こんにちは、ガリゲーです。今回はですね、VandyVapeのBF対応RDTAである「PYRO V2」を試していきたいと思います。
パイロ?ファイロ?意味調べたら「火の~」みたいな感じ。
特徴はBF対応というよりトップフローのRDTAってことですかね。漏れないってことはないでしょうけどどうなんでしょうか。
それではお初にお目にかけます「TOMTOP」さんのご提供でお送りさせていただきます。
提供 / TOMTOP
Pyro V2 RDTAとは
Vandyvape公式より
径はデジノギだと24.3mm。タッパはドリチ抜きで38mmほど。タンクは2mlと少ないがトップ→サイドエアフロー構造なので上部がデカイ。
とにかく長いという第一印象。
それとV2は二代目です。無印はサイドフローでBF対応ではありませんでした。でも中身は一緒。では、ちょっとイジっていきます。
パッケージ内容とインプレッション
ポストレスデッキなので気を利かせてくれたのか「コイルトリミングツール」が入ってました。
ドリチは810で付属のものはやや先細りタイプ。プリメイドクラプトンは2個入りで0.33オーム。デュアルだと0.15Ωでした。今日はこれでビルドします。は?
PEIタンクの他に嬉しいガラスも付属しています。ありがたや。
トリミングツールの使い方はコイル足を突っ込んで下からハミ出た部分をカットするだけ。
4-11mmまでどれだけ足を残したいか?で判断してください。PYRO V2は矢印が付いてた5mm。
私は他でトリミングツールを購入したんですがコッチも使いやすい。たしかCAPSTONE RDAにも付いてたはず。
うん!ドリチのせいでジェントルマンみたいになってる。見た目は非常に重要な要素ですからいくら性能がよくても欲しくない!という方もおられるでしょう。
残念ながらトップキャップは外せません。この歯車みたいなダイヤルを回してエアを調整します。割とシビアに効く感じ。全閉吸えない精度。
底には何やらOリングが・・。意味は分かりません。分かりませんがスコンカー接続部分からのリーク対策かなと。
今の所1週間以上Pulse 80に乗っけてますが漏れてません。後述しますがBFチャージのホールが天面にあるからだと思う。
では、詳しく詰めていきますか。
背が高いアトマイザーはなぜ敬遠されるのか
では、バラしていく前にちょっと背が高いアトマについて一言。
まず、長いとMODと合わないっていうのが一番のネックかと思われます。バランス取るためには大きいMODがどうしても必要なのです。
しかし日本人は欧米人と比べて手が小さい(憶測)。なのでMODは小さいほうがウケる。
つーことは小さくて背が低いアトマが重宝されやすいし一体感も出ますよね。
すなわち、このMODとの一体感がシックリくる基準になっているかのように思われます。特に外見に拘りのない方は大丈夫ですので次行きます。
トップエアフローにするための努力
バラせるのはここまで。何せトップエアフローだから。分解しようとすると絶対どこかが折れたり割れたりするタチなんで止めときます。
デッキは真っ平らなポストレスデッキ。4ホールでシングル・デュアルどちらでも対応してます。ネジもプラスマイナス両方可。
コットンホールも大きくてデュアルでもかさばらない。以前はポストレスデッキだと「うぇッ」ってましたけど、今は2ポストデュアルのほうが「うぇへっ!」てなる。
デッキとキャップを見ていきます。リキチャホールのゴム栓が付いてますので漏れ対策はバッチリ。これはTauren RDTAも一緒。
だけど、難点もあります!。それはキャップをカブせる際に密着させにくいということ。
デッキベースと完全に位置が固定されるから「回しながらカブせる」ということができません!
ビックリマーク付いちゃうほどの難点ですので、最初はリキッド塗ってからハメましょう。
しかし、使用してると結露でスムーズになっていきますからご心配なく。
チャンバーといっていいのかコイル周りは狭い。デュアルならこの空間にサイドから当てるので良い設計かと思われます。ただ天面がフラットなのが気になる。
ココら辺りが厚いせいでそれほど熱くはありませんでした。※普段40Wくらいで使用。
これはビルド後の画像ですが、3mmデュアルだと割と出口に近い。なんかスムーズにミストが上がってくるのか心配。もうちょい口径大きくしたほうが・・
そういえば忘れたました。このPYRO V2はデッキの他にBFチャージも可能なんです。しかもデッキ下から流れてくるのでポジピンまでは伝い難い仕様。
ですがそれだけ経路が長くなります。ボトルは割と押しこまないとスムーズにチャージされませんでした。
では、付属プリメイドコイルを使用してビルドしていきます。
シングルにするべきかデュアルにするべきか
コイルはNi80の26g*2のアウター35g-0.33Ωと表記。デュアルなので0.15Ωっす。普通のフューズドクラプトンですね。
6巻でジャストなので単線なら24gなどでカサふやさないとビルドしにくいかもしれません。クラプトンシングルならやりやすそう。
このシングル、デュアル闘争なんですが、別に味が良いからシングルっつーわけではないと思います。テクなら抵抗値も関係ないです。
肝心なのはアトマイザーの構造とエアの流れ(運用ドロー込み)をよく知り、それに見合ったバランスのよいセッティングを自分で編み出すことこそが肝要かと思われます。もちろんリキッド特性も考慮。
このPyro V2だとサイドエアホールが構造上コイルと近くなる。無数の穴も広く取られてて満遍なく当たるから冷えそうではあります。容量が多いクラプトンでも大丈夫そう。
ですが、シングルだと内部に隙間が出来やすくそれ相応のミストでないと薄まりそうです。よく見るとコットンホールも広くとられてますからシングルだと遊びやすいしヘタすれば漏れそう。
ということグダグダ考えながらセッティングを楽しみます。吸ってみてその考察がおかしいと感じるならそれだけでスキルは伸びていくと思うのです。ビルドの醍醐味は試行錯誤なのだから・・・。
トップエアフロー製品はメーカー側の誇示みたいなものだ
まず、トップエアフロー効果についてです。
エアフローというかエアホールがタンクより上にあれば傾けない限り物理的には漏れません。
なのでトップにするという意図は漏れにくさに重きを置いている証拠でもあります。
1年ほど前からEU圏におけるタバコ製品への指令(TPD-Tobacco Products Directive)に各社は反応を示しています。
パッケージにデカデカと書いてあるアレです。この製品はニコチンを含みます!なので子供の手がとど・・みたいなやつ。詳しくは下記リンクへ。
>GOV.UK / E-cigarettes: regulations for consumer products
他に2ml規制もあります。TPDはMODには適用されないのでスコンカーを多く出してきた背景にもなっていますよね。
そしてTPDにはこの「漏れない製品」または「漏れにくい製品でないと輸入させないよ?」というのも内容に含まれています。
それがポーズだけだとしても各社はトップエアフロー製品を出さないと規制をクリアできないのではないか・・と不安にかられているかもしれません。
私はその裏返しがトップエアフローの真意だと推測します。
とはいっても、漏れにくいことは確かなのがトップエアフロー。現在はサイドはおろかボトムまで変換しているタイプまであります。
それだけ構造も複雑になりパーツもまた多くなる。そうなると価格は高くなる。
それに見た目にもスッキリさせたいのはやまやまです。味ノリもまた然り。
なのでメーカーもプロなのでちゃんとトップ、ボトムなどの効果は熟知していると思う。
もし本当にトップが良いのならボトムばかりの製品が多いのは何故だろうか。
味の出方や使い勝手の総評
ワット数高めなリキッドは毎度マレーシア系で試してます。そんなPyro V2のお味はあまり出てくれません。サイドホールとドリチまでが近いせいかも。
もう少しチャンバー内部を上げて収束効果がある形状のほうが良かったか。しかしそれだとどんどん背が高くなります。もしかしたらギリギリでこうなったのかもしれませんね。
ドローはスムーズでキャップを回すエア調整も使ってておもしろい。だけどちょっと触っただけで狂うし調整した位置がほぼ分からなくなる。
BFチャージはスコンカー使いならありがたいですが私は正直もう要らない。何故ならGalaxies RDTAでゴールしたから。
それに上から入れられるならそれでいい気がしてきた。もちろん横にすればデッキあたりから速攻漏れるのでトップエアは関係ありません。
はい。なんていうか、トップエアフローをラインアップに入れたいメーカー側の趣旨が色濃く出ているだけの製品のように感じました。