お久しぶりですガリガリです。ブログやめてないっス。年度末の忙しさもあと少しで緩和されるのでもうひと踏ん張りってところでしょうか。お疲れ様です!
そういや新元号が明日4月1日に発表されますな。平成最後の~とかこれから流行りそうで寒い今日このごろいかがお過ごしでしょうか。
で、お話はもちろんeXvapeの新作RTAである「Expromizer(エクスプロマイザー) V4 MTL RTA」のレビューでございます。これなー。
前作V3 FIREは巷での人気も上々だったかのように思う。しかし長すぎるのとパーツ点数の多さで私はあんまりな評価でした。
そして時は経ち誰もが忘れかけていたそのころ・・なんとV4が出るじゃありませんか。しかもエアフローがトップトゥボトム式でデザインもシンプル。
これは買いでしょ。ってなお話です。
※新作「Expromizer TCX」のレビューも宜しければご覧くださいませ。
寝耳に水のExpromizer V4
まず、誰も知らなかったV4の情報はコイツの動画でスッパ抜かれました。ドイツのYoutuberであるDampf Wolkeさん。たぶんVapeflyコラボのGerman103の一人くさいやつ。
しかもまだプロタイプだったようで製造元の中華業者が横流ししたみたいな雰囲気を醸し出してました。それについてeXvape公式が空気読めないコメントで言及してます。しかもエラい長文で。
要約すると・・・(勝手な推測)
ちょっ、待てよ!それ試作品なのに何でレビューしてるのか意味わかんねーんだけど?ウチからレビュー依頼した覚えもないから製造元の仕業だろ!
オマエが低評価してるのは分かるけどこちとらまだまだ改善していく予定なんだわ。だからその個体でV4を評価してほしくないわけ?言ってること分かりますか?
正式なモノは欧州で夏に出す予定。極東あたりは4月に出ると思う。もちろんバリ処理やポジピン調整もちゃんとするから勝手にレビューあげないでいただきたい!以上。
たぶんこんな感じ。これが出たのが2月だったのであれから1ヶ月くらい経ってます。その間に改善する余裕なんてあるのだろうか・・・1stバッチは何かと怖いですよね。
それではエクスプロマイザーV4の特徴を見ていきましょう。
Expromizer V4の特徴やスペック
expromizer.com
シングルコイルデッキのMTL特化RTA。ラインアップは3種類でカラバリは現在3色(ポリッシュ/ブラッシュド/ブラック)。
タイプはTPDの2mlスタンダード、エクステンダー付きの4ml、そしてバブルグラス付き4ml。私のは2mlのブラッシュド。
価格は海外でも約5,000円前後とちょっとお高め。ドイツメーカーeXvape設計による中華製造。どこが請け負ってるのかは不明。
径は23mmですが滑り止めの突起部分が23.5mmになります。チャンバーに細工しなきゃいけないのでどうしても太くなるかと。これでもがんばったんじゃないですかね。
背はV3より低く56mm。※V3は約70mm。見た目的にはそんなに長いという印象はない。まぁ、V3もSteam Tunersからタンク出てますので抑えられる方法はあります。
expromizer.com
そしてV4の大きな目玉が上記画像でお分かりかと存じますがエアフローがトップトゥボトム式だということ。つまり漏れにくいMTL RTA。前作からのジュースコントロールも健在。
昨今、ダダ漏れの代名詞ともいわれるボトム式RTAはトップ式へとトレンドが移りつつあります。理由はもちろんTPD(EU圏タバコ製品規制司令)。
しかし設計的に楽であろうZEUSやSOLOMONなどのDL機は多く出てるんですよ。だけどMTLはほとんど無い状態。現行ではAmmitかEngine MTLくらいじゃないでしょうか。
なのでこのV4は個人的に希少性高いと思ってます。問題はちゃんと動くかどうか。
パッケージとファーストインプレッション
付属品はユーザーマニュアル(ドイツ/英語)とスペアパーツ。本体のみ。スペアタンク(グラス/アクリル)がガラスだったので何気に嬉しい。
POMっぽいドリップチップ先端(ブラック)も同梱。他はOリングやら予備ネジなど。Oリングはちょっとモロい素材かも・・
うーん・・。シンプルだけどトップキャップのエングレデザインがどこか中華っぽい。チャンバーのEXのロゴは薬の名前でよく見る感じ。
デフォルトのPEIっぽいタンクはアクリル。PCよりも透明性があり固いので割れやすいのだとか。PEIとアクリルのリモネン耐性は勉強してませんので私は入れません。
個人的には一昔前のRTAって感じで好きです。Aspire アトランティスとかTriton miniに少し似てますよ。
では、ここからが本番。エクスプロマイザーV4の構造を見ていきましょう。
今回もパーツ点数は多いが分解に迷うことはなさそう
RTAっていうとトップキャップ、タンク、ベースデッキ、AFCリング、ドリップチップくらいなものでしょう。しかしExpromizerは違う。
全バラでこのようなノリです。結局のところ接合箇所が多いのでメンテナンスが大変なのがデメリット。洗浄の際は排水口にもってかれないよう気をつけたい。
唯一、分解に時間がかかったのがベースパーツ。最初にデッキをネジで抜いてから外せます。Oリングで圧入されてるのでグルグル回しても無理でした。JC用ですね。
MODにつけるときや外すときはエングレ部分(滑り止め)を持たないと延々と空回りしますのでご注意を。
ではエアの流入経路を確認しながら順番にツッコんでいきます。
難関なエアフローの流入経路を辿っていく
V3でウザいことこのうえなかったミドルパーツからのリキチャが排除されました。圧対策だと思うけどやっぱりトップリフィルは楽。ネジ式だけど。
チムニーから上部はドリチ内径準拠。特に加工処理されてる形跡はなくただのストレートタイプです。測りにくいけど約2.5mmくらい。
そしてそのすぐ下にストッパー付き6ホールAFCをレイアウト。ここのOリングが激硬いので回しにくさMAX。反面、全閉吸えない精度を確保。
トップエアホールは6つ。1つ0.8-1.0mmくらいでしょうか。全部同じ大きさなのでリングで調整する感じ。1ホールづつでは調整できません。
さきほどの6ホールが画像左側のインナーチャンバーの隙間に入っていくのですが・・その前に下の画像を御覧ください。
これ凄くないすか?6ホールから収束されて独立で穴開けられてます。中でHadalyみたいに貫通してるかもしれませんが萌え要素なのは確かです。
このせいでエアが散漫にならず全開でもドローが重いんですよ。この辺がそこらへんのマスプロとは若干違うぞ的なオーラを感じ取ることができました。
コイル下のボトムホールへはまだまだ辿り着けません。上画像はチャンバー下のエアホール。対角で4つ開けられてます。さらにデッキ下部へと続いていきます。
ちなみにチャンバー裏はテーパー加工。それほど高くないけどチムニーは細長い仕様。4mlアダプタ付きなら尚更ですね。
さて、チャンバーを通ったエアはやっとデッキに到着。ちょうどジュースホールとOリングでパーティションしてる下側に4箇所ホールが開いてます。しかも傾斜で。
そして最終的にこれまた小さい4つのホールが開けられたピンに入ってボトムホールでゴール。※ボトムのピンを外す際は大きいマイナスドライバーか専用工具が必要になります。
あと、このボトムピンをネジ込みすぎるとピンについてる4つのエアホールも入っちゃうので注意。
もうね、ややこしい・・。別にそんなのどうだっていいんじゃね?とか思うかもしれません。
ただ導線を知っておかないと何かトラブルが起きたときに対処しづらいかなと個人的には思っております。
では、デッキ詳細へ。
非常にビルドしやすくなったV4のシングルデッキだが難点もある
相変わらずインシュレーターにガイドがないので組み立ての際にポスト位置がズレやすい。この辺の配慮は中華のほうが親切。中華だけど(笑)。
V3とは違いkayfunみたいにワイヤーフックが付いてるしネジもフラットで固定しやすくなってます。逃げにくいのでココの改善は嬉しい。ボトムホール(約2mm)はほぼ同じ大きさ。
※元々Kayfunパクってるからwwとかヤボったいこと言わないように。
コイル内径は3mmでも余裕です。※上画像は2.5mm。伝い漏れを極力減らすために少し上に上げても大丈夫。ビルド自体は凄くカンタンなタイプ。
しかし問題もある。それはMTLキラーのジュースホールのデカさである。これはちょっと大きすぎるし何よりボトムホールが非常に近い。
つまりヘタすると過剰供給でジュルり確定。ただでさえいくつもエアフローを介してるので結露もつきやすい。
もちろんジュルりまくりました!!。ただジュースコントロールもあるし一番小さいホールに合わせればある程度の調整は効きます。コットンも出来るだけパンパンに詰めます。ホールに壁を作る感じってやつ。
RTAのように狭い内部空間のものは吸い込む力(負圧)でジュースを供給します。なので吸ってる数だけリキッドも侵入しやすい。
上画像のよくあるMTLタイプのジュースホールはコットン下に小さい穴が開けられてますが、あの構造はMTLタイプと相性がいいです。
かえってV4のジュースホールはDL機かと思うほどの威圧さ。全開ドローでも重いので焚いても消化しきれないでしょう。前作のV3はこれほどダイレクトじゃなかったのに・・何故こうなった・・・
あとJC(ジュースコントール)の精度は割といいです。隙間も少ない。吸わない場合はあたりまえに閉じておくことが肝要かと思われます。ただJC閉じてても全くイガらないんですよね(笑)
てことは少なからず染み出してるの証拠なのでいっそのこと全閉じでもいいかもしれません。
私は吸うときにだけ小さいの1個開け。コットンホールギッチギッチに詰めてやっとまともに吸えた次第。これはもうちょっと全体的にホールを小さくしてほしかったな。
そういえばいい忘れてましたがV3同様にポジピンは奥まで入っちゃいます。出すぎると通電しなくなります。
あとJC動かす際によく抵抗値がゼロになっちゃったりしたので個人的にはベースとデッキの分解は頻繁にしないほうがいいかと。
ポジピンも先が細いし頻繁に分解すると折れやすくなりそう。パーツ点数が多いと各接触の問題も同時に現れちゃうのも難ですね。
さっきのボトムホールピン同様にExpromizerはちょっとビギナーでは扱いが難しい類。
使い勝手や味の出方について感じたこと
まず、中途半端な長さなので似合うMODが何一つ無かったのでビビる。シンプルなステルスMODならイケるかもしれません。
同じ類のAMMIT MTL RTA 24mmと比べればコンパクトな印象。たった1mmの違いは割と大きい。
i Stick Picoにもグリグリしながら回していけば乗りましたがやめましょう。ベースでJC回すので運用するならPico21700をあたりまえに推奨します。
リキッドキャパについてはMTL運用(20W以下)なら2mlでもすぐに無くなる印象はありません。ドロー具合は全開から半開までほとんど変わらず、最小2個開けくらいで激重っス。
重いということはエアが上がらないのでコイルは冷えにくくスピットパックも起こりやすい。DLにしようにもまず冷えないドロー具合なのでスペースドで対処するとか色々工夫が必要。
私はMTLらしくNi80 28GとSS 26Gで0.8-1.3Ωあたりで吸ってますが、そうなると消化不足でジュルりやすいというジレンマ。難しい・・・つまり、
カンタン美味い!では決して無い。
あと、前述したようにAFCのOリングがものすごい固いので親指のツメでなんとか回してます。そうしないとトップキャップや下部のジュースコントロールに干渉しちゃうので。
肝心な味の出方というのは具体的に言わないことにします。は?とかじゃなくて。楽しみにしてる方もいるでしょうしリキッドによりけりだし。HiLIQだし・・
味は悪くないし価格に見合ってる作りなことだけは確かなので興味があるなら「止めとけ!」とは言いません。個人的には購入して良かったですし。
もし、漏れなく楽してMTLしたいならAMMIT MTL RTAのほうが運用しやすいと自分は考えます。
さて、松田聖子じゃないけど見ただけでビビっとくる製品はあまりないのでワクワクできるのは楽しい。それだけです。※今メッチャ古い引用しました。
好きなものを論ずるのは単純に童心に帰ることができるので記事を書いてても苦じゃありません。
人の数だけ好みはあるでしょうがそれらを思う存分表現できる場があること。また読んで頂いてる方がいることをを幸せに思っております。