クリアロからそろそろRDAやRTAに移行したいと思っているVaperのみなさんこんにちは、ガリです。
本日のお題は「はじめてのRBA-リビルダブルアトマイザー」
RBAとはリビルダブルアトマイザーの略。主な種類はRDAやRDTA,RTA,GTAなんかがあります。直訳で再構築可能な噴霧器という。
そして何故RBAなのか?VAPERの皆さんは既にご存知なことだが、いわゆる電子タバコ(VAPE)のほとんどは「クリアロマイザー」といわれる既製品のコイルを使用するもの。
かえってRBA(RDA,RTA等)は自分でコイルを巻いてウィッキングするので、コスパとダイレクトなミストによる味の探求が可能となる。
もちろん、どちらが良いなどということは決してなく、お好きなほうを選べばよい。だが、どうであろう。クリアロばかりを吸っていると思うのだ。
このリキッド、「あのRDAで吸うとどうなるんだろ・・」とね。
ではビルド用語などもあわせて順番に解説していきます。
Vape ビルドを行うにあたり用意するもの
まずはRBAアトマイザーを購入しなければ意味がないですよね。
RBAアトマイザーはRDA(ドリッピング)とRTA(タンク)が主流です。
クリアロからの移行ならリキッドをいちいち補充しなくて済むRTAのほうが扱いやすい。
個人的にはどっちも手間は同じだと思います。
ですのでここで言ってることはRDAでもRTAでも変わりありません。
今回使用するのはGEEKVAPEのAMMIT RTA。
22mmでistick-pico MODに付きますし、シングルコイルでデッキが非常にビルドしやすい。
そしてボトムエアフロー。価格は日本だと、だいたい4,000円前後くらい。今回はコレを使ってビルドに挑戦したいと思います!
尚、コイルが二つになるデュアルビルドはシングルコイルで慣れてから行うことをお勧めします。
理由としてはコイルを並列で組むので抵抗値が半分になりますし、二つのコイルへ均等に熱を加えなければいけないので難易度がハネ上がります。
こちら↓のRTAもビギナーにはおすすめ。
必要な道具
オームメーターかMOD【3,000円前後】
コイルの抵抗値を測定するもの。MOD(10w前後が出力できるもの)でも可能です。
ビルドではドライバーン(焼き入れ)でコイルの形成やマイクロコイル(隙間無し)時のホットスポット(熱ムラ)の除去が必要になります。
なので長い目でみれば安定して焼き入れ可能なドライバーン機能付きオームメーターが欲しいところ。18650電池は必要。
※MODで焼き入れを行う場合は10Wくらいから試してください。30Wくらいでイッキにかけるとワイヤーが切れます。
ワイヤー【700円前後】
VAPEショップのビルドコーナー等で販売されてます。主流なのはカンタル、SS、クラプトンなど。
温度管理用のチタンやニッケルに手を出す前に最初はカンタル(アルミ/クロム)かSS(ステンレススチール)がお勧めです。※温度管理はSSで可能。
個人的に太さ(ゲージ)は26Gが一番扱いやすい。30、28、26、24、などありますが数値が大きいほど細くなり、抵抗値が上がります。細いほど電流を通しにくくなる。
あと太さは同じでもカンタルよりSSのほうが柔らかい傾向にあります。
単線ワイヤーは1巻き30ft(約9m)くらいが多いのでコスパはいい。購入するならカバーが付いたものを切にお勧め(GeekVapeとか)。裸だと一瞬のミスで、もれなくバイーン!ってなる。
コイルジグ(ドライバーでも可)【百均でOK】
ワイヤーをコイル状に巻きつけるツール。径が分かるドライバーがあれば代用可能です。
コイラーだとキレイに巻けますが若干コツがいるので最初はドライバーでいいのかもしれません。
主流のコイル直径は3mm~2mm。何ゲージのワイヤーを直径何巻で巻くかにより抵抗値やウィック面積が変わってきます。
この試行錯誤がビルドの醍醐味といってもいいでしょう。
ニッパー【百均でOK】
コイル足をデッキのポールポスト(留め具)に通した際、ワイヤーをカットします。そもそもワイヤーを適度な長さに切るのに必要。
ビルドコイルを覆っているチャンバーに接触する危険を避けるため、ニッパーは出来るだけ精度が良いものを選びたい。
セラミックツイーザー【700円前後】
焼き入れしながらコイルを成型する際に必ず必要。これをピンセットのような金属製のツールで通電させるとショートします。
一般量販店では入手しにくいのでVAPEショップでの購入となる。
ペンチのほうがやりやすい方は「通電(焼き入れ)しながら」でなければ大丈夫です。ガンク除去の金属ブラシも同様。
コットン・はさみ・ピンセット【百均でOK】
最終工程のウィッキングをする際に必要。ウィックにはオーガニックコットンやメッシュ、シリカ(グラスファイバー)などがありますが、コットンがまず主流でしょう。
こればかりは何が良いとはいえないですし、分からなければ無印のコットンをオススメします。
私個人の見解ではRBAビルドはコットンワークが全てだと思います。
各種ネジ絞めのドライバー【アトマイザー付属が多い】
これはアトマイザーの各デッキによって変わります。六角であったり、プラスねじやマイナス等。
大抵はアトマイザーに付属されてますので買い足す必要性はないかと。VAPEにハマると一番増えるのがこのツールなので。
これら全部をひっくるめてDIYキットを買えば手軽に済むというのもありますが、結構高いのでオームメーター等は1回MODで試してからでも遅くはないです。
関連記事>100円均一で買って良かったおすすめVAPEグッズまとめ!
アトマイザーのデッキを確認してからビルドをする
YURI RDA
購入する際にデッキタイプは予め確認しているかと思いますが、現物に何の疑問も持たずにビルドするのは危険です。
新品の状態では製造工程で出る油分や埃が多いので、まずは中性洗剤やぬるま湯でアトマイザーをよく洗って乾燥させます。
Nectar-MS
そしてポジティブ側(プラス・絶縁体で覆われているほう)のポールやデッキ下のコンタクトピンなどがしっかり絶縁されているのかを確認しましょう。
可能ならルーペ推奨。特に中国製は検品が甘い傾向にあるので、ネジ留めの遊びやメッキ剥がれ、バリ、クラックに不安を覚えます。
全バラとまではいかないにしても極力分解して構造を把握するのもビルド上達への近道。
AMMIT RTA
さて、今回は上のAMMIT RTAでシングルコイルビルドで行います。ワイヤーを挿し込むポストは2本でコイル足は同一方向に巻くリターン。
フォワード巻きはコイル足が左右に広がる巻き方です。何回も適当に巻いてみればデッキに合うかどうか自然に分かりますのでご心配なく。
コイルを目標抵抗値で巻く
ワイヤーを適宜カットして(10cmほど)、自分の目標抵抗値を狙いましょう。
巻き数が多ければ抵抗値が増えるので、それに合わせてコイルの直径を決めていきます。
これは最初、全然分かりませんので計算ソフトで覚えたほうが早いです。
コイルトイは材質や太さを表すAWG(ゲージ)、diameter(直径)を決めて目標抵抗値に沿うように何ラップ巻くかを計算できます。
1回覚えれば次回からはおおよその目安を把握しやすいかと。
私はいつもテキトーに抵抗値を決めるので2mm~3mm径で6~9巻きしてみます。
運用によりますが、だいたい基準は0.5Ωから1Ωかな。コイル形状はスペースド(隙間あり)やマイクロ(隙間なし)などがありますが、スペースドで形成するのはウィッキング時の難易度が高いです。
そして、このコイル形状でも抵抗値が変わります(スペースドは抵抗値が高い)ので多少の目標誤差は無視しましょう。そうして覚えていくのがビルドの基本ですから。
あと、クラプトンビルドは初っ端からでは難しいかと。ただでさえ太いのにカッコつけて凝ったジャガーノートやキャタピラなんかを選ぶと超低抵抗になることもあります。
最初は大人しくカンタルを切にお勧めします。正直、最初は成形しやすい単線カンタルがオススメです!
関連記事>ツイストコイルを速効で簡単に巻く方法(パラレルビルド)
関連記事>クラプトンコイルって種類多くない?ちょっと整理してみた
では、ほいほい巻いてポールの穴にブッ挿し、ネジを絞めて完成。
プラスネジの場合はナメやすいので注意してください。必ず遊びが無いドライバーを選びましょう。そして絞めすぎないのがコツ。
しかし、めっちゃ簡単ですよAMMITはホント。そして、ジグを通したままで絞めるとコイルが動きにくい。
この際に抵抗値を増やしたいときの為にコイル足は幾分か残しておきましょう。
だいたいの抵抗値が決まれば、後は飛び出たコイル足をニッパーでカット。出来るだけ根元でカットしましょう。
手でグネグネするのはネジ先を痛める原因になります。デッキにかぶせるチャンバーに接触しないように注意してください。最悪ショートします。
いざ焼き入れで形成・ホットスポットの除去!気分は鍛冶屋のオヤジ
いよいよコイル形成に入ります。ドライバーン付きのオームメーターやMODでコイルに熱を加えます。
※MODの場合は10Wくらいかければ焼き入れ可能。
コツは少しづつ熱を加えて形成すること。イッキに電力を加えるとゲージによってはコイル足が焼き切れます。ツイーザーで抑えて隙間無くマイクロコイルにしてあげましょう。
ホットスポットの除去とは熱ムラを無くすことです。何回かムラがある箇所を擦ったりして均一に熱が伝わるまで行います。※スペースドコイルの場合は熱ムラが発生しません。
しかし形成がうまくいかないからといって何回も行うとアトマのゴムパッキンが劣化しますのでほどほどに。
そして形成を終えたあとは必ず熱を十分冷ましてからウィッキングに入ること。私はバカなので何回も軽い火傷をしました。ア!ッチ!て
あと、カンタルなどでコイルが青く変色しますが、これは酸化皮膜という金属を保護する膜。ビビらなくても大丈夫。
そして最後に抵抗値を計り、軽くネジを絞めて完成です。
低抵抗になればなるほど過放電になるので、アンペアが高い電池での運用をお勧めします。
コットンワークこそがビルドの画竜点睛!終わりなき戦いが今始まる!
ビルドに於いて今までのコイルマキマキ作業は誰でもできます。
そして誰でも出来ないのがコットンワーク!
私は最初、RBAビルドはコイル命かと思っておりました。うまくコイルが巻ければ初心者卒業だ!ウエーイ!そう思ってました・・・
しかし、何度もビルドをしているうちに気づくのです。
コレ、コットンワーク次第じゃね?
とね。
いくら美味しいと評判のRDAだろうが、ステマで掴まされたRTAだろうが全てはコットンワーク次第で使い勝手が大きく変わるのだ。
つまり、コットンワークは人それぞれ。基本的にはコイルに挿してスカスカでなければOKですが、緩いよりはキツいほうがいいと思います。
そしてコットンの足を削いだり、ふわふわにさせてジュースホールに押し込んでやる。これでだいたいなんとかなる。
コットンはシートタイプともっさりタイプが主流。シートタイプでは供給と耐久性を良くするスコティッシュロールという巻き方があります。これは覚えておいて損はありません。
関連記事>人気VAPEコットン8つをテスト!おすすめはどれだ!
ちなみにAMMITの場合はウィックの足をジュースホールにつめると、もれなく供給不足に陥ります。かといって干渉させないとイガります。
ほんのチョコっとだけ入れてやるのがミソ。これは何度かトライしてみてください。個人的にはこんな感じがベストでした↓
すんごいシビアなんですよコットンワークってヤツは。だからおもしろいんです。言うこと聞かないから。
それと、エアの導線をコットンで作ってあげると味ノリも良くなります。ふんわり&こんもりとね。いろいろイジってお好みに調整してみてください。
最後にリキッドをコットンに馴染ませます。少し浸透させたら数回パフしてみる。うまくミストが出るかを確認しましょう。
あとはタンクをつけてリキッドチャージすれば完成。しかし、RTAの場合は漏れなどの原因もつきまとうのが悩み。
ジュースホールがあるタイプなら閉めておいてチャージします。リチャージでは出来るだけ内圧が変わらないように素早くキャップを閉めるのがコツ。
これが優等生なクリアロだったら「あ、そう」で終わっちゃう。
全ての責任が自分に降りかかるのがRBAであり、上手くハマったときの快感を覚えると抜け出すことが困難なほどのオーガズムを感じるのだ。
それがRBAビルド!
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