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フリーランスになる前に知っておくべき「大事」なこと

time 2015/10/09

映像制作会社で長年勤めていて、そろそろフリーでも食っていけると思ってる方。または映像関係ではない業種からフリーで独立開業したいと思ってる方。ちょっと落ち着こう。

そもそもナゼにフリーランスに走るのか?

フリーになることのメリットやデメリットをちゃんと知っておかなければ、後で絶対に後悔することになります。今回は私の経験を踏まえて、映像制作でフリーになる前に知っておいたほうがいいポイントを書いていこうかと思います。

当然、仕事のワークフロー・スキルは持っていること。一人だけで独立開業することを前提にしています。複数人で行う場合は社長(代表)として認識してもらってもいいです。



今の会社(形態)の何がイヤなのか?

自問自答してください。給料がバカ安、パワハラ、正直シンドイ、良いモノが作れないなど、いろんな問題があるかと思います。これらは社会人であれば当然な問題であり、
「イヤ」なことから抜け出したいという理由ではフリーランスは到底おすすめできません。なぜなら、フリーランスでも同じことが発生するからです。

営業、クライアントに頭を下げる、未払い、キャンセル、仕事責任は自分一人。毎月決まった給料が入ってくる会社員とは違い、フリーランスは不安定です。会社員のころは良かったな~なんて思うこともしばしば。

「イヤ」なことは当たり前。仕事ですから。自分の身を削ってこそ「お金」が発生するということは会社員だろうがフリーだろうが同じこと。まずは「イヤ」なことを飲み込む覚悟を身につけてください。飲めないならばフリーランスは諦めたほうがいい。

 

志(こころざし)では食えない

では、「イヤ」なことを飲み込んだ上でお話します。
映像制作でフリーになる方の多くは「自由になりたい」「もっと稼ぎたい」「もっと良い映像を作りたい」って方が多いんじゃないでしょうか。

自由という観点から見ればフリーは自由の代名詞みたいなものです。上司がいないんですから・・好きなことをやれる率が高い。しかし、「もっと」「さらに」という意思と実際に行える仕事は比例しません。需要と供給の問題です。

「作りたい映像」と「作らされる映像」では
圧倒的に「作らされる映像」が多いということ。

お金をいただくのはクライアント(お客様)から。クライアントが求めるモノと自分が求めるモノをいちいち選んでいたのではフリーでは食っていけない。

会社員の給料が手取り月25万だとするとフリーでは35万くらい稼いでちょうど同じ土俵に立てると思ってください。税金・保険・経費・償却費などは上乗せ計算しないとダメ。

自分が求める映像制作だけを行う場合、単価を高くすれば可能ですが需要は減ります。
稼ぎは会社員よりも少なくていいから良い映像を作りたいとしても、その価値を分かるクライアントはどのくらいいるのでしょうか?さらに需要は減って、そこらへんの趣味クリエイターと同じ部類に入るのがオチ。そもそもフリーになる意味はなくなってくる。

映像作家というジャンルがありますが、現実的ではないので省きます。好きに作って売るには相当のセンスとスキル・運・仕事がなくても食っていける金が必要。

自分の倫理に反しない限りは、
貪欲に仕事を取っていく姿勢がフリーでは一番重要だ

 

それでもフリーランスになる

今現在会社員である方、または他業種の方でもフリーランスが成立するにはお客様がいて初めて成立するものだと認識してください。この「お客様」を確保することがまず大前提になるわけですから。フリーランスは仕事が出来て当たり前、仕事を取るほうが難しい

● あらゆる人脈には会社を辞める前に営業しておく

会社から独立する場合、懇意にしてくれているお客様は宝です。友達・家族・SNS、なんでもいいですからとにかくお客様になってくれる方へは営業しておきましょう。

フリーになると自分の価値は下がると思ってください。会社員のときはそれだけで社会的立場が保障されるものであり、信用も駆け出しフリーランスとは全然違います。

ただし、今の会社と仲よくしていきたいのでしたら会社のお客様は取ってはいけません。
あたりまえですよね。会社側からしたらドロボー猫です。実力は認めていても売り上げをもっていかれたら困ります。一番良いのはクライアントから「この方しかダメ」と言われるほどの実力を持つこと。そうすれば会社も諦めざるをえません。稀ですが・・。

● 自分が知らない業務は知っておく

フリーランスと会社では仕事の流れはほぼ一緒です。開発、営業、実務、総務などは自分一人で行わなければいけない。ほとんどの方は営業・総務はやられていないと思います。
これら自分の知識不足な部署がどのように回っているのかを把握しておきましょう。

● 辞める前に保険・ローン・カードは作っておく

よくテレビのニュースなんかで「容疑者誰々・・職業:無職」とか言ってますよね。会社を辞めれば、その時点でみなさん無職になります。信用もゼロ。そんな無職の方にカード、ローン(特に住宅ローン)、団信、各種保険などは取り入ってくれません。会社を辞める前に全ての契約は見直しておきましょう。

● 設備投資は最小限に抑える

さあ、始めるぞ!と言っても、会社員ではないので機材がありません。購入するしか仕事はできないので初期投資をするわけですが・・高い機材や設備を充実させる前に、その機材がどのくらいで償却出来るのかを考えてください。いざフリーになってみたら借金だけが残ったなんてのもありがち。特に映像制作の機材は高いし、設備投資は仕事が起動に乗ってからでも遅くはない。初期は自分が必要とする最低限の機材に留めておきましょう。

 

映像制作フリーランスで思うこと

映像制作とはかなり場末のジャンルである。このブログのカテゴリーを入れる枠に必ずといっていいほど無いのだ。芸術・人文>デザイン・アート>デザイン>映像制作という場末である。芸術か(笑

これは逆に活用できるということじゃないのか。たしかに周りには同業者が少ない。ライバルが少ないということ。家族や親戚からは「ちゃんと写真撮ってるの?」なんて言われる始末。祖母にいたっては「遺影の写真を撮ってほしい」とまで言われた(笑。

まあ、構図に関しては写真のようなものだが、世間に知れ渡っている職業でないのは確かだろう。とはいうものの、映像制作には様々なジャンルがあり、映画・テレビ・CM・動画・記録・映像作家など幅広い。それぞれの知識も全く違うものを要求される。

それだけに映像制作という幅は結構広いようにも感じられるところがある。私は記録系なのだが、テレビ・CMなどの放送局での制作現場は全く知らない。CMは少し作ったことはあるが納品形態で戸惑った憶えがある。こうして映像制作といえども往々にしてそれぞれの現場で住み分けが出来ているということだろう。

では、これからフリーランスとして始める方はどのような映像ジャンルに向かうのか。
一番手っ取り早いのは会社員時代から行っていた業務をそのまま行うことだろう。知識も経験もそのまま使えるから効率的ではある。しかし、同じジャンルだと辞めた会社からはライバルと思われるわけで、中々営業して仕事を新規で取ることが難しい。

元いた会社側から下請けで行うというのも有りだろう。私の現在スタイルがコレである。最初のうちは会社にいたころと同じ業務を行い、慣れてきたら他に営業して仕事を新規で取ってくるやり方だ。元の会社とは仲よくさせてもらい、尚且つ違うテリトリーで営業をかければ犬猿の仲にはなりにくい。逆に元の会社に外注をかけることもできる。

 

フリーランスのあり方は自分自身で模索していくしかない

奇抜なアイデア勝負で隙間を狙うのも有りだし、ライバルが多くても縦横無尽に営業をかけて仕事を取りに行くのも有りだろう。要は「お客様」が自分を選ぶかどうかが重要なわけで、他業者さんにとっては迷惑な営業だとしても知ったことではない。本来、食っていくとはそういう特性を持つし、世の中は下克上である。

私が思うに、フリーランスとは「自分自身を解放してあげる行為」だと思います。
会社員のままで窮屈でないならそれにこしたことはない。しかし、フリーランス希望の方は現状が窮屈だ。そこを開放してあげたいと自分自身が願っているわけである。

その先の未来が見えず、不安でしょうがないことも多々ある。
やっぱり会社員がいいや・・、いや・・フリーランスになる!。そんな曖昧なことではフリーランスは務まらない。絶対になる!という固い意志こそが自分自身を解放へと導く。



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