JTより新型プルームテックのアナウンスがあってからというもの世間的評判はどうなんですかね。ご存知ですか?
今回レビューいたしますのはその最新デバイスのひとつであるPloom S(プルーム・エス)。
そうです、JT初のアイコスやグローのような高温加熱式タバコなんですよ。しかも匂いを抑えた製品らしいのです。
しかし、いくら紙巻きタバコじゃなくてもグローやアイコスの匂いは気になる方が多いんじゃないですか?
私もあのなんともいえない生臭い匂いにどうしても慣れません。知り合いの中にはまだ紙巻きのほうがマシっていう人もいます。
さて、今回は前半に製品紹介。後半にニオイチェックという二部構成でお送りします。
さらにあのアイコスと比べてどうかも評価していきたい。
NEWS!
PloomSの新型2.0が2020年7月2日に全国発売開始!機能も大幅アップ!
※同時発表されたプルームテックプラスのレビューも書いてます。よろしければ合わせて御覧くださいませ。
まずはプルーム・エスの特徴や使い方
プルームテックってスタイリッシュだしスマートだし匂いもほとんどしないですよね。あれは素晴らしい。でも満足感がちょっとね・・・
しかし、そんな悩みを解消してくれるのがこのプルームSってわけ。
変動しまくる価格は3,480円に落ち着きそうだが・・
気になるお値段はなんと7,980円!。
プルームテック1.5が今は3,000円(→2,500円に改定)、それよりもハイパワーになったプルームテックプラスが4,980円(→2,980円に改定)です。
もちろん、2019年12月1日よりPloom Sも3,480円と価格改定。
さらにさらに!2020年3月2日(月)~4月26日(日)の期間、なんと2,980円の大特価にて限定販売開始。
今まで7980円で発売→3980円のキャンペーン→7980円に戻る→からの3480円(据え置き)→あかん!やっぱ売れんわ!からの2,980円というユーザーを翻弄した動きが気になりますね。
おそらく期間限定とはいえ、いずれ2,980円で落ち着くことでしょう。いや、落ち着け。
マジですか・・・1,480円になります(6/1より)。
もう、頼むから引き取ってくれというレベルに・・・
何本吸えるの?バッテリー容量はどのくらい?
さて、そのプルームSの性能は満充電で吸える本数が10本、1回の吸引回数は14回、または3分半となっています。
本数はアイコスやグローに比べて半分くらい・・。おいおい!せっかく後発したんだから上行ってほしいよね!
しかし、内蔵バッテリーはデリケートなリチイムイオンだし容量も安全性を考えて1,020mAhと控えめなのかも。大容量だとほら、アンペア低いと思うから。
吸い方や操作方法なんかはグローにとても似ています。カバーをスライドさせると電源ON。そして専用スティックを挿してスイッチ長押しで加熱開始。
約40秒後にブルッと1回バイブが鳴って、吸引回数14回、または3分30秒経てば加熱は止まります。ステータスLEDでチェックできるから分かりやすい。
吸い終わったあとはスティックを取り出してカバーを閉めて電源OFF。連続吸いも可能ですが本体が冷めないとエラーが出て吸えない仕様になってます。
銘柄は何が出てるの?価格はいくら?
そして専用のたばこスティックは現在3種類。どれも銘柄はメビウスで、レギュラーテイスト、メンソール、メンソール・クールエフェクトなるラインアップ。
プルームポイントのQRコードもあって490円。2019年の増税により480円から10円アップ。
いつも思うんだけど、メンソールの色が分かりにくくないですか?アイコスやグローもなんだけどコンビニの後ろから指定するときにどっちか分からなくなるの。
また2019年8月10日にはメンソールパープルも発売されます。ブルーベリーのフレーバーとメンソールのミックス。これで現在は4種類。
味の感想も記事にしてますので興味がある方はどうぞ。
さらに2020年1月20日にはCamelシリーズも発売予定。※キャメル・レギュラーとメンソールの2種。しかも各460円と安い。
関連記事>プルームエスのキャメルを吸ってみた感想
それでは本体の詳細へ移ります。
プルームSの付属品・保証期間など
細長いボールペンかと思いきやクリーニングブラシでした。他には充電用USBケーブル(マイクロ端子)、ACアダプタ(5v-1.5A)、説明書、保証書など。
クリーニングは底のカバーを外してブラッシング。内部にはブレードのようなものはなく、グローのように外周から加熱するタイプです。
保証書兼ユーザーズガイドには初心者にも優しくイラスト説明が多い。
そして肝心な保証期間はなんと1年半!しかも製品登録すれば2年に伸びちゃう。
登録はもちろんオーナーズサイトで行います。QRコードもあるので楽ですね。
でも、おじいちゃんとか絶対分からないよコレ。文字小さいし。そもそもおじいちゃんが加熱式タバコに移行するのか疑問ですが・・。
それでは前置きが長くなりました。早速その匂いの性能を評価していきたいと思います。
匂いの元となる「たばこスティック」の構造ってどうなの?
まず、匂いチェックする前に新たな製品「たばこスティック」なるものを分解してみましょう。そうしないと匂いの元を把握できないから。
アイコス ヒートスティック、グロー ネオスティック、プルームS 専用たばこスティックと並べてみました。やはりグローさんは長いね!
アイコスと直径が似ているのでプルームSでも!って思っちゃう方居ますよね?結果はほとんどミスト吸えませんから推奨できません。
何故ならこのプルームSの加熱温度は約200度。アイコスは約300度ほどだし、グローはたしか240度くらいだったように思う。つまり他二社に比べて低温が特徴。
これが匂いにどう関係してくるかは不明ですが期待は持てそう。
さて、とりあえず割ってみた!すると、モシャモシャとタバコ葉のようなものが顔を出す。
これが見た目よりかなり奥までギチギチに入っててびっくりしましたよ。これフィルターってあるの?大丈夫?
見たところ内部は空洞でフィルターのようなものはスポンジだけみたい。ええ!?。アイコスなんかはフィルムフィルターやら何やらでガチガチに固めてたのに。
つまり、ものごっつい量のタバコ葉なるものが1本の中に入ってました。拡大するとグロー ネオスティックに少し似てるかな。
これは私の過去記事から引っ張ってきた画像。左からアイコス、プルテク、そしてグロー。若干似てると思う。でも湿り具合はヒートスティック寄り。
関連>加熱式タバコ増税でも微動だにしないメーカー三社!そのカラクリ
とにかく、たばこスティックは見た目より多くのたばこ葉なるものが入ってることを確認。では、いよいよプルームSを吸ってみたいと思う。
低温なのに吸いごたえはある!果たして匂いは臭いのか?
すうぅー、・・ゴホッ!
コレは思ったより喉にキックがきますね。確かに高温加熱式だけはある。吸うたびに満足感が伝わってきて多少ニコクラもおぼえるほど。コレは良い!
最初はメビウスレギュラーで試したんだけど、味としてはアイコス・スムースレギュラーに少し似ていると感じました。
さて、問題です!
この2本のどちらかが使用済でなんですが、いったいどちらでしょうか?
答え)私も分かりません(笑)。忘れてしまいました・・・
フィルターを見ると完全に分かりますよね。左側でした。つまり外見上ではほとんど・・いや、全く分からないところがスゴイ!
高温加熱式なんだけど200度っていうギリギリラインがそうさせるんでしょうか。これは意外に卓越した技術の為せる技かと思われます。さすがJT!
そして、その吸い殻をくんくん嗅いでみましたが、なんと臭くない!
多少イモっぽく匂うことは匂うんですがアイコス・ヒートスティックと比べたら雲泥の差ですよコレ!マジでビビったわ・・
これならわざわざゴミ箱に消臭剤入れなくても済むかも。いや、ほんとに匂いが少ない。
吸い殻からタバコ葉のようなものを取り出してみましたが、あれ?・・先端あたりは加熱されていない?入れ方を間違ったわけじゃないんだけどな。
おそらく、何かしら味を損なわずに匂いを抑える工夫があってのことでしょう。だって、ちゃんと喫味を感じられましたから。
でも吸い殻が臭わなくても吐いたミストを第三者がどう感じるかですよね。では、喫煙者の知り合いに判断してもらいましょう。
匂いは多少するがアイコスやグローと違って臭くない!
匂いチェック開始。環境は閉め切った六畳部屋でメビウスレギュラーを3本連続で吸う。
そしてその部屋の匂いを嗅いでもらいました。ではお願いしまーす!
まずは近所に住まう私の飲み友達のBさん。普段はグローを使用するイケメン保険屋さんです。

うーん、なんかあまり匂いしないねぇ・・グローは少しタバコっぽいけどコレはそんな感じじゃなくてよく嗅がないと何の匂いだか分からんねぇ・・アイコスのツンとした感じもしないし、無臭ってこともないんだよなぁ・・もしかしたらオマエの加齢臭かもわからんなぁ・・よく分からんわw
なんだそれw ・・じゃあ次、申し訳ないけどウチのカミさん(非喫煙者)お願いします!※強制はしていません。同意のもとで行ってます。

もう・・前にも同じことやらなかった?ふん、ふんふん・・・あ、なんか・・お香?お香の匂いがする・・それも東南アジア系のお香だわコレ・・アイコスよりはマシだけどアンタがいうほど無臭ってことないよ。てか、アンタ吸いすぎだって!お酒も飲み過ぎ!
すいません・・
総じて紙巻きタバコよりも数段臭くなく、アイコスよりも匂いが少ないことが分かりました。
プルームSの謳い文句もあながちウソではなかったようです。
【総評】 激化する加熱式たばこ競争を制するのはどれだ!
プルームSの総合的評価を私がくだすとすれば、満足度はグローより少し上でアイコスよりは劣ります。
携帯性や運用などは各スモーキングスタイルによるところが大きいですが三社の中では一番下かもしれない・・。満充電10本は少ないかな・・
それに、ちょっと本体が大きいんですよ。電池部分じゃないとこは薄いんですが手に持つとやはり他社製品に比べて幅がある。
レイアウトはグローのようだし、これといった物珍しさも感じません。それに自立しないのもアンバランスで愛着が沸かない。
最後の最後まで期待していたJTの本格加熱式タバコとしてはもう一捻り欲しかったかな。やはり新製品としてはユーザーに対してのサプライズも必要だと思うのです。
しかし、私のように匂いに重点をおかれる方にとっては貴重な存在。そこがプルームSの最大の強みであることは確か。
価格も結構しますし、その点を補える代物かどうかは今後の評判で現れてくると思われます。
さて、これで三社三様の高温加熱式タバコが出揃ったわけではありますが、どれが勝つとかいう問題ではなくそれぞれに合った製品が提供されていることは実にありがたいこと。
益々肩身が狭くなる昨今の喫煙事情。まるでそれらをサポートするかの如く登場した加熱式タバコ。
一昔前と比べればものすごい進化ですが、それを促してるのは他でもない我々スモーカーなのです。
ゆえに声をあげることは大事なことであり、再び新たな製品が登場するかもしれませんね。楽しみです。
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