20Sはオーソドックスな標準ドローです。
ゆえに使用者を選ばないということでもある。
径は20mmで持ちやすくて軽く、バッテリー持ちも許容範囲。パフボタンのクリックこそ3回ですがすぐに慣れました。※クリック感よし。
ガラスタンクなのでFOG1のようにリモネンで割れることもありませんし、露出部分も少なくて割れにくい。
総評するに、至って標準的なペンタイプVAPEですが、標準こそ難しいのであり、スタンダードを作れるINNNOKINクオリティーには毎度頭が下がります。
私はT20Sをこれからも間違いなく使い続けていくでしょう。