未だに加熱式タバコ「Ploom tech(プルームテック)」の発売地域から除外されてる皆さんこんにちは。
本日(5/1)のJT公式ニュースにて、本当の「全国発売日」が決定したそうな。以下ロイター記事へのリンク。
>「JT、加熱式たばこ「プルーム・テック」の全国販売を6月に開始」 reuters.com
この意味は今までの主要都市、限定地域とかではなく「マジでどこの都道府県でも発売開始」されるということです。
しかし、世の中の加熱式タバコへの風当たりは強い。それもそのはず、国の受動喫煙防止対策案の枠に入れられちゃったからね。
なのでJTは焦ってる。当初はたしか今年の9月あたりになるとの予定だったのに。
なんでも公式ニュースを読むと「生産体制が整ったから」らしい。だけど、実際には現在の発売地域の売れ行きが悪いから在庫が余ってるだけなんじゃないの。
とはいえ、プロモーションなども限定されているため「Ploom tech」すら知らない方も当然多い。
本日は全国発売までのおさらいとして「プルームテックとは?」を簡潔に皆さんへお伝えしようと思います。
プルームテックの長い歴史
JT プルームテックの前進は「プルーム」と呼ばれた加熱式タバコです。
しかしコレは全然売れなかったし、アイコスが日本に上陸したこともあってPloomTECHが開発されたわけである。
- 2016年3月 / 福岡市でのみキットとフレーバー3種を発売・オンラインは約1週間で売り切れ
- 2016年6月 / オンラインで2週間のみ限定販売
- 2017年6月 / 東京都で販売開始
- 2017年11月 / 新フレーバー2種を発売
- 2018年2月 / 6都市で限定販売(札幌市・仙台市・横浜市・名古屋市・大阪市・広島市)
- 2018年3月 / 千葉県・埼玉県を販売地域として追加
- 2018年4月 / それら地域のコンビニ販売を開始
- 2018年6月 / 全国都道府県のタバコ屋で発売
- 2018年7月 / もう全部だ!全部!コンビニもだー!
どうですか。ここまで来るのに約2年もかかってるんですよ。PMやBATが鼻で笑ってますよね。
プルームテックはどういった加熱式タバコなの?
現在、スターターキットは税込み4,000円。画像は初期型なのでハードケースでした。※今はソフトケース付き。
中身はバッテリーとチャージャーのみです。後は販売店やオンラインショップなどで「タバコカプセル」を購入することになる。5個入り460円。
このタバコカプセルにはカートリッジが1本入っており、その液体成分を気化させてカプセルを通して吸うというもの。アイコスやグローのように加熱を待つということはない。
オートバッテリーの負圧感知により自動でミストを吸引できる。カプセル1個で50パフ。紙巻きタバコ相当で約5本分楽しめる。※紙巻き1本、10パフとして換算。
1箱5個入りなので紙巻き25本ということなのだが、吸えば吸うほど喫味が落ちることもある。バッテリー先端のランプ点滅がカプセル交換の合図(50パフ毎)。
バッテリーの持ちも約250パフ(1箱分)というJTの計画性。
しかしソフトケースが付属しないのでご注意ください。
プルームテックのフレーバー(味)はどんな味?
現在(2018.5)は5種類のフレーバーが用意されている。
初期から販売されている3種類(レギュラー、メンソール、ブルーベリー)に続き、アップルとカフェモカが登場。
巷ではアップル(レッドクーラー)が人気だそうだが私は好かん。やはり男なら黙ってレギュラーにするべき。
プルームテックの満足度は紙巻きタバコと比べてどのくらいなの?
いくら加熱式でスマートになったからといって「喫味までスマートになってもらっては困る!」なくらい満足度は少ない。
紙巻き(メビウス)が10ならプルームテックは1か2くらい。1mgを吸っていた方なら移行しやすいかと思われる。なのでピースやエコーからなんてもってのほか!
キツイ銘柄から移行したいならばハッキリ言っておく。無理だ。
では、アイコやグローと比べたらどうか?。アイコス>>>>>>グロー>>>>>>>>>>>>>>>>>プルームテック。
しかしニコチンはしっかり体内吸収されているのでバカバカ吸うのはお勧めいたしません。軽くてもタバコはタバコ。
有害物質や匂いが少ないって聞いたんだけど?
こちらはJTが公式で出している紙巻きと比較した研究結果。
臭気濃度というらしいが、それが紙巻きの99%以下に抑えられている。その通り、プルームテックは全く匂いがしない。
お次は世界保健機関WHOが定めているタバコの有害物質成分を外部機関で測定した結果。
●調査実施者:外部調査機関
●分析項目:WHOがたばこ煙中の含有量を優先して低減すべき物質として選択している9物質(ベンゾピレン 、ホルムアルデヒド 、アセトアルデヒド 、アクロレイン 、N-ニトロソノルニコチン(NNN) 、4-(メチルニトロソアミノ)-1-(3-ピリジル)-1-ブタノン(NNK) 、一酸化炭素 、1,3-ブタジエン 、ベンゼン)を測定。
だから何?と問われればそうなのだが・・有害物質が減ろうが減るまいがスモーカーには関係ない。
これまで幾度にも渡りタバコ増税があっても「吸いたいものは吸う」。だから今日まで何も変わらない。しかし喫煙者の中には「体に悪いことは極力したくない」という馬鹿がいることも事実。
そういうショボイスモーカーにはプルームテックがお似合いだろう。それよりも受動喫煙を遥かに抑えられることのほうが重要である。
プルームテックは吸い殻が出ないがゴミ分別がメンドウである
Ploomtech スターターキットの保証期間は1年。つまりバッテリーは約1年ほど持つと思われる。
となると、タバコカプセルやカートリッジの後処理を迫られることになるだろう。
外箱は紙、カプセルやパックはプラスチック、そしてカートリッジは金属だ。1箱の中で1週間分のゴミを分別をしなくてはいけない。
普段は吸い殻が出ず非常に清潔感を保っていられるが、こと分別作業になるとメンドイ!って方もいらっしゃる。
今後、ユーザーが増えればその辺にポイ捨てする輩も増えることだろう。「一人はみんなのせいに、みんなは一人のせいに」。
実はVAPE(電子タバコ)でも吸える「たばこカプセル」
スターターキットがなくてもたばこカプセルは吸えます。
VAPE(電子タバコ)とプルームテックの構造は似ている。なのでドリップチップと呼ばれるマウスピースにカプセルを装着すれば簡単に吸えてしまうのだ。
これを機にVAPEに移行してみるのもアリかも。私はプルームテックのおかげでVAPEが好きになりましたよ。皆さんもぜひ!
まとめ / これからの加熱式タバコ市場はどうなるか
PMのIQOS、BATのglo、そしてJT PloomTECH。この2年あまり、私は加熱式タバコの動向を常に見守ってきました。
昨年、「負のレッテル(受動喫煙防止対策法案)」を貼られてからというもの加熱式タバコ市場はどこか沈静化しているようにもみえる。
最近PMは「ウチノアイコスワルクナイヲ!」と云わんばかりのデータを公開。
IQOS エアロゾルの受動曝露に関する臨床試験結果、「周りの方への悪影響(ニコチン、たばこ特異的ニトロソアミン)は認められず」
フィリップモリス・ジャパン公式サイト>
そんなことはもはやどうでもいい。見切りをつけたスモーカーたちは再び紙巻き・シャグに移行しているようにもみえる。
加熱式タバコの免罪符失効
既にメリットの約半分を無くした加熱式タバコ勢。やはり「法案の枠」に入れられたことが「結局変わらんやんけ!」という考えを生んだ。
しかし、そこにプルームテックが全国販売されることで何か変わることはあるのだろうか。
JTはプルームテックを低温加熱処理と呼んでいる。計画では真の加熱式も用意されているらしい。どちらにせよ国の掌で転がされる身分ならば転がり落ちぬよう気をつけてもらいたいものである。