アイコス

アイコス3とマルチの辛口レビュー!なんか前より劣化した?

アイコス3とマルチのカバー画像
いよいよIQOS2.4plusの後継機となるIQOS3と連続使用可能なMulti(マルチ)なる新型デバイスが2機種も登場しました。

全国のアイコスストア並びにオンラインショップで11月15日から発売開始されます。

しかし多くの方はすでにアイコスをお持ちになってますよね。なので、アイコス3って本当に必要なの?って迷ってらっしゃる方もいると思います。

実は私もそうでした。ですが、このブログは多くのスモーキングデバイスを紹介してきていますし、いまさら無視するわけにはいかないんですよ。

ここではアイコス3の主なメリットや改悪点、旧型との違い、さらに使い勝手などを厳しく評価していきます。

あくまで個人的な視点であり、決してネガティブキャンペーンではありません。ただ一般の方より多くの製品に触れていているぶん、多少の自信はありますけどね。

価格も安くはないので購入する前の参考にしてもらえれば幸いです。それではどうぞ。

 

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アイコス3と2.4 Plusとの主な違いって何?

アイコス3と旧型アイコスを比べる
まずはホルダーとチャージャーがセットになっているアイコス3の紹介から書きます。※左側がアイコス3。右が旧型の2.4。

アイコス3の特徴

  • 開閉デザインが刷新されて幅が少しスリムになった
  • ホルダーの方向を気にせず挿入可能。またホルダーデザインも変更
  • ホルダー充電時間が約40秒短縮(約4分から3分半)
  • 素材や設計を見直し、耐衝撃性能が高くなった
  • 充電用コネクタはUSB-タイプCを採用
  • 価格は10,980円(2.4plusは7,980円)

アイコス3と旧型のカバーの違い
アイコス3は2.4plusと基本的な使い方はほとんど変わってません

大きな違いはデザインとホルダーの充電時間短縮です。

新型では本体の下部を押すとホルダーが取り出せる作りになってます。旧型のようにツメで止まってないので耐久性は高いと思われる。
新旧ホルダーの比較
そして充電時間が約40秒短縮されたらしい。しかし、これは何を基準に40秒短縮なのかは疑問が残る。なぜなら旧型ホルダーのバッテリー状態は人それぞれ違うからだ。

他にも落下衝撃テストを重ねて堅牢性を高めたとも公式では書いてある。

ただ、これは後述しますが、私から言わせてもらえばアイコス3のデザインは手から滑りやすくプラスマイナスゼロかと。

ではお次にアイコス3マルチの紹介です。

 

アイコス3 MULTI(マルチ)とはいったいどういう製品なのか?

アイコス3マルチを手に持っている
アイコス3がいきなり2つも機種を発表してきたので面食らっている方もいると思う。ここで少しおさらいしましょう。

アイコス3 マルチの特徴

  • 単体で使えるオールインワンデバイス
  • 満充電で約10本の連続使用が可能
  • スリム&コンパクト(重量50グラム)
  • 充電用コネクタはUSB-タイプCを採用
  • 価格は8,980円(アイコス3との差は2,000円)
  • ぶっちゃけアイコス互換機である


私はこれまでにいくつものアイコス互換機をレビューしてきています。

その私が思った第一印象は「公式が作ったアイコス互換機」。しかも割と古いタイプのアイコス互換機に似ている。そう考えると10本は少ないかな。

旧型ホルダーとアイコス3マルチの長さ
ものとしては「アイコスホルダー単体で10回使用ができる」という認識でいいと思います。つまりチャージャーを必要としないので取り回しや携帯に便利。

詳しくは後述しますがライトユーザーには重宝されるのではないでしょうか。

それでは、両製品のパッケージ内容や気になった点をレビューしていきます。

 

PMの新たな刺客であるアイコス3の中身がコレだ!

アイコス3 本体のパッケージ
アイコス3が発表されたときは先月の10月23日。そこからすぐにメルカリなどでびっくりするような価格で出品されてましたよね。どこで横流ししてるんだろ・・。

私は先日、アイコス公式LINEから先行発売の知らせが届き、そのままセットで購入。それぞれ単品購入より約6,000円も安く、2つで13,980円(送料無料)でした。

アイコス3の付属品
さて、気になるパッケージ。本体の他にUSBタイプCに変換できるアダプタが入ってました。そうです。アイコス3からは充電用コネクタがUSBタイプCになったんですよ。

なので旧型ケーブルを使用する際は付属する変換アダプタを装着してください。

USBタイプCケーブルとクリーニングツール
USBタイプCとはコネクタの向きがどちらでも容易に挿せるメリットがある。>USB-Type C /Wikipedia

他の同梱物は専用クリーニングキットとACアダプタ(2A対応)、ユーザーズガイドや保証書(6ヶ月)など。製品登録ナンバーは箱の下部に貼られています。付属品は2機種とも同じ。

ユーザーマニュアルと保証書
使い方のマニュアルはとても簡単なものになりました。ただし色使いもなく字も小さいため読みづらい。

技適マークとブルートゥース表示
そして気になった点は技適マークとブルートゥースマークの表記です。これはアイコス3とマルチ、両方についてました。

ということは、外部機器とのペアリング目的で使用される日も近いということかな。2.4plusもたしか技適マークがついてましたが一向にアナウンスされてません。

おそらくアプリ連携で吸引時間の記録やデバイス状態を把握できることくらいでしょう。

ブルーのアイコス3のパッケージ
まあ、どちらにせよアイコス3自体はそもそもマイナーアップデート版。なので、使い方や付属品も2.4の延長線にあるのは確かです。

それでは本題である製品の詳細へ移ります。

 

アイコス3の作りや材質、操作性について厳しくチェックしていく

アイコス3とマルチを手に持っている
今回のアイコス3はステラーブルー、マルチはベルベットグレーを選択しました。※他にゴールド・ホワイト有り

カラーラインアップは全4色ですがアクセリーによりバリエーションを増やせるのだとか。

どちらもボディ塗装はマットな質感であり、旧型ならネイビーに似ていますね。実はメチャクチャ手垢つきますよコレ。

ではまずアイコス3のレビューからいきましょう。

 

アイコス3の操作性や気になる箇所

アイコス3の本体
最初にアイコス3のデザインをを見たとき、そのあまりのダサさに私は驚愕しました。これが世界シェアNo.1のPMが誇るアイコスのプロダクトデザインなのかと!

2.4plusからある安定感のあるフォルムは排除され、なにやら上から真っ二つにしたかのようである。それにアンバランスすぎてモノとして愛着感がどうも沸かない。

アイコス3のステータスランプ
操作ボタンやステータスランプを上部に配置。長いほうが充電ステータス。小さいのがホルダーのステータスランプ。

しかし見た目的にどちらが上か下か判断つきにくい。しかも取り出しカバーとは反対側についてるので視認性が悪い。

 

基本的な使い方

  • ボタンを長押し(4秒)で電源のON/OFF
  • ボタンを短く1回押しで充電ステータスランプ表示
  • ボタンを長押し(10秒)でリセット
  • ホルダーは従来通りの操作(ボタン長押しでバイブ/約15秒ランプ点滅/ラスト30秒前にバイブ)

チャージャーの電源ボタンは1回起動すればいいだけなので使用毎に電源を入れなくてよい。旧型と比べ、リセットボタンが廃止されただけとみていいだろう。

充電しているアイコス3
充電はタイプCケーブル専用。マニュアルにリチウム充電池のmAh表記は無いので従来と同じような充電時間かと思われる。ステータスランプ点滅から消灯で満充電完了。

カバーを開けるとホルダーが見える
そしてウリである開閉カバー。私の想像ではよくある押し込んでからロックが外れるタイプかと思いきや、なんと普通にアナログ式でした。シーソーみたいな感じ。

しかも下を押して取り出すのだが、その押し込む範囲が狭い。つまり安定感に欠けてホルダーを取り出す際に本体が滑り落ちないかヒヤヒヤしてしまう。しかも前方の材質はポリッシュでツルツルだ。

つやつやに光るアイコス3
このツヤツヤしてるパーツはマグネットで止まっており別売アクセサリーで変更が可能。現在は11色で価格は980円。正直要らないので材質が違うものも発売してほしい。

ホルダーを取り出す
ホルダーの脱着はこれまたマグネット式。向きが関係なく挿入できるので改善されているといえる。当然、逆さにしても落ちない。

 

新型ホルダーのナナメ行っちゃってるデザイン

ホルダー単体
旧型に比べて大きな変更点はキャップ形状が斜めにカットされているということ。つまりボタンも斜め。ただし、浮いているため押しやすさは旧型より良いですね。

ホルダーの裏側
裏側の溝も健在。これは横にして置いたときに転がっていかない工夫です。ただし斜めの切込みがどうしても気に食わない。

ホルダーのキャップ
つまり、ブレードの切り込みとのジョイントを分かりやすくする為の斜めカットなわけです。必要は発明の母と聞きますがもう少し落ち着いたデザインにしてほしかった。※これは個人的なことです。

ホルダーのボタンを押している
ホルダーのステータスランプは小さいですが輝度は明るい。しかしバイブ機能で追加してほしかったスタンバイOKのバイブレーションがない

この機能はほとんどの互換機にデフォルトで装備されてるんですが本家は無視ですか。

ヒートブレード
さて、アイコスの心臓部であるヒートブレードは従来機と全く一緒です。底の樹脂っぽい素材が少し違うかな。

新旧のヒートブレード比較
そしてアイコス3には放熱のホールが旧型より少ない。これは興味深いですね。使用しててもさほど熱くならなかったのでキャップの耐熱効果が上がったのだろうか。

もう一つ疑問に思ったことはキャップをホールドしているであろう突起が4つから1つになってました。

特に、ヒートスティックを抜く際にキャップが外れやすいのはこの仕様のせいかもしれない。

 

改めて見直すと2.4plusから買い換える意味は皆無だと思う

アイコス2.4plusとアイコス3
このアイコス3をイジっていると旧型の2.4 plusの完成度の高さがよく分かる。

性能面においてアイコス3のメリットと2.4のデメリットを比べてみても明らかな差はほとんど無い

当然にヒートスティックの味も全く同じなのも付け加えておきます。

キャップを外している
私が考えるにPM側は中身が同じ新商品(エサ)を出してデバイス単価を吊り上げているとしか思えません。新規ユーザーならば性能がほぼ同じ2.4Plusを選んだほうが遥かにお得です。

そしてホルダー充電時間が40秒短縮とありますが、もともとチェーンしなければ5分でも10分でもいいわけであって、たかが40秒短縮の価値観が理解できない。これは2.4から2.4Plusのときも同様。

2.4plusとの違い
もちろんこういった普段から使用している製品の使い勝手が変わるということには抵抗を感じます。私も然り。

なので、新規で購入される方にはまだお勧めできます。問題は2.4からの買い替え組。

結構使い勝手が変わるので物珍しさで飛びつくのは危険かもしれない。アイコスストアが近くにあるなら実機を触ってみてからでも遅くはないと思います。

 

アイコス3マルチは価格に見合うだけの製品なのだろうか?

アイコス3 マルチを手に持っている
お次はアイコス3マルチのチェックへ移ります。記事分けても一緒だからそのままの流れでレビューしていきますね。

アイコス3マルチは単体で使用できるデバイスであり、1回の充電で10回使用することができるのがメリット。まあ、グローや互換機でさえ20本はクリアしてるので「軽量」で差別化を図りたかったんでしょう。

触ってみると理解できると思いますが、とてもじゃないがこれで8,980円はない。ほとんど質感がオモチャですよコレ。まだ互換機のほうが高級感あるのが多い。誰がデザインしたんだろ・・。

マルチと旧型の長さ比較
日本がお得意先なら、まず日本のオジサン向けに作らなきゃダメだね。オジサンは所有欲が満たされるモノが大好きなんです。つまり良いものなら多少高くても買うという意味でもある。

主張が無いのがクールというならデザイン的に何も仕事してないとの同じこと。とにかくダサい。最軽量なんか要らないから薄い金属ボディのほうがウケたかもしれないよ。

何故こんなにうるさいかというと、マルチは単体で使用する分、そのデザインが大きな役割を占めることは明白だからだ。

あともう少しだけ小型化できなかったんだろうか・・・。1本満足バーよりデカいよコレ。

 

マルチの質感は良くないが連続使用は強み

IQOSマーク

基本的な使い方

  • ボタンを長押し(4秒)で電源のON/OFF
  • ボタンを短く1回押すと充電残量の確認(ランプは底面にあり)
  • ボタンを長押し(10秒)でリセット
  • ホルダーは従来通りの操作(ボタン長押しでバイブ/約15秒ランプ点滅/ラスト30秒前にバイブ)

使い方はアイコス3とほぼ一緒です。どっちもアイコス3なんでややこしいね。ショップでは絶対注文トラブルが増えそうだ。なので以下はマルチで統一します。

アイコスマルチと旧型アイコスが並んで置かれている
まず言いたいことはアナタが思っている以上に長い。そして自立しない。ジェンガ並に慎重に行えば立たせられないことはないが、まず立たない。なので普段は寝かせておくことになる。

アイコスマルチのヒートスティック挿入口
アイコスのロゴが無いと思ったら挿入カバーにありました。フタが開いててもキャップを閉めれば自動で閉まる仕組みはナイス。

アイコスマルチのキャップ
アイコス3 ホルダー同様に袈裟斬りですがこちらのほうが違和感ありません。キャップはガタつきますがマグネット式で保持力はある。シャキン!カチャ、シャキン!カチャみたいな。

アイコスマルチのヒートブレード
キャップを外すとブレードが現れる。ホルダーよりも数ミリ外径が狭いですね。ヒートスティックによっては刺さりにくい場合もあるかも。

しかし、味は一緒。その隣のグレアパネルはおそらくブルートゥース用の電波発信機ではなかろうか。

マルチのヒートブレードのアップ
ヒートブレードの底もちょっと違いますね。特に使用中に問題はありませんでした。ただ、バイブの際に信号機っぽい「ピーーー」というのがたまに聞こえます。

アイコス3マルチの充電
充電は底側にあるUSB-Type C端子から行う。横長のランプは残量ステータス。充電時間はアイコス3より短いです。2Aで約1時間ほど。

 

出来の悪い互換機のようだが安心感がある

ヒートスティックを挿したアイコスマルチ
このマルチは連続使用が可能です。なので1本吸ったらすぐに次が吸えちゃう。これは電池に負荷がかかるので互換機レビューではお勧めしていませんでした。

ですが公式が作った連続使用機ですので怪しい中国製互換機よりも安全性では勝っていると思われる。その点が最大のメリットでしょう。

ケガをして余計に高くつくより10回連続だけのマルチのほうがお勧めはできます。だけど価格が高い。小さくて性能が良いバッテリーが高価なんでしょうかね。

アイコスマルチを指で持つ
冒頭ではデザインの悪さに触れましたが、それは個人の趣向ですのであしからず。無難といえばそれまでですがせめて質感は良いもので作ってほしかったな。

タバコというマイナスで渋いジャンルにガジェットアイテムという風を吹き込んでくれたアイコスの貢献度は非常に高いと思うんです。

だからこそグローやプルームテックなんかよりも存在感が強いアイコン(製品)が求められているのかもしれない。

 

まとめ / アイコス3で迷ったら何も行動を起こさないのが一番のメリットである

アイコス3のアップ
さて、前述しましたようにアイコス3とは中身が2.4Plusで外見が変わっただけの製品のように私は感じています。

マルチに関してはチャージャーとの取り回しが嫌いな方、またはチェーンが大好きなお金持ち向け。今どき1箱500円もするヒートスティックをむやみやたらにチェーンできる方が羨ましい。

並んだ加熱式タバコ
今、この記事を読んでいただいている方はさすがにどれか1台はお持ちでしょう。アイコス、グロー、プルームテック、はたまたVAPE。

大きなカテゴリーでみればアイコス3はさほどパンチ力はありませんでしたし、性能でいえば未だにグローを抜けていないのも笑える。

現時点では満足度が一番高いのはアイコス。性能やデザインはグロー。スマートさではダントツにプルームテックです。

それぞれ一長一短あり全て所持したいという欲求にかられますね。けれどアイコス3は第4の加熱式タバコではありません。ただのアイコスです。

要約すればそれだけを言いたかったのかもしれない。

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