こんにちは、ガリゲーです。特に言いたいことはないです。あ、牡牛座です。マジで。
さて、本日ご紹介いたしますのはメカニカルチューブMODの「THC-TAUREN(トーレン) MECH MOD」でございます。
THCとか名前がイタいメーカーだな、って思ってたけど「Thunder Head Creations」の略でした。でも狙ってそう。
私、メカMODに詳しくないのでよく分からないんですが新参メーカーなんですか?。製品発表されるまで聞いたことがありませんでしたよ。
それではいったいいかなるMODなのかを3AVAPEさんの提供でお送りいたします。あと今回、モノがモノだけにかなり長文です。いつもすいません。
提供 / 3AVAPE
THCとは?他の製品は何があるの?
公式フェイスブックを見る限り、以外に古かったですね。2016年頃からやってるみたい。公式サイトはドメインだけ取ってあって、まだ作られていないもよう。
製品はサブオーム・イノベーションズとコラボしたRTAだったり、DNAMODなども出てました。
他にプリメイドのゴリゴリクラプトンも当時から作ってる感じなので私がモグリなのは間違いないです。ただ「知る人ぞ知る!」みたいなノリかどうかは不明。
半年前にアップされてるのに約1ヶ月くらい前からこのTAURENシリーズが目立ち始める。何故だ?
TAUREN RDAも連発。サイドフローのポストレス。リカーブのデュアルみたいな感じ。
ついでにメカスコやビルドツールなんかも出てますよ。これ↑電池とボトルが別なので運用しやすそう。テクスコだったら欲しいかも。
そんなややハードコア臭がするTHC。それではさっそく触れていきたいと思います。
TAUREN MECH MODのスペックと特徴
Parameters:
Size: 26x 92.5mm (top: 24mm)
Package Size: 39(d)x 110.5(h)mm
Material: Copper/ Brass
Battery Compatible: 18650 / 20700 / 21700
Color: Copper/ Copper Black/ Brass/ Brass BlackFeature:
-Innovative Ball Connected Button
-360°Full Contact, No Firing Hesitation
-Unique Luxury Painting
-Compatible with 18650/20700/21700 batteryPackage includes:
1x THC Tauren Mech mod
1x THC Chaining
1x Flannelette Bag
1x 18650 Adapter
TAUREN MODのスペックを要約すると、径26mm(Top 24mm)で高さ925mmのハイブリッドメカチューブです。太い!&21700まで使用可能。
そしてスイッチが特異な機構らしく、360°フルコンタクトなるものを採用。※後述
メカニカルMODは電池保護回路が付いていません。使用には基本知識が必要になりますので注意してください。特に電池とアトマイザーを直接つなぐハイブリッド接続は使用方法を誤ると大変危険(発熱・暴発)を伴います。
メカの使用方法ではないですが大まかなに知りたい方は過去記事をどうぞ。
はい。そしてカラーバリエは現在5タイプ。カッパー(銅)、ブラス(真鍮)とそれぞれを塗装したブラック3色です。塗装はマットで溶岩みたいなやつ。
※現在はSSも追加されバリエーションが増えました。(追記)
3AVAPEでは約5,500円前後。マスプロなのにちょっと高い?安い?。でも最初に言いますが「良い作り」だと思いますよ。
それではパッケージ内容へ移ります。
上質さが醸し出すTAURENのパッケージ
製品パッケージはネルの巾着に大きな金属製の筒。タグは本体カラー。
このドラム缶型のケースは頭と底が外せます。ケース自体はそんなに重くはないかな。薄い合金みたいな。
フタを外した瞬間にこのキーホルダーが落ちるので注意。形状的にツールではないみたい。金属製。
ほぅッ!本体が真空パックされてる!。こういうの他にもあるのか知らないですが凄く好き。酸化防止かと思われます。そして説明書など不要なグルーヴ。せめてカードくらい入れてほしいわ。
このキーホルダーはどう処理していいのか悩む。どこかランボルギーニを意識してます?してない?はい。
もったいない気持ちで真空パックを開封。ほどよい重量感であります。電池抜きで147g。18650で約206g、21700で約216g。デュアルRDA込で約250gあたり。
本体には18650のアダプタが付属(プラ)。21700で内部がジャスト。20700は若干遊びます。もちろん電池は同梱されておりません。
それにしても新品のカッパーがピンクゴールド色で眩い・・。たぶん1ヶ月も経てば良い感じにくすんでくることでしょう。
では、詳しい本体の形状と構造を紹介していきます。
TAUREN MECH MODのプロダクトデザイン
このTAURENのデザインは上部が先細ってます(26mm-Top 24mm)。なのでアトマによっては非常に合わせにくいかと思います。
ロゴや正面下部のシリアルナンバーなどはすべて彫り。割と深い。文字が0.5mmくらいでロゴ部分は約1mmほど。
バックからサイドへはグリップし易いようにクビレてます。しかし、この位置がちょっと高いかも。もちろん手のサイズによりますけど。
中指派ならちょうどいいですが人差し指派なら関係ないですね。雄牛ロゴの彫りが深いので滑り止めにもなります。
最初、なんで26mmもあんの!と思いましたが21700積んでエングレ処理などを考えるとギリギリなんでしょうか。これが24mmストレートだったら・・と脳裏をよぎりますが個性は出てるかと。
スレッドのハマリ具合は良好。黒い部分は油汚れのように見えますが加工処理の跡(照明のせい)です。中華マスプロにしてはこのTAUREN、一切の不潔さは皆無。
それとガス逃しかと思われる溝も入ってますがスレッドからズレてるのでただのデザイン?リークプルーフ?
スイッチ部分はフラットタイプでロック機構はありません。チューブから飛び出る長さは18650でも21700でも同じ。約2mmほど出ます。全長を抑えるにはいたしかたないかと。
周りの4箇所の隙間はベントホール(ガス抜け)。
インプレとしては非常にガッシリしていて質実剛健っていう趣。意外に手に馴染みやすい印象でもありました。そして細部も丁寧に作られており安っぽくはありません。
難があるとしたら26mmなので多少重いのとボトムを外す際に滑りやすいこと。なにか角にギザ十みたいな処理が欲しかったな。
あと、MODを振るとカチャカチャ音がする!※何度もすいませんが後述。それでは分解や構造を探っていきます。
TAUREN MODの構造や使い方
私、記事を書くのにだいたい4時間以上かかります。撮影は2時間くらい。クソショボイのにも関わらずですよ。ここ笑っていいです。
何故かって、VAPEは非常にオタクが多いカテゴリーなんですよ。ヲタクか。だからヘタなことを書いたら無視されるか晒される。そこまで読まれているかは疑問ですけど。
ただ、それら批評は公開している以上別にいいんです。それよりもやはり怖いのは間違った情報を出して訪問者さんを危険に合わせる可能性があるということ。VAPEはそれが一番怖い。
つまりこのようなハイブリッドメカニカルのレビューなんかはまさにソレ。
なので、今読んで頂いている方はどうか鵜呑みにせず(あたりまえだわ)、諸先輩方の記事や動画で精査していってくれることを願います。
もともと製品レビューとはそういう類のもの。各々で知識や論点、評価などは異なります。
ハイブリッドメカの基本的な扱い方
ハイブリッドメカは電池の極とアトマイザーのコンタクトピンを直接繋ぎます。なのでMODよりアトマイザーと電池状態が命綱。
まずはアトマイザーのコンタクトピンの出シロが突出(約1mmあたり)していることを確認しましょう。このピンがあまり出ていなかったり、凹んだりしたものを使うと短絡します。
なので、コンタクトピンが出ていないことが多いクリアロはダメ。※たとえピンが出てたとしても私はプリメイドコイルは信用できない(中身見えないから)。
そして、電池極にコンタクトピンだけが接触しているかどうかを目視で必ず確認しましょう。※もちろんMODから外した状態で。逆光にして見ると把握しやすいです。
このコンタクト(ポジティブ)ピンはプラスでスレッド(ねじ切り)部分はマイナス。つまり電池極やコンタクトが凹んでるとマイナスも接触する危険性があるということです。これが短絡。
短絡(ショート)とは電流の流れの間に何も抵抗がないことを意味します。その状態で通電させれば電池パワーがそのままハネ返り、発熱、発火、爆発へと繋がってしまう。一瞬でもアウト。
そしてハイブリッドの場合、必ずアトマイザーを装着してから電池を挿入するようにしてください。アトマイザーを外す際は電池を抜いてから外す。
これは「電池が入っている状態では常に抵抗をかます!」という意味と電池極がMODに直接触れないようにする為。
なぜならアトマを装着しないで通電させることも可能だからです。つまりこれもまた短絡。
他にも電池スペックによるコイル抵抗値の許容範囲や電池被覆破れ、電圧降下を無視した過放電、使用しないときには電池を抜くなど、メカニカルMODには様々な制約があります。
そして、肝心なことをもう一つ。コイル抵抗値は低いほど電池にパワーがかかります。つまり連続放電以上を迫られ発熱しやすいので、電池スペックと相談してビルドを組まなければなりません。
おおよそ0.3Ω以上(14A)が望ましいですが、安全を考慮すれば0.5Ω(8.4A)以上で運用したいところです。当然にメカ自体、安全という言葉が似合わないのは承知してます。
ただし、スタイルにもよるのであまり抵抗値が高いとメカニカルの魅力を引き出せないことも事実。なぜなら直付けのハイブリッドのメリットは通電効率の高さにあるからです。
もう疲れるわ・・だからイヤ・・・
どこか書きなぐって見落としてたりするかもしれないので下記関連記事も宜しければどうぞ。
TAURENのスイッチ構造・360°フルコンタクトスイッチとは?
それではスイッチのお話から。まずは電池を入れるためボトムを外します。
電池を挿入します。うーん・・ここで。ドッチから入れんだよ!って話が浮上しますが、シングルメカはどっちでも通電します。※スタック、パラレルメカの逆挿しは命取り。
ただしニップルトップの電池やスイッチ構造によってはコンタクト側がプラスでないとスイッチを押さなくても通電してしまうことがある。
なのでMODの注釈に何も書いてなければコンタクト側をプラスにしたほうがよろしいかと。あと、スイッチが迫り上がる接点だとプラス極が凹みやすいというのもあります。
ただ、このTauren、コンタクト側にベントホール開いてないんですよね。正直なところよく分かりません。
それに電気工学的に良くないということを聞きました。なるほどと思った記事を拝見しましたのでシェアさせていただきます。
さて、これがTAURENの接点です。 通常は下から押し込むと同時に上の接点が迫り上がるのですが、TAURENの接点は上がりません。フラットのまま。
なので電池固定で既に接点はとられている状態。しかしそれだと危険じゃないか!と思いますよね。
上画像は底のパフボタン。下が飛び出ないので押せます。つまり、スイッチ内部で接点される構造。なので電池極が触れていても通電しません。これにより極への物理的負荷や誤って接触しっぱなしということがない。例えばマグネットタイプとか割れたりする恐れもあるし。
それで何が360°フルコンタクトなんだよ!って話です。それではスイッチを分解してみますよ。まずは何かしら道具を使用して右側のトップを外す。ツイーザーだと折れるのでお勧めしません。私はハサミ。
すると、ボール(金属)が入ってました。それをスプリングによって押し上げ、トップパーツと接点をとる構造。このボール全体でコンタクトさせる仕組みなので360°なのでしょう。
しかしTAUREN MODを振るとカチャカチャ音が鳴るのはコイツのせいだったか・・。
バラすとこんな感じ。メンテナンスはしやすそうだけど4分割されたパーツとかパチンコ玉とかいつか無くしそう。しかも予備が何もないっていうね・・スプリングの予備くらい入れて欲しい。
トップも逆ネジで外せます。ボディとの絶縁はあたりまえ。
さて、これがウリの360°フルコンタクトなんですが、メリットは何でしょうか。スイッチで接触させると上と下に挟まれたボールはほぼ包まれた形になります。
手持ちのハイブリッドで比べてみましたが体感では分かりにくかったですね。これならボールじゃなくても通常の押し上げ機構を内部にするのとではどう違うのだろうか。
ちょっと私レベルでは考察は難しい。とにかく画期的!かも・・
このMOD、逆さにするとミスファイヤーしてしまう不具合をSNSで確認しました。自分の個体で何度か全パラして再確認したところ、逆さ(180度)にしたら通電しました。
原因としてはスイッチ部分のインシュレーター(絶縁体)を締めすぎると内部の空間が狭くなり、且つ傾けたりした際に接点してしまう恐れがあるとのこと。
対策としては分解組立のときにバッテリー側のインシュレーターパーツを締めすぎないこと。不用意にMODを傾けない。使用しないときは必ずバッテリーを抜くことが肝要かと思われます。
現行品(2018後期)では誤って接点を防ぐためグリス固定など対策が施された仕様になっているみたいです。>Tauren Switch Update : RDA build :VLOG Clip
少なくともシリアルが6000番台までの初期型には十分注意してご使用ください。
※これら問題点の究明についてはTwitter アカウント まぼちゃん さんからの情報になります。ありがとうございます!
最初4つのパーツが固定出来ず遊びが出来てるものだと考察しましたがそうではなかったもよう。目からウロコでした。(2019/3/26追記)
TAUREN MODの内部処理
18650を使う場合は必ずアダプダを使用してください。スイッチは奥まで入っていきますが径が細いため中でズレます。
コンタクト側にベントホール。内部の接点は少し突出してます。
18650でも難なく大丈夫そう。ただ遊びがあまりない為、リラップした電池とかだとキツキツになるかもしれません。あとKeeppowerの電池とか被覆厚いですよね。
私は21700が好きなのでコレ(I JOY)で運用してます。18650だとやはり電圧降下のタイミングが早いし遅れると怖い。なので21700のメカMODこそ大アリなんじゃないかと踏んでます。
I JOY製ですがピッタリ。20700はやや遊ぶので使いづらいところがある(自分は)。
言い忘れましたが、チューブ内部はコンタクト周りだけ絶縁されてます。だからといってアトマイザー交換は電池を抜いてからにしましょう。クセ。
内部側面は剥き出しなので電池の皮膜破れは目を凝らして確認。ボトムとの接続は開封時から良好でした。グリスとかも塗られてません。
綺麗ですよね。チューブ製品をそんなにさわったこともないのでこういうものかどうか分かりませんけど。
メカの場合は使い方も何も電池入れてフタ閉めるだけです。では使用感などを含めて吸っていきましょう。てか1週間ほど毎日使ってます。
しかし、なんでチューブ1本でこんだけ長文になるんだろ・・。求めてる情報を把握せずにこちらが伝えたい情報だけを入れるからこうなるんだと思う。反省。
瞬発力に優れたまさに猛牛なメカMOD
ぼふぼふっ!!!
メカスコなんかと比べたら体感で速さは違います。アトマは24g-0.4Ωあたり。TAURENもカッコイイけど無印GOONも劣らずカッコイイし美味い。
カッパーのRDAはGOONしか持ってないのでこのコンビしか合わないです。先細りなので割と細長いアトマのほうがフィットしやすいのかも。
スイッチは浅めで軽くて押しやすい。ロックはないですが、デスクに立てる分なら誤動作は起きません。角度を変えて色々乱雑に置いてもスイッチが押されることはありませんでした。でも過信は禁物。
このTHC TAUREN MECH MODなのですが、作りの良さは非常に良い出来だと思います。マスプロの少し上みたいなレベル。
他のブラック塗装バージョンが気になるところですが、アレと似たような処理されたTrishulが剥げやすかったんですよ。
まあ、倍の価格はしますし大丈夫だとは思いますが、メカMODって長く付き合う相棒ですからね。だからこそ無地が良いとうのは勝手な持論です。
21700という長時間運用に耐えるハイブリッドはまだ少ない。デザインや機能性を殺さずそのサイズを形にしている点では称賛したいメーカーですね。
最初はいかついマッスルなヤツだな・・と少し敬遠してましたが、持ってみると中々カッコよさが分かってきた次第。