アトマイザー

【Mulan MTL RDTA レビュー】ブレない姿勢を貫き通すCthulhuの煙魂!


PODには目もくれず、ひたすら日々巻き続けているストイックなVAPERのみなさん、こんにちはガリガリです。

さて、クトゥルフMODの新作「Mulan(ムーラン)MTL RDTA」がつい先日、我が家へ到着しました。

私は本家で発売初日にポチったのですが・・コレがまた本当に来ないのなんのって。1ヶ月くらいかかったのかな。船なのかね。

その間、すでに国内では余裕で販売されてて「なんでなん?え?なんでなん?」状態で指をくわえながら今か今かと待ち望んでおりました。

本日はそんなMulanをねちっこくイジっていきたいと思います。よろしくどうぞ。

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パッケージ内容やスペック


ケースは冒頭のアイキャッチ画像にあるようなオレンジの筒。中には巾着に包まれた本体と付属品。他、取り出しづらいカード類やマニュアルも有り。

それと本家購入限定でドリチセットもオマケでついてきました。※ステンレス系

ちなみにMulan(木蘭)とは中国に伝わる伝説「花木蘭」からきてるらしいです。映画にもなってた気がする。


アトマイザーは22mmのシングルコイルデッキRDTA。※ベース実測21.8mm。エアフローは片側1ホールのサイド トゥ ボトム式。


BFピンも付属してるので、貴重なBF対応RDTAとなっております。うれションだわー。


タンクはガラスとPC(ポリカーボネート)が両方付属。PCのほうはキャップとツラになり、ガラスタンクは凹んでます。キャパ2ml。

MulanはRDTAなので背が高いのがちょっと残念。だけど、ソレも個性と受けとってます。ドリップチップ含まず33mm。


デッキは片側2ポールで個人的には非常にビルドしやすい類。そしてMulanのちょっとしたウリでもある交換式のエアホールが見えます。

このエアフローインサーツと呼ばれるエアパーツは共通ネジで脱着可能。左から0.8、1.4、2mmというラインアップでビルド済でも交換できます

手前のエアインテイクのホールはキャップホールと同一サイズ(1.5mm)。アウトの突き出し具合も同じ高さかと思われます。

各方面で、このパーツによる「キャップ閉まらない問題」が散見されてましたが、私の個体では全部しっかりハマってました。

ただ、タコチューブもでしたが、「クトゥルフは初期ロットがヤバイ」なんていう風評もありました。もちろん、私の個体もヤバかったです。※後述。


さて、予備品はOリングとネジなのですが上のエアパーツを留める予備ネジが確認できませんでした。絶対無くしそうだ・・

一方、負荷がかかるキャップOリングは3つ入ってましたね。それだけでも嬉しい。


それではアトマイザーをバラして細かく見ていきたいと思います。

 

アトマイザーパーツを細かく見ていく


まず、何故に今MTLを出してきたのか疑問じゃなかったですか?。このPOD全盛の時代においてマスプロメーカーらしからぬKYな態度。いや、それこそがクトゥルフ魂なのかもしれない。

しかもよ、それがクトゥルフだけかと思ったらWotofoやHellvapeまで後続してくるではないか。※STNG、MD RTA、Nautilus GTなど。

たぶん普通にラインアップになかっただけですね。はい。


付属ドリップチップは2つ。外しにくいニップルタイプのデルリンと全長があるステンレス。底はデルリンのほうがちょい径が大きい。※4.5/3.5mm


互いに特に加工もないストレート仕様ですが口先の形状が違う。自分は先が細いと咥えにくいのでデルリンドリチの触感はあまり好きじゃありませんでした。

長いのはHastur miniのよりDLっぽく、ちょっとMTL機の付属品としては厳しいかなと。個人的には速攻私物のに変えて使用してます。


さて、キャップ裏にはロック用の切り欠きとインナーチャンバー。可動幅がエアホール調整ギリなのでキャップ装着がシビアになる感じ。

そして、当初危惧していたoリング1個でもホールド感や全閉精度は有り。この辺のバランスは良く出来てるなと思います。


チャンバーですが、こうした形状のものは1928 RDA(右側)がありました。アチラの吹出口はドリチジョイントそのままなのに対し、コチラは固定式。耐熱処理と味の安定性ですかね。知らんけど。


あと、クトゥルフのお家芸「ボロボロOリング」ですが、特にいまのところ削れなどは無いもよう。パッキンサイズもパーツ同径なのでハメやすい。

では、お次にBFパーツなのですが・・。

ちょっと前述した「クトゥルフの初期ロットはヤバイ」という一例をお見せします。

※個体差は当然ありますし、他メーカーでも考えられる範囲内のことです。あくまで参考材料として捉えてください。

 

BF対応できないBF RDTAのやるせなさ


MulanはBF対応なのでセンターポールにリキッドが流れ出す穴が空いてます(最上部対角2箇所)。他、圧抜けやリキチャホールなども見える。

しかし、それにしてもBFピンが奥まで入り込み過ぎじゃないですかね?


通常のコンタクトピンの出シロは割と出ます。0.8mmくらいでしょうか。それにインシュレーターの突き出しもある。


しかしBFピンは奥まで入り込んじゃってますよね。ネジ山も六角なのか精児なのか分からんくらいに変形してるし・・・

なんか怪しい


BFピンと通常ピンを並べてみます。ねじ切りが短かろうが噛めば何だっていいです。コンタクト部分の加工が短いのも接点取れれば何だっていいです。


だけど、iStick Pico Squeeze。ピコンカーでは出シロが足りずに通電しませんでした

※おそらく私の個体のBFピンのせいだと思われます。ピコンカーでBF運用出来ている方も確認。


肝心のピコンカー以外でBF対応したRDTAを使う意味って何なんだろう・・

いや、他にもBF MODはあるけど、せっかく22mmだしコンパクトにいきたいじゃん?


まぁ、しょうがないから、ついでにボトルに水でもいれてBFの漏れ確認でもするか・・。Galaxies RDTAのこともあったしね。

ところがである・・

 

あれ?押し込んでも全然タンク内に供給されないぞ?

ノズルの圧迫でもないし、アトマ外して確認したけど、ちゃんと出てくる・・・


ウソだろ?
ウソって言って・・

 


風の中のすばるー ♪

 


砂の中の銀河ー ♪ (逆光↑)

 


みんな何処へいったー、見送られることもなくー ♪ (ん!?)

 

・・・・

 


落ち着け俺。これは公式購入だ。前にも改良されたタコ基板を自主的に送ってくれたクトゥルフさんじゃないか。

もしかしてエアパーツに気を取られて気づかないかもしれないから早速メールでも送っておくか・・。また1ヶ月近くかかりそうだし、早いほうがいい。

 

今日は10月2日と・・。消費税上がっとるやないか!。ほんま軽減税率の対象がややこしすぎるや・・

 

 


国慶節!!!

 

( ゚ェ゚)

 

 

後日、クトゥルフさんからBFピン届く(追記)


国慶節明けで公式サポートへ連絡。もちろん注文番号と証拠画像を添付しました。

すると、「OK!すまん!すぐ送るわ!」とのお返事。それから約2週間後・・


待望の正常BFピンが無事到着しました。アクセサリーバッグ一式ですね。もちろん貫通してました。

そして不具合BFピンと比べてみるとコンタクトの長さが全然違うやん?。これならピコンカーでも使えそうだわ。

まあ、普通にスルーされずに送ってきてくれるなんてユーザーを大切に思ってる証拠かと思います。

ありがとう、クトゥルフさん。

 

デッキとビルドについて


まあ、22mmとはいえ、チャンバーが狭いのでコットン処理に難がありそうな気配。右上のリキチャホールも狭いね。


ワイヤーホールはネジが遊ばない感じ。使わんけど22Gでも入りそうです。

デッキ周辺はガバガバにみえてもチャンバーでフタがされます。その際の接触を避けるため、ワイヤーカットもしやすくなってる。

他はやはりコットン処理ですかね。あまりに量が多いとチャンバーでフタをしたときにコットンが圧迫されてしまう。そして、それによりスムーズに供給されないのではないか?


結果、確かに干渉はしました。しかし、RTAのようにカッチリ接合される構造ではないのでそれほど気にしなくていいかもしれません。※上のコイルは内径2.5mm / NINJA


インサーツはビルド後でも交換可能なのでセッティングが億劫でなくなります。※ちなみにコットン右のガンクは私のビルドが下手で熱ムラが生じてると思われる。

とりあえず3つ全部試したところ、エアの流入調整というよりかコイルへの当たり方の変化だろうと思われます。

コイル径によってはコットンで塞がれてドローがかなり重くなる。なので径が大きいインサーツでバランスを取らねばなりません。


同一コイルでエアの違いを楽しむというより、ビルド毎に適正なエア(インサーツ)を選ぶという解釈でいます。

精度が求められるのはキャップホールとインサーツの隙間かと思われますが、そこは中々良く出来てます。全閉でほぼ吸えませんでした。

1.4mmだけ全開にすると音がおかしくなりましたが許容範囲。


それと、コットンの長さは個人的に、炊き気味なら短くして供給を良くする。低ワッテージのMTLなら長くしてます。BFは物理的に試せてません(爆)。

以上、このMulan RDTAをビルドしていて「メンドクサ!」ということは無く、非常にやりやすい部類かと感じました。


ただ、BFを使わないと小さいホールからリキチャしなければならないので慎重にならざるおえません。

先細りのプラノズルで思ったよりスムーズに入りましたが、フラットタイプやガラススポイトでは厳しいと思います。

どこかシリンジボトルアダプタを作ってくれないですかね。リキチャホールが狭いPODも増えてきてるので人気出そうなんですけど・・。

では全体的なまとめで締めさせていただきます。

 

いたってフツーのRDTA!それとシンプルである強み


今のセッティングはNi80 26G 0.7Ω 2.5mm / NINJAコットンのロール。コイル位置は中央よりやや低め。リキッドはHiLIQ鉄観音20W前後。

鉄観音はMTLアトマを初めて試す際にだいたい使いますが、出方はフツーですね。飛び抜けて濃い!とか、味の向こう側を感じるぅぅ!とかはありません。

美味しい?と問われれば「フツーに美味しい」と答えます。フツーってのが語彙力の無さがバレるし一番困る。そこはホントすいません。

似たような構造の1928 RDAと比べればソッチよりは濃い出方かなーっていう程度。無人島へどっちか持っていけるならMulanを選びます。


インサーツの感じ方は前述しましたが、各それぞれで味の出が違うというより、適正なものをちゃんと選んでるか?ってところ。

個人的にエアホール形状と流入経路が一緒であれば、味を左右する要素は全く無いかと。

上のセッティングだと1.4mm(中)が正解でした。小さすぎると満足なミストが上がってこないし、大きいのはほぼDLでした。

そう思うと運用の幅を活かせることが分かってきます。なので、無いよりは断然あったほうがいい。


BF運用できなかったところが残念ではありますが、朗報を待つとします。VAPERを自負してますが電動ドリル持って無いんですよ・・・。持ってても無理だわ。

また、漏れについての検証も1週間ほど使用してみてから追記させてもらいます。今はトップまで1回入れて2日ほど経ってますが漏れてませんでした。

とにかく、デザインも機構もシンプルな作りなのでRDTA好きで楽したいなら買って損はしないかも。※ハズレを引く可能性あり(ダメじゃん)


あと、高さがあるので、どっちかというとBOX MODではなくチューブに合いますね。では、また。

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