世界的な感染症の流行は我々海外通販勢にも大きな影響を及ぼしつつあります。
日本郵便では航空便の減少などから一部国際郵便物の引受を停止。
また、海外などでは荷物の大幅な遅延があり、受取人への引き渡しには非対面で行うとしています。
この現状をみると、いつか日本へ送る郵便物も引受け停止になるんじゃないの?ってことも考えられなくはない。
それに、他の国際輸送会社はいったいどんな対応をとっているのかも気になりますね。
本日はそんなところをざっくりまとめてみたいと思います。
日本郵便での国際郵便物の扱い
一部の国・地域宛て国際郵便の一時引受停止および遅延について / 日本郵便
新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延に伴い、各国・地域において、国際郵便物の受入停止等の措置が取られていることおよび日本との間で発着する航空機が大幅に減便・運休となり、輸送ルートが途絶えていることから、4月2日(木)から当分の間、一部の国際郵便物のお引受けを一時停止させていただきます。
日本郵便では中国やヨーロッパ、南米、アフリカなどへの国際郵便物の引受を一時停止にすると発表。
4月2日からはその地域を拡大。対象はEMS、SAL便など。
これは日本からの発送のことなので、海外から買い物をする人にはそれほど影響はないと思われます。※現時点では。
しかし、冒頭でも述べたように世界各地での感染は猛威を振るい、かなり短い期間で広がりつつあります。
先手先手の対策をするならば今がギリギリな状況だと自分は感じています。
※世界各地の郵便事業の取り扱いは下記にて記載。
各国・地域における郵便物の取扱状況等一覧(2020年4月1日現在).pdf
これによると、ほとんどの国からの受取りは「非対面で行う」としています。
※国内でも非常事態宣言がなされた都府県では非対面配達になるみたいですね。
非対面配達はアマゾンでも既に行われているので、経験済みな方もおられるでしょう。
また、ヤマト運輸が印鑑、サイン不要の非対面配達を可能にしたことで一気に加速しそうです。
非対面受取りとは
配達の非対面とは俗にいう「置き配」のことです。またはインターホンで在宅を確認後、了解を得て玄関などに荷物を置く配達方式。
これは宅配ボックスや荷物を外部から分からない場所などに指定することにより、不在でも届けてくれる便利なサービス。
しかし、日本郵便で置き配をするには「指定場所配達の依頼書」なるものをハガキで提出するか、OKIPPAなる置き配バッグを別途購入しなければなりません。
これが意外にやっかいなので、もっと臨機応変に対応してもらいたいものです。
また、置き配で一番望ましいのは宅配ボックスに入れてもらうことですが、マンションやアパートにおいては難しい場合もあるでしょう。
そういった場合はメーターボックス内が最適かと思われます。私も1回ほど経験したことがありますが、かなり合理的だと感じました。
今後、感染症の流行が長引くほど置き配形式が標準になっていくかと予想されます。この際、OKIPPAの検討も視野に入れたほうがいいかもしれませんね。
OCSでは受託一時停止
【国際輸送サービス】新型コロナウィルスによる影響について (4月2日更新)/OCS
OCSはANAグループの国際輸送会社。日本国内での配送は佐川急便などに委託されてるため、飛脚航空便の遅延も考慮しなければならない。
ここは配送料が安めなのでオプション指定されている方も多いと思われます。
そのOCSの対応ですが、一部国際エクスプレス便において受託一時停止が発生しているもよう。
みたところ、中国やヨーロッパなどについては特に触れられていません。フィリピンがダメですね。
状況が改善され次第再開とありますが、逆に悪化して上記以外の地域でも受託を停止される恐れがないとはいえません。
ちなみに中国の清明節により4月6日まで営業休止。
DHLでは緊急事態追加料金!
COVID-19に対するDHL Express Japanのポリシー / DHL
海外通販ではお馴染みの大手DHL。ここでは配送料が一定額以上になると「緊急事態追加料金」なるものが課せられるそうです。※4月1日より
その内訳ですが、2.5kgまでは無償。「償」というのもどうかと思いますが、翻訳なので原文は「No Charge」です。※追加料金なし。
このEmergency Situation Surcharge(緊急事態追加金)は、サービスの継続が厳しい現在の環境下で増大したオペレーションコストを補い、緊急事態の中でも必要な航空ネットワークの確保を可能にするものです。
理由としては「運営が厳しい状況にあるので、なんとか汲み取っていただきたい!」ということなんでしょう。
ただでさえ遠隔地手数料(リモートエリア)がかかる場合もあるのにヒドイっちゃヒドイ。けど、しょうがない。
航空各社が不況に陥っている現状からすれば国際輸送も比例して影響を大きく受けているというわけです。がんばれDHL。
FedExでは配達時の署名中止
最近あまり使っていないFedex。久々にホームページをみると・・
いつも通りフェデックスにおまかせください!
と、ある。
トムハンクス主演の映画「キャストアウェイ」よろしく、届けることに全精力をかけている意気込みを強く感じます。
しかし、よく見るとお知らせPDFが載ってました。それによると、2020年3月31日付けでサービスの調整として「署名の中止」とあります。
つまり、前述した「非対面方式」をとるもよう。インターホンごしでの口頭確認とあるのでヤマト運輸のような感じですね。
Fedexの国内認可業者は日本郵便か西濃運輸、個人委託など様々ですが、事業所が近くにある場合はFedexが配達に来ます。
Fedex配達員の場合は電子ペンなどで署名をするのですが、さすがに今のご時世、誰が掴んだか分からないペンなど持ちたくないもの。
UPSではサービスギャランティの一時停止
米国のUPSではサービスギャランティ(保証)を一時停止しています。
これはオプションでのサービス保証なのか不明ですが、大口であるほどリスクを伴う感じなのでしょうか。
ちょっとホームページをみても少し楽観的のようにもみえるし、実際のところ私では分かりません。
国内ではヤマト運輸なので佐川同様、航空便に遅延が発生しているもよう。
特に中部圏から北海道や東北への宅急便タイムサービスを4月いっぱいまで一部停止しています。
また、ヤマトではインターホンでの非対面配達にも対応しているとのこと。印鑑、サイン不要。
全滅する前に買えるものは買っておく
さて、海外通販における大切なインフラである国際輸送。その危機が目の前まで押し迫ってきています。
これは個人ユーザーだけの問題ではなく、品を海外から輸入して成り立っている国内店舗ほど痛手となることでしょう。
今はまだ大幅に遅延さえしても到着すれば御の字。
しかし、今後ますます感染が拡大し、悪化の一途を辿るとすれば、人だけではなく国際輸送さえも禁止となってしまう恐れがある。
何度も言いますが、個人的には今がギリギリな状況だと思うので必要なモノがあれば早いうちに買っておくことが肝要かと思われます。
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