米国の相次ぐ電子タバコ禁止報道で生まれたての子ヤギみたいになっちゃってるVAPERの皆さんこんにちは、ガリガリです。
さて、Hotcig Marvel(マーベル)ですよ。何回も言わせないでください。
こういった表示スクリーン付き、またはRBA対応のPODは昨今トレンドになりつつあります。
Smoant Pasito、SMOK RPM 40、Vapefly Jesterなど。そして、今回ご紹介するMarvel。中でもコイツはデザインが秀逸ですよね。
実はこのMarvel POD。海外では結構みんな使いまくってるのに一向にプレオーダーが解除されないのだ。売ってるところも少ないし・・
もちろん、私も購入予定ではいたんですが「まさかアソコが一番早いんじゃないの?」と予想して見事的中。つい先日ポチりまくりました(1個だけ)。
今回はそのファーストインプレッションを通して色々イジっていきたいと思います。よろしくどうぞ。
製品の特徴やスペックなど
HotcigはRSQ テクニカルスコンカーなどで人気が出たメーカー。割と小規模で微妙に良さげな製品を出してきます。なのであなどれません。
気になる価格帯は海外で約4,000円前後。国内では5,000円前後でしょうか。割と安め。
しかも3Fや天国、Vapesourcingなど中華大手が未だにプリオーダーなのに対し、国内某人気ショップのほうが早いっていうね・・。さすがとしか言えません。
製品の特徴としては1-30Wまでのワッテージ調整、バイパスモード、簡易カーブモード、保護機能などを備えてるいわゆるPOD MOD。
従来からあるスマートな小型タイプではなく運用の幅を広げる機能が盛りだくさんなのである。
ゆえに、PODの手軽さは好き。だけど色々イジってみたいよね!っていう方にはお勧めできるかと存じます。以下主なスペック。
- Size: 91 * 39 * 20mm
- Material: Zinc Alloy + Food Grade PC
- Battery Type: 1200mAh Built-in Battery
- Output Wattage: 1~30W
- Working Voltage: 3.3~4.2V
- Resistance: 0.3ohm~3.0ohm
- E-juice Capacity: 2ml
バッテリー容量は1200mAhとやや大きめ。許容抵抗値は0.3Ω以上でセッティングが限定されにくい。
ただ、タンク容量だけ2mlなので若干少ないといった印象。
他、フレームやガワは合金で内部はPC(プラスチック)。何気に510ドリップチップが使えるのが嬉しい。
カラーバリエーションは現在7種類。おそらくゴールドやレッドが人気なんでしょうね。自分は問答無用でシルバーでした。
付属品は本体とコイル2個(0.6/1.2Ω)、USBケーブルと他マニュアルなど。パッキンなどの予備はありません。
そして、Marvelには一番嬉しいRBAオプションも有るのだ!
期待したいRBAも有り!(後日購入予定)
【Hotcig公式より】
ただでさえテクニカル機能があるのに、なんとRBAも出来ちゃうのです。2ポストシングルでPASITOよりビルドしやすそう。
しかもDIYコイルというリビルド可能なオプションもラインアップされてます。
【Hotcig公式より】
これはプリメイドコイルベースでリビルドするものだと思いますが、なぜRBAが2種類もあるんでしょうか?
私が察するにRBAコイルとDIYコイルはカートリッジタンクが別なんじゃないかと予想してします。
実はこのMarvelのコイル。Mesh 0.6Ωとレギュラー1.2Ωが同梱されてました。※えらいジュースホールデカイな・・。
しかし、その形状をみるにSMOKのNordコイルとクリソツなのである。※一番右がNordコイル。
試しに両方コンパチを試みたところ、どちらのコイルでも互換可能なことを確認しました。※抵抗値読み取り。
【SMOK公式より】
とうことは・・MarvelでRBA出来ちゃうとNord製品全てがRBA化できてしまうことになる。コレはマズイんじゃないですかSMOKさん。RPM40でも別々のカートリッジだし・・
※以下、RPM40じゃないけどSMOK FETCH miniのレビューです。
なのでMarvelのRBAユニットは専用カートリッジじゃないかと踏んでます。あくまで推測の範囲なので無視してください。もうすぐ分かると思うので。
しかし、問題は510スレッドアダプタが有るかないかですよね。それによってビルドのしやすさで雲泥の差がつく。また、入手したら追記させていただきます。
では早速中身を見てきましょう(長いわ)。
Nordコイルと互換性が有り?(追記)
この動画を見る限り、Marvel RBAコイルはRPM40のNordタンクに装着してるし、オームメーターにも取り付けられてます。
今ふと気づいたんですが、デッキ下のスレッドとコンタクトがすでに510仕様ってことかもしれない・・・
だとすれば、かなり小さいデッキになりそうですね。それに何故にマレーシアばかりで販売されてるんだろ・・謎。他、海外ではほとんど見ません。
てかキタ━(゚∀゚)━!
もちろん速攻ポチりました・・・(また使用感など追記します)※11/6
質感が良く所有欲が満たされるボディ
まず手に持った所感。非常にコンパクトで程良い重量感(約135グラム)があります。ほぼiStick Picoと同じくらいの重さかな。※ドリップチップは私物
価格は安めだけど決して安っぽく見えません。自分はSS選んで良かったなと思う。PODってプラばかりだから金属だとちょっと高級感が出ますよ。
レイアウトはLostvape ORION Qのような感じ。トップキャップのネジを外してリキッドチャージ。ドリップチップ下のAFCリングでドローを調整。※後述します。
パフボタンのストロークは深め。音は高めで大きい。テンションはナイス。サイドがRってるので手に馴染みやすい。
このMarvelの設定ボタンはよくあるパネル下ではなくパフボタンのすぐ下。デザイン的にスッキリとした印象で悪くはないです。パネル視認性も申し分なし。
しかし、左がプラス/右がマイナスとなっており、よくある機種とは違って操作性に若干戸惑う。たぶん画面に対しての上下っていう見方だと思いますけどね。
それよりパフボタン下は押しにくいことが判明。画面反転の操作は未確認。
あと、この「Marvel」のロゴは転写プリントっぽい。盛り上がってるし猛者ならすぐ消せそう。
このカバーも鉄板折り曲げただけなので何かとカスタマイズする人も出てきそうな予感。
ごめん、もう一つ。このカバーなんですがボトム片側1箇所だけ若干浮き気味でした。※他はツライチ。
確認したところ、密着されてないわけじゃないので許容できない方はご注意を。個人的にはこの程度なら気になりませんし、そこまでの精度も求めてません。
製品構造やエアフローなど
では、じっくりと構造を見ていきます。まず、ステンレス製のカバーを外してみましょうか。最初はかなり固くて外すのに苦労しました。結構固いよ。
実はコレ、マグネットじゃなく単に挿し込んでるだけなんですよ(笑)。マジかと。
だから人力で調整することも可能です。デフォルトでちょうどいい塩梅だったので私はこれで。装着時のカタつきや内側のキズなども無し。
あと、底のネジが少し飛び出てました。※トルクスT4で締め直し。
粗方バラすとこんな感じ。カートリッジタンクはリキチャキャップで固定されてます。外す際はキャップを取ってから。個人的には固定されてたほうが安心感はありますね。
それにタンクにはホールが3箇所空いてるので洗浄もしやすそう。
また、タンクがズレないようにスリットが入ってるのも気が利いてる。接点は固いということもなくスムーズに脱着可能。
タンク(PCかは不明)はいまどき珍しいクリアタイプ。Jesterでの苦労を思えば天国のような仕様である。ちなみにコイルはPASITO同様に圧入式。※Oリング1個
エアフローはトップ吸気からのボトム式。タンク脇を通ってコイル下へ続いてます。
ACF(エアフローコントロール)はドリップチップ下のリングで調整。すぐ下に楕円状のホールが空いていて、それがタンクのエアホールと繋がる仕組みです。
分かりますよね?。ドリチ下のパッキン右側のアマゾンマークみたいな細長いホール。図を入れるのがメンドイので申し訳ない。
AFCリングは空回りするので全閉も可能ですがPODの接合自体がガバガバなので軽めのMTLといったところ。全開で重めのDL。
そして、そのエアはタンク脇(画像左)を通って・・
圧入されたコイルのボトムホールへ流入。このコイルベースは対角2ホールなので溝に合わせないとしっかり奥まで入りません。
しかし、一番心配なのがOリング1個で大丈夫なのか?漏れないのか?ってことでしょうか。割とスムーズに入るのでちょっと怖いかも。
今現在72時間ほどリキッド入れてますがタンク下からの滲みや漏れはないもよう。※1.2ΩはMTLのくせにエラいジュースホールデカイな・・(2回め)
さて、申し遅れましたがドリップチップは510規格。なので手持ちのモノとも交換可能。挿入部分の深さは6mmだったと記憶。
純正のドリップチップはPEIっぽいアクリルでしょうか。詳細明記を確認できなかったので不明です。形状は逆テーパー。
Oリングは緩くもなく固くもない。手持ちのモノだとほぼ挿入できました。ただしベースが10mmなのでそれ以上のドリチだとはみ出るかもしれません。
では、お次にMODの操作へ移ります。
簡単操作なMOD設定
もうね、すっごく分かりやすい。たぶんココで言わなてもイジってればすぐに慣れると思います。
- 5クリックで電源ON/OFF
- 3クリックでMODE選択
- Power>Bypass>Custom(カーブ)
- 設定ボタン同時押しでキーロック
バイパスは抵抗値と電圧でワッテージを決めてくれます。セミメカみたいな機能ですね。キーロックはパフボタン以外。
カスタムモードは0.5秒間隔で5秒までのワッテージ数値を指定できます。
20W>17W>15W>のように出力を変化させながらベイピング可能。
例えば1を選択(パフボタン)するとワッテージ調整画面になり数値を設定ボタンで上下させます。決定はパフボタン。
当然プリヒートみたいな使い方もできますが、これはどちらかというとRBA向けですかね。
しかもよくある10秒までの設定じゃないし、デフォルトが10Wなので使い勝手が非常に良い。PODってこともあるけど。
この辺りの作りもちゃんとしてて分かりやすい。必要最低限の機能が有り、それ以上も補ってくれている。
リキッドチャージはしやすいが入れ過ぎに注意
パネルカバーを外さないでもチャージできますが不安なので外してから注入します。プラノズルOK。ガラスポイトでもいけそうです。
ノズルを奥までガッツリ入れちゃうと圧抜けできないので、やや隙間を開けながら注ぎます。
しかしタンクとボディの間に若干スペースが有るため入れ方によってはそこから漏れる可能性も出てきます。
それにしても、これほどクリアタンクが素晴らしいとは!
最後にキャップでフタするのでそれを考慮して入れないとダバーっときます。割とキャップの挿入部分が深い。
ちょっと危惧してた申し訳程度の残量確認ホール。傾けると案外普通にリキッドが見えました。やるじゃんHotcig。
では、ちょっと長くなりすぎて何書いてんのか滅裂になってきたのでそろそろ締めますね。
あ!ちょっとだけ他機種との比較画像をせっかく撮影したので何かの参考にしてもらえたら幸いです。
他機種とのサイズ比較
左からPASITO、メロリンQ、Marvel、Jester。オリオンで表示パネル&RBAがあれば最強だと個人的には思います。
Marvelは背が低いけど太っちょキャラ。幅がPODにしては厚いので置いてても安定感があるところが良い。
iStick Picoとはこんな感じ。趣が似ているのでPOD界のPicoになれることを期待しています。
では、個人的総評をば。
総評 / ナリ良し!操作性良し!味良し!だけど気をつけたい部分もある
VAPEは見た目がウンタラカンタラいいますが、このMarvelは良い線いってると個人的には思います。レトロチックでバタ臭くないし。
気になった点はリキチャキャップがAFCに近すぎて回しづらいところ。Meshや高温だと割と結露も付着します。あと当然ですが、全閉気味で炊くとジュルる。
※このメッシュはジュルりやすいかも。
そして、約3日ほど使用してからタンクを引き出してみましたが・・まぁ、ビチャビチャですね・・。コイル下からの滲みや漏れは確認出来ませんでした。
これ、タンクとドリチ下のパッキンの噛みが甘いのと、コイル出口がタンクより下に位置してるためじゃないかと。ミスト出す度に隙間から漏れて結露が溜まってきたんだと思われます。
この現象は似たような構造のEXCEED Gripでもそうでした。
もう少し太めのOリングで対処できるか試してみますが、ただ、あんまり太めだと今度はキャップがうまく閉まらなくなりそう。とにかく残念。かと思いきや・・・
その次に試したところ、今回はほとんど結露もなくキレイでした。
考えたところ、リキッドチャージ後にキャップをする際、圧でタンク上部に漏れ出したのかもしれません。
この辺は何回も繰り返し使わないと分からないので一概に欠陥があるわけではないと思います。
どちらにせよ、チャージ時は負圧を考えてほどほどに入れることにします。
味はほぼNord OEMかと思われるので十分良く出てます(0.6 Mesh-22W)。※こなれるのに時間がかかるけど。ドローはスムーズ。笛鳴りもなし。
パネル操作も必要にして十分。表示もクッキリしていて明るく見やすい。難をいえば設定ボタンがカチャカチャいいます。
それに表示カバーがあれば尚良しでした。
私は新製品に目がないマスプロオタクなんですが、現状知る限りではこのMarvelのデザインが一番好きですね。
それにMOD機能やRBAがあるならば現時点で最強なんじゃないかと。そう感じるわけです。
最近は物凄い速さでこういった製品が開発されていきます。ですが、それらを全部試すなんてことは厳しいかと。
そんな中で自分に合う製品、見送ったほうがいいもの。
そういった参考材料にしてもらうことがレビュー記事だと思うので、少しでも「ふーん」と感じていただけたら中腰撮影の苦労も報われます。