こんにちは、ガリガリです。お久しぶりです。国慶節ですね。
さて、今回のお題はJoyetechからの新作キットになります。その名も「ULTEX(ウルテックス) T80とCUBIS MAX」。
見た感じチューブテクニカルMODに目が行きがちでありますが、実はCUBIS MAXのほうが私は気に入りました。
今までJoyeといえば、RIFT CORE DUOやNOTCH COREなどRBA的なクリアロマイザーに力を入れているようにもみえる。
果たして今作のキーワードでもある「NC Film」とはいったい・・
それでは約2週間ほど使用してみた感想を綴っていきたいと思います。よろしくどうぞ。
提供 / Vapesourcing
ULTEX KITのスペックや特徴
Joyetech公式より
ULTEX T80 MODはワッテージ調整、TC機能付きのテクニカルチューブ。Uwell ヌンチャクやI JOY SABERなんかも記憶に新しい。
バッテリーは18650-1本で最高出力80W。この時代に21700を乗せない理由でもあったんでしょうか。Joyetechにしては少し控えめか。
そして高さは93mmほど、径は26mm-27mm。ヌンチャクより少しデカイですね。そして見た目がロボットなので完全に人を選ぶ仕様。
Joyetech公式より
付属するアトマイザーはCUBIS MAX。径は27mm。タンク部分で28mmと巨大。
さて、CUBISのコンセプトといえば漏れにくいトップエアフローだと思われます。しかし私はCubis Proを持ってますがトップから漏れた記憶があります。
これもまた同様にトップなんですが、ややボトム気味へ気流を促している設計なので一味違うんですよ。そして疑似RBA的な「NC Film」なるものも装備。抵抗値は0.25Ωと低い。
NC FilmのNCとはおそらくNotchのことだと思われます。前作のNotch Coreはコイル形状だったのですがCubis Maxはフィルム状っていうわけ。
Riftcore Duoのようなヒーター式でもないので熱容量も少なく立ち上がりも速いというこなんでしょうね。タンク容量は5ml入ります。
Vapesourcingさんでのキット価格はクーポン使用で送料無料の約6,300円あたり。MOD単体では約4,500円ほど。Cubis MAXは約2,980円くらいです。
国内ではまだ発売されていないようなので相場は未定です。ただ、コイルレスアトマイザーとはいえ特別高くはない位置づけかと。
では早速、実機を見ていきましょう。
パッケージ内容とファーストインプレッション!
はい。サンプルです。なので製品版とは少し違いがあるかもしれません。ご容赦ください。アー写はいつもよりスペーシー。
カラーは全5色。私へ与えられたのはブルーでした。この青はちょっと明るいですね。実物はグリーンが少し入ったようなアニメ的な色。アニメ的て。
付属ガラスにNC Film予備、そして予めカットされているシートコットンが5つ。
持った感じはさほど重くはないです。MOD単体電池込みで139グラム。アトマ入れて210グラムほど。
結構見た目がゴツゴツしいがフィット感はあり。コクピットみたいなパフボタンも押しやすい(押すと白く光る)。音は低めでテンションも良い。
意外に悪くないですよ。でかいアトマもMODのせいでバランス取れてますし。
操作ボタンは窪んでで誤動作を防いでる感じ。写真だと照明の関係で暗く見えますがパネルの視認性はクッキリしていて明るい。
バッテリーはボトムキャップを外してプラスから挿入。設計がギリギリなのかGOLISIやKeeppowerだとキッツキツ。VTCはスルっと入りましたよ。
電池を入れると自動で電源ONになる仕様はあいかわらずのでご注意を。
操作面の反対には充電・ファームウェアアップデート用のマイクロUSB端子を装備(2A対応)。
うーん・・今の所、触った感じや操作面など悪いところが見当たらないかも。ただしデザインが個性的なのでロボットファンの方とかでないと少々厳しいかもしれません。
では簡単なMOD操作説明とアトマイザーレビューへ移ります。
ULTEX T80 MODの操作方法
操作方法といってもいつものUIなので迷う方は居ないと思います。では、初めて読まれる方のために少しだけ。※操作ボタンのプラスは本体の上でマイナスは下になります。
JoyetechはEleaf製品とほとんど同じなので詳しくはi Stick Pico 21700のページをご参照くださいませ。
- パフボタン5回クリックで電源ON/OFF
- パフボタン3回クリックでモード画面
- モードはVW、Bypass、Ni、Ti、SS、M1-3
- プラスボタンとパフボタン同時押しでメニュー画面
- プラスとマイナス同時押しで操作ボタンロック
- 電源OFF時にプラスとマイナス同時押しで表示反転
ワッテージモードでの小数点以下の設定は20W以下からです。
というか、いつから製品レビューが製品説明に変わってしまったんだろ・・。今後はもっと要点だけに絞って詰める部分を多くしようかと思います。
そういえばフィッティングを忘れてました。25mmのZEUSでも少し寸足らず。
22mmのSXK HAOARYだとこんな感じ。ブラックやシルバーなら合いやすいですがメカメカしいデザインはコーディネートが難しい。
では本題となるアトマイザーへ移らせていただきます。
Joyetechの本気!漏れにくさと運用に重きをおいたCUBIS MAXのポテンシャルとは
個人的にはこのULTEX KITの目玉はCUBIS MAXにあるかと思います。経験上、キットのアトマというのはオマケという位置づけが多かったように思うから。
それがULTEX KITで払拭されましたね。では現時点での最新式クリアロマイザー「CUBIS MAX」を御覧ください。
まず、リキッドチャージはトップキャップのスライド式。ドリップチップは510です。例えトップフローでも逆さまにすると滲むので注意。パッキン無いから。
ヘタなトップ式はエアホールとリキチャホールが内部で貫通している場合が多いが、こいつはタンクのみ直結。ということはトップエアではなくサイドかボトムに繋がっているという意味でもあります。萌えて大丈夫ですよ。
粗方バラすとこんな感じ。ガラスはOリングが固くて諦めました。左からベースキャップとデッキ、そしてトップパーツ。NC Filmは大体想像できるから後でね。
さて、問題はトップエアフロー構造。ジグをエアホールに挿すとチムニーの外周に出てます。ということは・・
このような流れになってるかと思われます。Geekの二重チャンバーみたいですよね。二重チムニーか。
これにより、NC Filmへ空気を送って、且つトップからボトムへ変換している構造が伺える。これは今までにない新しいトップエアフローなので今後増えるかもしれません。Joyeがパクったかどうかは不明。
あと、この構造だとトップにありがちなジュルりが軽減されます。AspireのU-techコイルなんかは単体でこのようなフローを形成してるんですがアレはすぐにジュルる。
もちろんNC Filmがあって成立しているのは分かってます。しかし、クリアロの進化という点においてこのCubis Maxはどこかマイルストーン的な製品なんじゃないかと思うわけです。はい。
コイルレスが行き着いたNC Film
エアフローの次は心臓部であるデッキへ。この画像はコットンに染み込ませた後に撮ったので2つのジュースホールがよく分かります。
そしてその周りが窪んでますよね。これもギリギリまでリキッドを吸い取る工夫かと。それにNC Filmはすぐ下。すなわち勝手に冷却。
内部に入ります。CUBIS MAXはネジで固定されているNC Filmを熱し、コットンに染み込んだリキッドを霧化させます。当たる面が広いのでモクモク仕様は避けられない。
それによく見るとポジの接点が圧着式。少し心もとないですがショートや抵抗値のブレは今の所ありません。コットンはあまり多めにしないほうがいいですね。
さてNC Film。素材はカンタルでかなり薄い。MOD読みで0.28Ω。中央にはコーティング処理がされてます。ぶっちゃけ、ノッチコイルをただ広げただけに見えますがどうなんでしょう。
ただ、従来からあったヒーターよりも熱通りが良く立ち上がりも速いかと推測します。ノッチとヒーターの良いとこ取りみたいな感じですかね。
20W程度でもミストは出るのでそのうちMTL特化が出そう。そういえばNotchCoreは22mmのボトムエアなのでCubis Maxの位置づけとしてはやはりクラウド寄りかと。
あとは気になるFilmの交換目安。公式ではこのように書いてあります。
Test condition: 60vg e-juice, 800 puffs per day, 40w
6:4のリキッドで40W、800パフ!。1日30パフ換算で約1ヶ月でしょうか。予備は1個あるとしていったいいくらなんだろう・・・
調べたら5個入り5.9ドル(約690円)でした。1個140円くらいなので意外に安い。
はい。そしてCUBIS MAXはコットンワークが必要になります。画像を見てもらえれば分かりますがベースの窪みに合うサイズでなければいけません。約11×18mm。
厚みはコットンによるので純正で目安をつけるしかなさそう。※ニンジャでいえば4つ折りサイズがベスト。
ちょっといいかげん書きすぎたし腹も減ってきたので先を急ぎます。着いてきてくれた方いらっしゃいますか?ありがとうございます!!!
もとい。コットンには予めリキッドを染み込ませてくださいね。そのあとチムニー部分と突起で合わせて圧着。最後にベースキャップを締めて固定します。
設置後、フィルムからリキッドが溢れ出してきてます。しかしコットンで塞き止められているのでチムニー内部まで溢れてくることはありません。
総じてエアフロー構造やNC Film周りなど複雑な要素が多いCubis MAX。
私のような中華マスプロオタクなら食いつけるかもしれませんが単純に楽したい方には少しハードルが高いかもしれません。
コットンは5個予備があります。しかし、それ以降は自分で切り貼りしなきゃいけません。その辺りが億劫でないのならコスパは良いほうでしょう。
さて肝心な味ですが、4mlほどマレーシア系を吸ってみました。やはり想像通りの大味でしたよ。上っ面の味しか出ません。36W以上でないと気持ちよくミストが出ないので濃い味推奨です。
コットンは焦げてるようにみえますがガンクです。イガりは全く無い。おそらくリキッドの甘味剤か何かが熱により固着したんだと思う。RBAではよくあります。それにMAX VGでもグングン減っていくので供給バランスも良い。
Film側はコーティングしてあるので状態が分かりにくい。ヒーターみたいに自浄作用があるわけでもないので汚れたら普通に洗浄がおすすめかと。
それと、ボトムはすぐに外せてコットンにアクセスできるのも利点かと思います。ここまで褒めてきて味が出ないことだけが難点かな。
エアフローを考えると50W以上で空気よりもミストを多くしないとダメみたい。エアフローは全開スカスカです。
総評!「俺はまだ本気出してないだけ」のJoyetech
当初はイロモノだと完全に思い込んでましたが中々良いキットだと思います。性能バランスがナイス。デザインはおそらくアメリカ人の20代あたりにはウケが良いかと思われます。
MODに関してはそのデザインが許容できるならばそのまま購入してもらって構いませんレベル。JoyetechのMODはeVicやPrimoなど名作が多いし、これもまたそんな気がします。
アトマイザーのCUBIS MAXは漏れにくい構造やNC Filmでのコスパ運用がウリ。ただし、味に関しては大味です。プリンでいえばカラメルまで達していません。
いくら構造に萌えても味に重きを置く方にとっては無用の長物。ココらへんが実に惜しいぞJoyetech!
俺はまだ本気出してないけどヤればできるんだぜ?ってところまでもう少しだった・・・。
しかし、私はこのCUBIS MAXに光明を見たことだけは確か。いずれ改良されてクリアロの意地を見せつけてほしいと願います。