BAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ社)の加熱式タバコglo(グロー)が今年の10月2日から全国販売することが決定した。尚、それに合わせて1銘柄を追加。宮城県では4銘柄が追加される模様。
河北新報ONLINE NEWS / 加熱式たばこ「グロー」先行販売好調、10月全国展開へ
加熱式たばこ「glo(グロー)」、10月2日から全国で販売 生産体制強化で品切れ解消へ / ASCII.jp
グローとは従来の紙巻タバコと比べて燃焼による煙が発生しない加熱式たばこ。同じ形態のアイコスと似たような側面を持つ。
昨年(2016年)の12月に宮城県仙台市で限定発売され、その圧倒的な人気により客同士のトラブルも続出。警察も出動するという騒ぎもあった。
そんなグローが満を帰して今年7月3日に東京都と大阪市でも販売網を拡大。
しかし、時を同じくしてライバルのJT プルームテックも参戦し、もはや東京都は「加熱式たばこの主戦場」と化す。
既に全国販売を開始しているPMI(フィリップモリス社)のアイコス。東京都と福岡市での限定販売に留まっているJT プルームテック。そして今回の全国販売を10月と決定したBAT glo(グロー)。
いったいグローとは「どういった加熱式たばこ」なのか?出来るだけ端的にお伝えする。
より詳しい3つの加熱式タバコの比較、gloの購入方法については下記をご覧ください。。
https://garigari-studio.com/globuy
グローの構造はアイコスと似ているが3点だけ違う!
グロー公式サイト※20歳未満の方はお控えください。
グロー・スターターキットの希望小売価格は8,000円。現在は割引キャンペーン中で4,980円(税込)。仙台市、東京、大阪では店頭販売が可能です。公式オンラインストア有り。
gloオンラインストアで購入できる地域の方(8月中旬現在)
岩手、宮城、秋田、山形、福島、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山
本体を充電後、専用タバコスティックを挿入。そして中央のボタンを押し、約30秒後にバイブでお知らせ。その後約3分半楽しめる。
さて、どうしても先行しているアイコスと比べがちになるのだが、3点ほど明確に違う箇所がある。その辺りを追っていく。
ちなみに加熱式タバコの謳い文句「煙や副流煙が出ない」「匂いが少ない」「有害物質9割削減」などの特徴は既にご存知な方が多いと思われますので割愛します。
専用タバコ「KENT ネオスティック」が他と比べて安い!
まずは専用タバコである「KENT(ケント)ネオスティック」が他社2つの460円より安い420円である。
アイコス・ヒートスティック(6種類)は460円。プルームテック・たばこカプセル(3種類)も1箱460円。
KENT ネオスティックはそれらより40円も安く、1日1箱換算ならば月に約1,200円(3箱分)は浮く計算だ。
味は現在3種類。レギュラー、メンソール弱、メンソール強。
私の感想ではアイコスよりも紙巻タバコに近い風味であった。ただし、形状が細く長いために挿入しづらく携帯灰皿では折らないと入らないのが難点。
全国発売の10月2日にはスムースフレッシュが新たに追加され、宮城県では先行して4銘柄が販売される。名称はリッチ・タバコ、ダーク・フレッシュ、スパーク・フレッシュ、シトラス・フレッシュ。これでKENTネオスティックは計8銘柄となる。
充電を待たなくとも連続して吸える!
これはアイコスとの大きな違いでありグローの強みでもある。
アイコスの場合は1本吸う度に約5分ほどの充電が必要になるのだが、グローの場合は一度の本体充電で約30本連続で楽しめる。
しかし前述した他社より安い価格で販売されていても「続けて吸うこと」に慣れればコストパフォーマンスは低くなるだろう。
それにアイコスが約6分程度吸えることを思えば「実質同等」と思えなくもない。
一体型で携帯に便利!質感も良く所有欲が満たされる
プラスチックのアイコスとは違い、外装はアルミ。ロゴの修飾や天板も非常に凝った作りだ。それでいて片手で操作でき、グリップ感も申し分なし。
稼動させると中央のLEDライトはふわふわと揺らめき、近未来感を醸し出す。男性ならば所有欲を満たされるに違いないだろう。
重量は本体のみで約100g程度。ホルダー込みのアイコスは約120g。
アイコスの場合はチャージャーとホルダーが分離されていて「取り回し」に少々手間を取られる部分があった。だが、このグローの場合は一体型。そのため「味を楽しむ」ことにのみ集中できるのが良い。
終わりに「グローの全国展開でも関係ない喫煙者たち」
今年の10月にグローが全国販売となれば、もはやPMIのアイコスと正式に肩を並べることになる。そして一部地域でのみ限定販売されているJTプルームテックを追い抜く形となるだろう。
しかし東京では3社が争ってはいても他地域では上の空なこともある。
要するに人気があろうが無かろうが「加熱式タバコそのもの」を知らない方は予想以上に多く、まだまだ一般喫煙者の間では紙巻タバコが全盛だ。
問題視される受動喫煙は過熱式タバコも例外ではない。
このような文句が世間一般で通れば有害物質9割削減も全く意味のないものとなる。当然に紙巻タバコを吸い続ける方も増えるだろう。所謂「受動喫煙対策法案」の加熱式タバコへの曖昧さ。
おかしなことにスモーカーという人種は手前で体に負荷をかけておきながら「健康に気をつかう」愚者であり、受動喫煙をさせたくないと思う偽善者でもある。
私が思うにこの加熱式たばこの目指すところはスモーカーのハームリダクションではなく、それ以外の方のためであると考える。
吸わない方にとっての最善の選択を決めることが「国やメーカー」の使命であると思いたいし、そもそも既にスモーカーとなっている者に最善など求めてはいけないからだ。