前々から記事内でSNUSについて触れてきましたが、今回は実際に使ってみた感想などを記していきたいと思います。
いわゆる無煙タバコ(嗅ぎタバコ)ですね。こういった嗅ぎたばこの歴史は古く、18世紀のヨーロッパではかなり流行ったんだとか。※スウェーデン発祥
それが葉巻や紙巻きが主流になって徐々に追いやられていったというわけです。
もちろん、昔と今とじゃ技術的にも衛生的にも進化してると思うので、実際のところどうなの?っていうところをレビューしていきます。
ZERO STYLE SNUSの使い方
【JT公式サイトより】
SNUSの使い方
- ポーションを上唇の裏に挟む
- 挟んだ状態で味を楽しむ
- 15分から30分で取替
JT ゼロスタイル・スヌースはポーションと呼ばれるパックを口腔内に留め、そこからジワジワとニコチンを体内に吸収させていく「たばこ製品」。
飴やガムなどのように舌で味わうものじゃないので最初は違和感を感じるでしょうね。
では、現物を見てみましょうか。
実物を体験!しかし、とにかくフタが開けにくいぞSNUS
JT SNUSは何年も前から販売されてるので既にご存じの方もみえると思います。昨年リニューアルしたのかな?
1つ500~550円でポーション20個入り。オンラインショップ、またはタバコ取扱店などで売られています。しかし、現在でも置いてるところが非常に少ない印象。
さて、それではフタを開けていくんですが・・。ここで最初の難関が立ちはだかることに・・。
それは、指を引っ掛ける箇所も無く、スペースも狭いので簡単には開けられないということ。私はツメを押し込んでなんとか開けた記憶がありますね。
これは子供などが容易に開けられなくするためのチャイルドロック仕様なんだとか。なので、むりやりコジ開けることに・・ふんぬっ!
その際、注意したいのが一点。それは強い力で開けようとすると中のポーションがその勢いで散乱することがあるんですよ(笑)。
はぁ、はぁ・・。そして、ようやく中身とのご対面。写真のものは既に使用してるので量は減っております。※通常は20個入り。
この銘柄はブラックメンソールなんですが、開けた瞬間に甘ったるいような刺激臭が鼻をつく。ちょっと薬品っぽいかな。
ポーションの大きさは約3cm×1.5cmほど。タブレットガムより少し大きい程度。厚みは3mmほどですね。
中身を開けると何やら「精米後の米ぬか」のようなネットリとした粉が入っておりました。触るとサラサラ。もちろん食べちゃダメ。
開けたてはもっとポーションの紙袋が白いので湿気ったかもしれません(笑)。
うーん・・コレを口の中へ投入するんですか・・?。しかも上唇の裏という謎指定。最初は結構勇気がいりますよ。
では、いざ!・・んぐっ!
味や使い勝手はどうか?ツバは飲んでも大丈夫?
最初、位置はどこでもいいと思ってましたが、どうにもアゴの動きでズレてしまうらしく上の歯茎が一番最適なんだとか。
それと、歯茎って歯根のある箇所が盛り上がってるじゃないですか。ちょうど谷間になる部分があるので、ソコに横で寝かせる感じ。
しかし、物凄く違和感があります。歯の治療中にガーゼを入れられている感じとでもいいましょうか。
載せた瞬間から歯茎がピリピリし始めて、2分くらいすると慣れます。前方側よりサイド奥が個人的にはベストポイント。
また、味に関しては舌に触れてないので全く無味無臭。しかし5分くらい経つと唾液と混ざり、多少甘酸っぱさが出るかなー程度。ダイレクトに味を楽しむものじゃないかも。
【JT公式サイトより】
しかし、フレーバーのバリエーションは豊富なのでお気に入りの味が見つかりそう。
新作も続々登場してます。シレっとフレーバーに力を入れているもよう。個人的にレモン・ミディアムがスッキリしてておすすめかと。
以前、JTの方にお聞きしたんですが、唾液は飲み込んでも大丈夫らしいです。それに上の歯茎だと飲食もできますね。※噛みタバコの場合は唾液を吐き出します。
ただ、上の歯茎なので唾液はそんなに出ません。普通にしてればいいと思いますよ。
案外、くわえタバコより自由度が高いのでパソコン作業やオンラインゲームで重宝しそう。喋れるし。悪くないよこれ。
そして、15分から30分くらいを目安にポーションを取り出します。SNUSの裏蓋が開けられるので、そこに入れておくことも可能。
ただ、唾液でベトベトになったものを持ち運びたくはありません。普通にゴミ箱があればティッシュにくるんで捨てたほうがいいかも。
しかし、元々、吸えない場合での緊急用ならユーザーフレンドリーな工夫。また、フタを開けるのが大変なので裏蓋に2,3個入れておくのもアリかと。
とはいえ、たばこ製品なので子供や未成年の手が届かない場所に置いておくことを忘れずに。
満足感は感じられるの?1日しのげる?
これがですね~、皆さんの一番気になるところかと思われますが、結論からいいますと・・
満足感はあります。
あります!というか効きがマイルドなので総体的に感じられる満足感といったほうがいいかもしれません。
紙巻きや高温加熱式と比べたらダイレクトさは無いでしょう。しかし、ポーションを含んで10分以上すると吸ったあとの感じに近くなるのです。
そりゃあ、銘柄や人にもよりますけど、少なくともこのブラックメンソールではちゃんと効いてます。朝イチだと多少クラつきますし。※朝イチでなくても
では、1日代替としてもつのか?っていう話であれば、今のルーティンでは多少厳しいかな。でも本数は減らせそう。
「我慢できる」っていう感覚よりも「SNUSやりたい」っていう気分にさせてくれるときがあるんですよ。ステマじゃなくてホントに。
この段階ですでに私の中では非常用、もしくは嗜好として重用できる確信が湧きました。
他、BATのVELOやアルカポネなんかも有名らしいのですが、いろいろと試してみたいですね。こっち方面疎いので。STIXも気になるし。
来月4月からは受動喫煙対策も全面施行されますし、2020年は本格的に無煙元年となりそうな気がしてます。
メリットとデメリット
それでは以上を踏まえてSNUSを簡潔にまとめてみたいと思います。
メリット
- 副流煙が出ず受動喫煙をさせない
- 場所や動作を選ばず楽しめる
- ライターやデバイスを必要としない
- 意外に満足感がある
デメリット
- 口内の違和感・多少のタバコ臭さ
- 取り付けたり外す際に手が汚れる
- 常用するならコスパが悪い
- タバコなので当然リスクがある
ざっと、こんなところでしょうか。個人的にはデメリットよりもメリットのほうが上でした。
違和感はすぐに慣れるし、たばこ臭さも手に取り出したときにフワっと匂う程度。
ただ、素材の割に価格が500円~550円と値をはるので常用はできないですね。あくまで吸えないとき用と割り切ってます。
あと、当然に「たばこ製品」ですから健康上のリスクは付きもの。たとえ煙を吸い込まなくても口腔粘膜を通して有害物質を摂取していることに違いはありません。
怖いことをいうようですけど、誰もが健康を害したくないと願っています。
こうした無煙タバコは周りへの配慮としては評価できる。しかし、そのことがかえって逆効果になれば本末転倒。
まずは自分自身と相談すること。そして、受動喫煙対策とは、つまるところスモーカーのためでもあると思うのです。
普及のカギは全国コンビニ発売か
SNUSの難点は製品自体が昔から存在するにも関わらずほとんど知られていないということ。
それに、いざ買おうと思っても販売しているショップが少ないことが挙げられるでしょう。もしかして大人の事情があるのかもしれませんが・・
ゼロスタイル販売店などはCLUB JTで確認ができます。お近くにない場合は公式オンラインショップで通販も可能。※別途送料
自分はたまたま入ったコンビニに置いてあったのでSNUSを試せました。しかし、よく使う近所のコンビニには未だ売っていないんですよ。
これが普及して全国のコンビニでも取り扱ってもらえたら嬉しいですね。
何故なら、紙巻きたばこから加熱式へ革命が起きたのと同様、このSNUSにも似たような光を覚えたからです。
どんどん迫害されている我々スモーカーが世間に配慮し続けている末路がこのSNUS。
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