こんにちは、自称スマートスモーカーのガリゲーです。
さて、glo(グロー)やプルームテックが相次いで全国販売に乗り出してきたせいで、時は加熱式タバコ大戦国時代に突入いたしました。
もはやデフォルトになりつつあるスモーキングデバイス。しかし、こうも三者三様だと正直どれを選べばいいのか迷ってしまう方はいませんか?もし私がどれも持っていなかったら確実に迷いますね。
本日はそれら加熱式デバイスの選び方や使い勝手の違い、そして味などを考慮して比較していきたいと思います。もちろん中立な立場で考察していきます。
それでは始めます。
「アイコス・グロー・プルームテック」の基本スペック
まずは簡単にアイコス、グロー、プルームテックの基本を知っておきましょう。
共通している「火を使わない」「煙が出ない」「灰が出ない」という部分は割愛します。
この記事は「え?加熱式タバコ?そんなのあったの!」って方にも分かりやすく解説していきますので、既にご存知の方は飛ばしてください。
iQOS(アイコス)の基本
販売メーカー:フィリップモリス社
主要銘柄:マルボロ
公式サイト https://www.iqos.jp/
タバコを燃焼させずに加熱によって水蒸気(たばこベイパー)を発生させるアイコス。価格は9,980円で現在は割引価格で6,980円(新型は7,980円)。専用タバコのマルボロヒートスティックは460円。
フレーバーはレギュラー、メンソールが各3種類の計6種類販売されている。コンビニなど全国のタバコ取扱店で購入可能です。
アイコスはホルダーとポケットチャージャーの2点セット。使い方は、専用ホルダー(画像左側の細いスティック)にタバコを挿し、ボタン長押しで約15秒待つ。計14回吸うか、または約6分でホルダーの充電が切れます。
その後、チャージャーにホルダーを挿入し、約5分程度で充電完了。チャージャーの持続時間の目安は約20本強です。1日1箱吸う方は問題ないレベル。詳しいレビューはコチラ「副流煙が水蒸気?次世代タバコiQOSを吸ってみた」を参照してください。
アイコスのメリット
紙巻タバコと比べて喫煙による有害物質の発生を9割削減。燃焼による煙が出ないので副流煙は発生しない。メーカーサポートが充実しており、故障交換には即時対応している。
現在は全国販売されているので一番入手がしやすい。プレミア価格の下降も著しく、旧型であればようやく小売価格に近づいたところだ。
アイコスのデメリット
充電時間の制限により、続けて吸えない。新型アイコス2.4plusであっても約4分ほど待たなければいけません。持ち運びはチャージャーと一体型だが、吸いはじめや吸い終りに若干わずらわしさがある。
そして何と言っても「故障が多い」。サポートが充実していなければ現在の人気は無かったことになる。
アイコスの満足度・味の違い
紙巻タバコからの以降が非常にスムーズに行えるほどの満足感。味は個性的でメンソールが一番人気が高い。例えで多いのが「焼き芋味」。紙巻のマルボロとは似ても似つかない味で別物と捉えるべき。
アイコスの匂い
世間一般では匂いが少ない。または無臭という認識の方がいますが、普通に匂います。吸っている本人は気づきにくいのですが、周りの人間からは「生臭い独特な匂い」と感じる方も。
そして、吸殻は吐き出す匂いよりもさらに臭いので、ゴミ箱はフタつきのものを選んだほうが良いでしょう。しかし、紙巻タバコと比べれば遥かに匂いレベルは下です。
glo(グロー)の基本
販売メーカー:ブリティッシュ・アメリカン・タバコ社
主要銘柄:KENT
公式サイト https://www.discoverglo.com/jp/
こちらもまた、燃焼させずに加熱によって水蒸気(たばこベイパー)を発生させるglo(グロー)。価格は8,000円で現在はキャンペーン価格4,980円。2017年7月3日より東京都と大阪市で販売網を拡大する。
そして10月に全国販売が決定。>3分で分かる加熱式たばこグローのお話
専用タバコのケント・ネオスティックは3社の中で一番安い420円。現在、フレーバーは宮城限定が新たに加わり8種類。
使い方はいたってシンプル。グローのフタをスライドさせ専用タバコを挿入。そして本体中央のボタンを押して約40秒後にスタンバイOK。約3分半楽しめます。アイコスよりは吸える時間が短い。
gloの最大の特徴は連続して吸えること。アイコスの場合は1回づつ充電時間を要しますが、グローは本体バッテリーが続く限り大丈夫です。1回の充電で約40本強(2箱分)でアイコスより多い。
構造的にみても故障しやすい部分が見当たらないので、長く使用できるかと思います。
詳細なレビューはこちらを参照してください。「グローレビュー!アイコスより断然タバコ味!」
グローのメリット
前述したとおり、やはり連続で吸えることが大きい。そしてアイコスと比べ本体だけで稼動するので取り回す手間がない。紙巻からの移行と考えれば「少し大きいライター」という認識でいいかと思います。
そしてデザインや質感がかなり良い。外装はアルミで軽く、高輝度LEDでステータスが把握しやすい。男性ならば所有欲を満たしてくれる一品となろう。
グローのデメリット
前述した連続吸い。これはデメリットでもあります。連続で吸えば本数が増え、健康にもコスパにも悪い。しかも吸える時間がアイコスの半分程度なので実質同じこと。例え1箱420円でも逆に高くついてしまうことになる。
ヘビースモーカーでない方には良いかもしれないが、これもまた連続吸いが可能ということで本数が自然と増えてしまう恐れもある。
そして専用タバコのネオスティックが長くて細いので挿入しにくい。本体内部にひっかかりがあるので強く押し込めば折れてしまうだろう。吸殻を捨てようにも携帯灰皿では折らないと入らないのも困る。
グローの満足度・味の違い
満足感というのは私個人でしか推し量れないので偏った際はご容赦願います。
体感としてはアイコスの約6割くらいの満足度。この後のプルームテックよりは上です。味は3社中、紙巻タバコの再現度が高い。香ばしく非常にコーヒーとの相性がいい。
グローの匂い
これは第三者(カミさん:非喫煙者)による意見ですが、glo(グロー)はタバコ臭が若干します。
やはり味が紙巻に近いため、匂いもそれなりにはします。これは難しいところですが、アイコスが苦手な方でも許容範囲とするところもあり一概に臭いとは言えません。
カミさん曰く「アイコスよりタバコ臭はするが、アイコスより全然マシ」だそうです。
PloomTECH(プルームテック)の基本
販売メーカー:JT 日本たばこ産業株式会社
主要銘柄:メビウス
公式サイト https://www.ploom.jp/
加熱式たばこでは唯一の国産であるプルームテック。昨年2016年の3月初頭に福岡市内で限定販売されており、公式通販においても度々販売されております。しかし、予想以上の人気により品薄が続いている。
今年の6月29日より東京販売が決定しており、全国展開は2018年上期。やや他二社よりも出遅れた感がある。
構造は古い電子タバコに似ており、オートバッテリーを用いてカートリッジ内のリキッドを気化させてたばこカプセルを通ったミストを吸うというもの。三社のうちで一番軽く、形態性に優れている点がメリット。
価格は充電器とキャリーケース付きのスターターキットが4,000円(初回割引2,000円は終了)。専用たばこカプセルは460円。メビウス・フォー・プルームテックが3種類出ている。フレーバーはレギュラー、メンソール、パープル。
詳細なレビューはこちらをどうぞ
「ぶっちゃけプルームテックってアイコスより何がいいの?」
「プルームテックの味はいかに?紙巻たばこの違いも徹底検証!」
プルームテックのメリット
やはり形態性が良い。ほとんどボールペンという認識でよいかと。構造がかなりシンプルなので語呂は悪いが故障させるのも難しい。巷では互換バッテリーが安く手に入ることから、手軽に体験したい方はソチラをお勧めしたい。しかしJTではもちろん推奨してはいないので、活用する際は自己責任でお願いいたします。
使用方法はたばこカプセル1個で約50パフ。紙巻たばこ換算ならば約5本分だ。なので1箱5個入りのカプセルでいえば紙巻たばこ25本という計算になる。吸うと自動で電源が入るオートバッテリーの持ちも約1箱分(250パフ)。
アイコスやグローなどのように吸殻が発生しないのに付け加え連続使用も可能。一見非の打ち所がないようにみえるが・・
プルームテックのデメリット
後述する満足度でもお伝えますが、かなりニコチン摂取量は低く感じられます。キツイ紙巻タバコから移行する方は、まず受けつない。かえって1mg前後を吸ってらっしゃる方ならば問題ないレベルかもしれない。
それと、吸殻は出ないのだが、ゴミ分別がめんどう。外箱は紙、カートリッジは金属、残りはプラスチック。アイコス、グローの場合は全て燃えるゴミで捨てられることもあり、ヘビーユーザーには煩わしく感じられるかもしれない。
プルームテックの満足度・味の違い
満足感はほぼ皆無に等しい。今後の開発に期待したいところ。味は割と良く、クリアな感じ。パープルが少し甘いブルーベリーのような味で女性ウケはいいかもしれない。総体的にスマートさを全面に出しており、これに慣れれば禁煙も夢ではないと感じられた。
プルームテックの匂い
ほどんど匂いがしない。というか全くしない。しかしミストは他社並みに出ているし味も健在である。全く不思議な技術だ。デバイスよりも「たばこカプセル」のほうに先進性を感じる。
アイコス、グロー、プルームテックのどれを選ぶべきか?
ここから比較の内容について触れていきます。
私のアイコス歴は1年半。グローは半年。プルームテックは約1年となります。この中で一番活用しているのはアイコスであり、続いて場合によりプルームテックを嗜んでいます。グローに至ってはネオスティックがまだ貴重品な為、ほぼ吸っておりません。
では、スモーカー歴約20年の私による比較です。
入手のしやすさと満足度が高いのは断然アイコス
全国展開されてから約1年が立つのでコンビニでヒートスティックが手軽に購入できます。味も6種類あり、満足度も高いため「スムーズに紙巻タバコからの脱却」が期待できる。
グローとプルームテックはまだ地域限定商品です。本格的に知名度が上がるのは来年以降になるでしょう。
そして、新型アイコス 2,4plusが発売されたことにより、性能がさほど変らない旧型の在庫が落ち着いてきました。購入するならまたとない機会です。
味とコスパで選ぶならglo(グロー)
他が一箱460円に対し、グロー・ネオスティックは420円。40円も安い。1日1箱を使用する方ならば、1月1,200円(約3箱分)も浮くことになる。
満足感よりも味そのものが紙巻タバコに近いため、ライトユーザーなら1本の満足感は高いということもありえる。今後の開発によっては大化ける可能性大。
10月2日からは全国販売が開始されます。公式オンラインストアでも限定カラーやネオスティックが購入可能。もはやアイコスよりも手に入りやすい環境にある。
関連記事「グローがついに全国販売!3つの購入方法まとめ!」
匂いを気にする方は間違いなくプルームテック!
これは間違いないですね。私がプルームテックを活用する際は主に周りの方への配慮をするとき。
例えば車内やリビング、トイレなんかでも吸っちゃいます(笑)。正直誰も気づきません。もしプルームテックが未成年の手に渡ったら先生や親にもバレる確率は低いので非常に危険です。
なのでJT側はスモーカーズID取得者のみでの抽選受付を開始したのだと思います。本来は転売対策が目的かもしれませんが、そういった問題も少なからず考慮してるのかもしれません。
現在は6月2日から始まった抽選先行予約と29日の東京販売が綱となります。それまで待てる方ならよいのですが早く試してみたい方もいらっしゃるでしょう。
ご存知な方も多いかと存じますが、プルームテックには互換できるバッテリーがあります。もちろんJT側は推奨していませんが、興味がお在りでしたらぜひ私の過去記事を参考にしてみてください。
関連記事「2017年下半期プルームテックおすすめ互換品まとめ!」
まとめ:加熱式たばこの普及によって起こること
2018年、加熱式たばこの増税が決まり、スモーカーは益々窮地に立たされている。有害物質9割減とはいえタバコはタバコ、健康面で良いわけでは決してない。
しかし加熱式たばこは紙巻のように副流煙が発生することはなく、受動喫煙も限りなく低いと聞く。普及が進めば社会全体にとってもちろん良い方向に働くと思われるが、その先のゴールが禁煙であることを望みたい。